静寂の住人2
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腕だけで崖を登る綱吉。両腕に体重がかかる状態でバランスを何とか取りながら少しずつ登っていく。
サポートしようと綱吉と一緒に登ろうとした獄寺はリボーンに余計なことはするなと怒鳴られ威嚇射撃をされてしまい地上で歯を食い縛り見守っている。
リボーンは崖の頂上で激を飛ばす。というより罵声を浴びせていた。
「早く登りやがれ!いつまで弱いままなんだ!そんな弱い癖に瑠花を襲いやがって!」
綱吉は話も聞かないで決め付けるリボーンに何で信じてくれないのと思いながら登る。
「あと、もう少しだ。」
綱吉は頂上に右手をかけるとリボーンは両手を踏みつけた。
「痛!!リボーン何するんだよ!?」
「まだ瑠花に謝ってないお前に制裁だぞ!」
両手をダンダンと踏み続けるリボーン。綱吉は手に力が入らなくなり落下した。
「ウワァァァァァァァァァーーーッ!!!」
落下してくる綱吉に獄寺は目を見開いた。
「10代目ーーーーっ!!」
落下する綱吉を助けようと走り出し間一髪で抱き止めた。
「大丈夫ですか!?」
「獄寺君が助けてくれたから大丈夫だよ。ありがとう。」
獄寺はゆっくり綱吉を下ろすとリボーンが降りてきた。
「ダメツナもう一度やり直しだ!」
綱吉の体は誰が見ても限界だと分かる。獄寺は抗議した。
「無茶です!10代目のお体は既に限界です。それなのにまた崖を登るなんて無理です!」
「黙れ獄寺!誰に向かって口を聞いてやがる!俺様の指導にケチをつけるな!!」
リボーンは綱吉を引き摺り崖登りを再開した。
「さっさと登れ!」
『今は辛いけどきっと誤解は解ける筈。皆南川さんが嘘を付いているって分かってくれるよね。』
綱吉は無言で頷き崖を登り始めた。
「まだ半分じゃねーか!早く登りやがれ!」
リボーンは体をロープで固定して崖の頂上からぶら下がる状態で銃口を綱吉の頭に向けている。
綱吉は銃口と何より冷たく光るリボーンの目に真っ青になった。
『リボーンは本気で狙いを定めてる!』
早く頂上まで登りたいが両足が使えず慎重に登らなければ落下する。
毎回獄寺に助けてもらうわけにもいかないと綱吉は登りきろうと崖の出っ張った部分を掴もうとした時、リボーンが出っ張った部分を拳銃で撃ち砕いた。綱吉は驚き落下した。
「うわーーーーーーーっ!!!」
落下する綱吉は何とか炎を出して激突を避けようとするが上手くいかず地上に激突寸前で炎を両手で出して地面に叩きつけられるのを防いだが力尽きて気を失った。
「全く女を襲うわ、謝罪はしねえわ、弱い上に炎は使い物にならねえわどうしようもねぇ奴だ!もう一度やり直しだぞ!」
獄寺は気絶した綱吉を抱き抱えリボーンに向き直る。
「10代目は気を失っています。今日はもう無理です。」
「なら殴って起こせば良いだけだ!」
リボーンの言葉に獄寺はこれ以上制裁するのかと眉間に皺を寄せた。
「獄寺何だ!そのツラは!」
怒鳴るリボーンに獄寺は口を開き静かに言った。
「今日のような崖登りの修行は危険過ぎます。10代目が炎を出せてなければ地面に叩きつけられて亡くなっています。そうなればリボーンさんはボンゴレの後継ぎを殺したと見なされますよ。」
「チッ!仕方ねぇ。今日の修行は終わりだ!」
最高峰の家庭教師の経歴に傷を付けたくないリボーンはさっさと帰っていく。
獄寺は抱き抱えたまま綱吉を沢田家まで運ぶとリビングで泣きじゃくっている瑠花と慰めている奈々とビアンキがいた。