静寂の住人2
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翌日家光はイタリアに戻った。
綱吉は山本と了平、クラスメイト達に制裁され、獄寺が守ろうとすると綱吉を見捨てろ、瑠花を守れと説得してくる。
それでも綱吉は瑠花に謝罪しないし獄寺は瑠花を敵視する。
瑠花は自分の手を取らない綱吉をもっと酷い目に合わせようと、他のクラスの女子生徒に綱吉に襲われそうになった、だから皆も気を付けてと言い触らした。
その話はたった2日で全校生徒、教師に伝わった。
それからは他のクラスの生徒、違う学年の生徒に嫌味を言われ、わざとぶつかって転ばせようとした。獄寺は守ろうと動くが多勢に無勢。
綱吉を制裁するときは先ず獄寺を囲んで押さえれば良いと山本が気付き生徒達はその手があったと獄寺を囲んで説得する。酷いとその騒ぎに雲雀が乱入して綱吉を咬み殺す。
教師はわざと解けない問題を出し綱吉に答えさせようとする。(最もこの事は獄寺が答えを教えるから不発だが。)
授業が終わり放課後になるとリボーンが綱吉を引き摺って修行だと言って暴力を振るってくる。獄寺は何度も割って入って止める。
そんな日が何日も続いて綱吉は怪我だらけ、獄寺は生徒達を振り払い、山本と了平、雲雀と殴り合い、リボーンの暴力を止めてぼろぼろだ。
それでも綱吉はいつかは分かってくれると信じていた。獄寺はそんな綱吉を支えようと傍にいた。
この日もリボーンに玄関から突き飛ばされた綱吉。獄寺は大丈夫ですかと声をかけて起こす。
「大丈夫だよ。」
「今日も学校に行きますか?」
綱吉は行かないと誤解が解けないからと登校するが、怪我は増えていくばかりだ。
出来れば休んでほしいのが獄寺の本音だ。
「うん。でも獄寺君は休んで。これ以上獄寺君が怪我するのは耐えられないよ。」
綱吉もまた獄寺に学校を休んでほしいのが本音。
綱吉はごめんねと謝罪すると獄寺は左右に首をブンブン振った。
「俺は大丈夫ですから!」
「ありがとう。」
綱吉と獄寺は通学路を歩いていると綱吉は思い出したように獄寺に言った。
「獄寺君。最近ハルと会わないよね。いつも一緒に途中まで登校してたのに。」
「そういやそうッスね。でも煩くなくて良いじゃないですか!」
「煩いって・・・、ハルが聞いたら怒るよ。でもこんな状況だから返って良いのかも。」
「そうッスね。あのバカ女は直ぐ首を突っ込みそうですしね。」
今は会わない方が良いだろうと二人は判断したが数日後にハルが瑠花に脅されていたことを知ることなる。
そしてそんな綱吉と獄寺の後ろ姿を切ない目で見るハルがいた。
「ツナさん、獄寺さん。ハルは二人に会いたいです。」
綱吉は川で溺れたハルを助けた恩人。
獄寺はハルが密かに想っている相手。
ハルは瑠花に脅されて会えないことに泣くしか出来なかったがそもそも何故瑠花は自分を脅したのかが分からない。
確かお姫様は瑠花だけで充分と言っていたが少なくとも綱吉と獄寺の性格ではそんな扱いはしないし、出来ないだろう。
綱吉は京子を想っているし獄寺は女の扱いが不得手だ。
『瑠花ちゃんはマフィアの令嬢。ツナさんはマフィアのボスになる人で獄寺さんはマフィアの生まれでツナさんの右腕です。もしかして瑠花ちゃんとそのファミリーがツナさんか獄寺さんを酷い目に合わせようとか、脅しているとか?』
だとしたら大変なことになる。ハルは悩んだが右腕の獄寺に話をしようと考えた。
瑠花にバレなければ問題はない筈だ。直接会うのは危険だから電話で話をすることにした。
放課後、投げ掛けられる罵倒を受けながら綱吉は獄寺と学校を出るとリボーンが待っていた。
「まだ瑠花に謝ってねぇんだろ!今日もねっちょり修行してその腐った根性を直してやる!!」
リボーンは以前リング戦の修行で使った場所に綱吉を引き摺るように歩いていく。獄寺は慌てて付いていく。
「リボーンさん!10代目は怪我をしているんです。今日の修行は無しには出来ませんか?」
これ以上修行と称した暴力を受けたら綱吉は最悪死んでしまう。
獄寺は止めようとしたがリボーンはうるせぇ!と怒鳴り「俺様はこいつを10代目にしなきゃならねーんだ!」と言って取り合わなかった。
以前修行した場所に着くとリボーンは無茶苦茶な修行を綱吉に課した。
「今日はこの崖を登れ。両手は使って良いが足は使うなよ。」
「足が使えないなんて無理だよ!」
「無茶苦茶です!落ちてしまったら10代目が大怪我してしまいます!」
嫌がる綱吉とリボーンの修行に反対する獄寺。リボーンは俺様のやり方にケチをつけるなと喚いて修行が始まった。