静寂の住人2
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マテリアルの世界の記憶を読み取り終わったプリマベーラと世界の記憶を伝えられたイヴェールは玲奈と稚拙な嘘で騙されたリボーン達に呆れた。
「鳥居玲奈に陥れられて騙されたリボーン達に酷い目に合わされた。そして雲雀恭弥を庇って命を落としたということか。」
イヴェールが静かに言うと紘吉は頷いた。
「はい。何故か鳥居さんが来てから勘が当たるから咄嗟に。」
「・・・そうか。」
イヴェールは紘吉が死ぬのが分かったと言っていたのは超直感だろうと判断した。
雲雀を庇って命を落とした紘吉を見て綱吉は驚きだ。
何せ綱吉は雲雀に信じて貰えず咬み殺されていたのだから。
「えっと、君はあの雲雀さんと仲が良かったの?」
綱吉に話しかけられた紘吉は暫く考えた。仲が良かったのかは正直分からない。只何故か雲雀は自分に気をかけてくれたり、玲奈を嫌がる子供達を保護してくれたりしていた。
「うーん。仲が良かったのかは分からない感じかな?ただ鳥居さんが来てから雲雀さんは何かと助けてくれてたんだ。ちょっと怖い感じだけど優しい人だよ。まあ雲雀さんは風紀の乱れを直したかっただけだと思うけど。」
笑顔で語る紘吉に綱吉は目が飛び出るんじゃないかと思った。
ちょっと怖いけど優しい人。どんな雲雀だと心の中で突っ込んだ。
目をまん丸にして口がポカーンと開いている綱吉に紘吉は首を傾げる。
「どうしたの?」
「い、いや別に。只こっちの雲雀さんは怖かったよ。トンファーで殴りかかって来たから。 でも獄寺君がいつも助けてくれた。」
「ええーーーっ!!??」
今度は紘吉が目をまん丸にして口がポカーンと開いた。
その様子を暫し見ていたプリマベーラは簡単に説明した。
「世界によって色んな君がいるように色んな雲雀恭弥がいるんだ。だから必ずしも同じ雲雀恭弥とは限らない。勿論獄寺隼人もね。」
プリマベーラの説明に綱吉と紘吉は成程と納得した。
イヴェールはプリマベーラにトゥリニセッテの世界の記憶を読み取れと促した。
「お喋りは一端終わりだ。プリマベーラそろそろ沢田綱吉がいた世界の記憶を読み取れ。」
「分かったよ。」
プリマベーラは世界の記憶を読み取り出した。
それを見ながら先に読み取ったイヴェールは冷めてしまった紅茶を捨てて違う紅茶を淹れて綱吉と紘吉に出した。
「プリマベーラが読み取り終わるまでこれでも飲んで待っていてくれ。」
イヴェールは茶菓子も出して綱吉と紘吉は礼を言ってプリマベーラが読み取るのが終わるのを待った。
イヴェールは紅茶を飲みながらこれからどうするかと思案していた。