静寂の住人2
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瑠花は自室で物に当たっていた。
「もう!何なのよ!ダメツナの癖に!瑠花に素っ気ない態度取りやがって!瑠花が可愛くて照れていてもムカつくわ!こんなに可愛い瑠花が話しかけてやったのにガキ共もムカつくわ!それにハルとかいう女も何なの!獄寺君をチラチラ見て!ダメツナもボンゴレも守護者も瑠花のものなんだからーー!!」
瑠花の目的はボンゴレとボンゴレの直系の血筋を手に入れること。
ぜいぜいと息をする瑠花。
「とにかくまずはあのハルを何とかしなきゃね!」
瑠花はハルが獄寺を密かに想っているのに気付いていた。それに綱吉と獄寺とよく一緒にいるのを今日の親睦会で知った。
「ハルごときが獄寺君を思うこと自体間違ってんだよ!」
脅して引き離そうと考えて滅茶苦茶になった自室を使用人に片付けさせた。
ーーーー
翌朝いつものように獄寺が迎えに来て登校するがいつも途中で会うハルがいない。
「ハル今日はいないね。いつもこの辺りで会うんだけど。」
「静かで良いじゃないですか!」
ハルに悪態をつくような発言をする獄寺に綱吉は苦笑いするが獄寺とハルが想いあっていることを知っていた。
何だかんだと喧嘩してるが照れ隠しみたいな物なんだろうなと綱吉は思った。
教室に入ると上機嫌の瑠花がいて、綱吉と獄寺が来たのが分かるとおはようと話しかけてきた。
「おはよう獄寺君、綱吉君。」
「南川さんおはよう。」
「朝からうるせえな。」
素っ気なく挨拶をする綱吉に腹を立てながらも話を続ける瑠花。
「昨日はありがとー。瑠花楽しかったよ~♪」
綱吉に笑顔で言うが。
「そう。楽しんでくれたならリボーンも喜ぶと思うよ。」
まるで綱吉自身は楽しくなかったとも取れる言葉に瑠花は可愛く笑ってやったのに少しはこっちに気持ちを向けろよ!と怒鳴りそうになる。
『そんなに京子が良いのかよ!京子って騒がれるほど美少女じゃないし!』
そんなことを考えていると獄寺が瑠花に話をふった。瑠花はその言葉で撃沈した。
「10代目のお母様に感謝しろよ。わざわざ南川のために作って下さったんだ。」
「そ、そうね~。綱吉君のお母様にちゃんとお礼しなきゃね~。」
顔がひきつりそうになるが何とか笑顔を作る瑠花。
『獄寺君ってば照れ隠しかしら~。まぁとりあえずハルは排除したしこれから籠絡していけば良い筈よぉ~。それにしてもダメツナも獄寺君も照れてるのか今一素っ気ない感じよね~?試しにハルみたいにポニーテールにしてみようかしら?雰囲気が変われば二人共瑠花の虜になるかも~。ハルはもう獄寺君とダメツナの前に出れないもんね!』
ーーーー
朝、瑠花は自宅から出てきたハルを捕まえて突き飛ばした。
「瑠花ちゃん!?何をするんですか!」
尻餅をついたハルを馬鹿にして瑠花はニタニタした笑顔で脅した。
「今日からツナ君や獄寺君達に近付かないでね~。近付いたらハルちゃんと両親が事故とかで死んじゃうよ~?瑠花はマルルーモファミリーのボスの娘なんだからぁ事故死くらい簡単に裏工作出来ちゃうんだからぁ~。」
「なっ!?瑠花ちゃん!?」
昨日は楽しそうに話をしていた瑠花の豹変にハルは驚く。
「気安く呼ぶんじゃねぇよ!分かったら二度と近付くなよ!獄寺君達のお姫様は瑠花だけで充分なんだから~!」
そう言い残して瑠花は並中に向かって行ったのだった。
ーーーー
瑠花はハルを排除したからと早速ポニーテールにしようと思ったがヘアゴムやリボンがない。空かさず京子と花に話し掛けた。
「京子ちゃん、黒川さん。ヘアゴムとか持ってないかなぁ?最近髪切ってないから伸びたままになっちゃってぇ。」
「私は持ってないの。ゴメンネ。」
「京子はボブだからね。私ので良ければあげるけど?」
花はポーチから新品の黒のヘアゴムを出した。
「ありがとー!」
瑠花は今日のところはこれで我慢するしかないわねと地味なヘアゴムでポニーテールにした。
だが綱吉と獄寺は無関心。そもそも綱吉は瑠花を怖がってるし、獄寺は女のおしゃれに興味がない。
瑠花はまた撃沈したが朝練が終わって教室に入ってきた山本が「お!なかなか似合うのな!」と言ってきて何とか持ち直した。
暫く瑠花は京子は勿論クラスの生徒と仲良くしようと行動した。
『もしダメツナが瑠花の言うことを拒絶した時の為の保険は必要だものねー。』
瑠花の目的は綱吉に婚約者にして貰うこと。
結婚して子供を生めばマルマモーモファミリーはボンゴレの血筋を手に入れる。そうなればボンゴレを手中に治めることが出来る。
瑠花は早く綱吉を手に入れたいが何せ獄寺がピッタリと張り付いているのだ。
綱吉が一人の時に言わなければならない内容をおいそれと獄寺や他の生徒達の前で言えるわけもなく。
瑠花は綱吉が一人になるのを我慢強く待った。