静寂の住人2
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綱吉は目を覚ました。ここは?と辺りを見回すと獄寺の寝室だと分かり飛び起きた。
「イテテ・・・。もしかしなくてもベッド占領しちゃった!?」
痛みを堪えてリビングに行くと時計の針が12時30分を指していた。
「俺どんだけ寝てたの!?」
リボーンと同室だったせいであまり眠れてなかったからかいつもよりは調子は良い。
テーブルにメモが置いてあり綱吉は微笑む。
メモにはサンドウィッチが冷蔵庫に入ってることと、腹が空いたら適当に食べて良いこと、部屋からは出ない方が安全だと書いてあった。
「獄寺君優しいな。」
冷蔵庫からサンドウィッチと飲物を出して食べてると獄寺からメールが来た。綱吉は携帯を見る。
【帰りは遅くなります。上手く行けば南川の嘘を暴く手掛かりが手に入るかもしれません。】
「獄寺君・・・。」
綱吉は無茶はしないでと送信した。
獄寺は授業中にメールを見て綱吉の心遣いに感謝し、ハルからのメールに気付いた。
【京子ちゃんから遊びに行こうと誘われました。瑠花ちゃんがいるのでどうしたら良いかハルは分かりません。】
瑠花に脅されているし、リボーン達は綱吉を裏切っている。ハルが迷うのは無理ない。獄寺は返信した。
【上手くいけば南川がハルを脅すことが出来なくなる。だからとりあえず来い。】
メールを送信してその後授業中にメールをしていたことを聞かれても良いようにスポーツやカラオケ、UFOキャッチャーがあるラウンド27のボーリングの予約を入れた。
放課後ーーー
獄寺はホームルームが終わるとボーリングの予約を入れておいたとリボーン達に伝えてリボーンがハルに電話で待ち合わせ場所を話していた。
『リボーン君てば!余計なことをー!これじゃハルの邪魔出来ないじゃない!』
怒鳴り散らしたい瑠花を尻目に獄寺は分かりやすいから先手を打っていただけだと嘲笑った。
ハルと合流してアミューズメントパークに向かう途中、リボーン達は綱吉を罵倒する。何も知らないかもと思った京子がハルに綱吉と瑠花のことを話し、「瑠花ちゃんを守ろう?」と言い出し、ハルは隣りにいる獄寺に目線だけを向けた。獄寺はとりあえず頷いとけと小声で言った。
ハルは嫌だが自分の動き次第で自分と両親の命がかかってるから仕方なく頷いた。
その様子を見てリボーン達は安心し、瑠花は殺されたくはないものねとハルを嘲った。
ラウンド27に着くとリボーンは二つの箱を出した。
「王様ゲームだぞ。俺様が色々書いたからゲームが終わったら勝った奴はこの箱から1枚取るんだぞ。こっちの箱のヤツは番号が書いてあるからな。」
山本達は面白そうだと番号が書いてある紙を取り其々こっそり見る。
ハルがいることが気に入らない瑠花はハルを笑い者にしようとハルの番号を見ようとしたが獄寺が然り気無くハルと瑠花の間に入って紙を取りちゃっかりハルと瑠花の番号をチラ見した。
瑠花は隣に獄寺が居て嬉しいがハルの番号がわらなくて複雑だった。
獄寺は瑠花のくだらない企みに呆れつつ阻止した。
ボーリングが始まると獄寺はハルの為に盾になるようにハルの前に立った。それに益々瑠花の機嫌は悪くなるが顔には出さず引き吊った笑顔で過ごした。
結果は一番スコアが高かった獄寺。リボーンは箱を出し獄寺は適当に選んだ。リボーンのことだ。きっとどれもマトモな物はない。
紙を開くと獄寺は瑠花の番号を言った。
「2番の奴、ゲップレスコーラな!」
山本達は誰が2番だと騒ぎだし、瑠花はオズオズと手を上げた。
「瑠花だよー。でもゲップレスコーラって何~?」
瑠花が2番だと分かりリボーン達は流石に女の子にそれはと思ったが獄寺が説明し出した。
「コーラ一気飲みだ。勿論ゲップしないでな。」
「ええーーー!!??」
驚く瑠花は叫んだ後恥ずかしいと目をウルウルさせてきた。リボーンは選び直せと言ってきた。
「しかしこれを書いたのはリボーンさんでは?それにゲップしなければ恥ずかしくはない筈です。」
リボーンは自分が作成したから口ごもるが瑠花はしきにり嫌がる。
「仕方ねぇだろ。引いちまったんだ。コーラ買ってくるからさっさと終らせろよ。」
「で、でもぉ~。」
「何だよ。盛り上げるどころか盛り下げかよ。それにこれはリボーンさんの発案だ。多分面白半分で書いたわけでもない筈。時にはやりたくないこともしなければいけないということをリボーンさんは教えようとして下ったんだ。そうですよね?リボーンさん?」
獄寺に言われてリボーンは困った。おまけに全ての罰ゲームが似たり寄ったりだ。選び直させても同じ。
獄寺に気に入られたい瑠花は渋々受け入れた。
「ゲップレスコーラいきまーす。」
瑠花はゲップしたいのを我慢して飲みほそうとしたが。
ゲッブゥ~~ッ
結局ゲップをしてしまい瑠花は顔を赤くして泣きそうだ。獄寺は「面白かった!」「盛り上がったぜ!」と褒めるちぎるように言い山本達は困惑したが無視ばかりしていた獄寺にしては良い方だろうと結論づけた。瑠花は恥ずかしいが獄寺に話しかけられまた複雑な気分だがハルの方を見る。ハルは不安そうな顔をして獄寺の傍にいた。瑠花はハルにも同じ思いをさせてやる!と嫉妬した。
「今度は京子のリクエストのバドミントンだぞ!」
リボーンは丁度6人いるからペアを組めとクジ出した。
獄寺は瑠花を打ち負かせたいがこればかりは運だと諦めたが運は獄寺に味方した。
ペアは獄寺とハル、了平と京子、山本と瑠花に分かれた。
リボーンが作ったアミダくじで対戦相手を決めた。
山本と瑠花対了平と京子。了平がミスを連発して了平と京子は敗退。
獄寺はハルに気合いを入れた。
「行くぜ!あいつらは10代目に散々酷い仕打ちをしたんだ!仇を討つぞ!」
「はい!ハルはツナさんの為に頑張ります!敵討ちです!」
流石に大声では言えないから小声だ。しかも若干(?)敵討ちには方向が斜め上だ。(敵討ちと言っているが綱吉は死んでいない。)
「それじゃ次は瑠花と山本対獄寺とハルだぞ。」
リボーンの合図で試合は始まった。