静寂の住人2
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屋上では山本達が綱吉に暴力を振るっていた。
「早く瑠花に土下座して謝るのな!」
「普通なら警察に被害届を出されても可笑しくねーんだぞ!」
「犯罪者のお前は瑠花に感謝しなきゃなんねーんだ!」
「そうだぜ!なのにダメツナと仲直りしたいからって瑠花ちゃんは頑張って学校に来てるんだ!」
「俺はやってない!!」
「煩いのな!」
山本は持ってきていたバッドを手にして綱吉の腕を殴り付けた。
「グァッ!!??」
バッドで殴られ目を見開き痛みに悲鳴を上げうずくまる綱吉に更に背中を殴り付ける。
男子達も背中や後頭部に蹴りを入れる。
綱吉は信じてと思いながら気絶した。
2-Aの教室は机と椅子が散乱し爆発音と怒号と悲鳴に包まれていた。
「マキシマムキャノン!!」
「果てな!2倍ボム!!」
了平の拳と獄寺のダイナマイトが教室に大小様々なクレーターを作り、教室の後ろの方で瑠花と京子達は悲鳴を上げる。
「タコヘッドは何故極限に沢田を庇うのだ!沢田は瑠花を苛める卑怯者ではないか!ここは沢田を更正させて瑠花に謝罪させるべきだ!タコヘッドも手を貸せ!」
「ふざけんな!あんな女の味方になるなんざヘドが出る!!」
『クソッ!早く10代目の御側に向かわなくては!』
獄寺は小型のダイナマイトを隠すように持ち了平に体当りした。体当りすると同時に小型のダイナマイトを了平の腹に当てた。
「グォッ!!??」
ダイナマイトで廊下に吹っ飛ばされる了平は壁に激突して気絶した。京子は慌てて了平の傍に駆け寄り瑠花達は悲鳴を上げる。
ダイナマイトを当てた瞬間飛び退いた獄寺は屋上に全力で走り出した。
気絶した綱吉にこれなら暫くの間は瑠花は安心するだろうと山本達は屋上を出ると獄寺と会った。
獄寺は山本達を果たしたかったが綱吉の怪我の手当てが先だと無視して屋上に入ろうとすると山本達が屋上の出入口を塞ぐように立った。
「退けよ!」
威嚇するように低い声で言う獄寺に男子達は怯えるが山本は鋭い目付きで返した。
「獄寺。いい加減にするのな。本当はダメツナを見捨てたいんじゃねーの?」
「何だと!!」
「確かに俺もお前もアイツに助けられたけどさ所詮、弱くて最低な奴なんだぜ?獄寺は命の恩人だから見捨てられないだけなんじゃね?」
本当は綱吉を見捨てたい、だけど恩人だから仕方ないと傍にいるのではないかと山本に言われた瞬間、獄寺は山本の左顎にパンチを入れた。
「グッ!?」
殴られ座り込む山本は立ち上がろうとするがクラクラして立ち上がれない。それはそうだろう。顎は急所の一つで強い衝撃を食らえばその衝撃で脳が揺れる。つまり脳震盪を起こしていた。
「数分は動けねぇよ。」
獄寺はそう言うとダイナマイトを出して選択肢を出した。
「コイツを食らって果てるか、野球馬鹿を何処かに運ぶか選べ!」
煙草をくわえライターで火を付け、ダイナマイトを近付ける獄寺に男子達は真っ青になり道を開け山本を保健室に運んで行く。
獄寺は綱吉の傍に急いで行くと目を見開きヒュッと息が詰まった。
「10代目!?」
うつ伏せで倒れている綱吉の腕は赤く腫れ上がり制服は破けてそこから傷が見える。中には治りかかった傷の上に怪我をしていたものもあった。
獄寺は綱吉を抱き上げて雲雀や教師にバレないように学校を後にした。