静寂の住人2
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雲雀はリボーン達を睨み付けた。
「修行というより悪質過ぎる体罰だ。駄犬達まで根性焼きしてバットで殴って。こんな修行したら死んでしまうよ?」
雲雀が言うと紘吉はリボーン達だから仕方ないと口を開いた。
「仕方ないです。リボーンは俺がボンゴレを継げるならどうなろうとお構い無しだったし、獄寺君達は俺を馬鹿にして鳥居さんをダシにして暴力振るえれば良いくらいにしか思ってないんですから。証拠に映像に映ったリボーン達はとても醜い顔で俺を楽しそうに暴行してるのが分かりますよ。」
紘吉に指摘されてリボーン達は何とも言えない顔をした。
紘吉が泣きながら信じてと言ってるのを無視して暴力を振るってボロボロになるのを確かに楽しんでいた。
でも自分達には紘吉が必要だ。彼にそっぽを向かれたら自分達は終わりだ。だから何としてでも紘吉をボンゴレの椅子に座らせようとした。
「とにかくツナがボンゴレを継げば全てが丸く収まるんだ!我儘言ってねぇで帰ってこい!」
「貴方しか継げる人はいないんです!」
「また仲良くするのな!」
「極限にパオパオ師匠を困らせるものではないぞ。」
「ツナ君意固地にならないで。」
自分達の為に紘吉を説得するリボーン達に呆れ返る紘吉と雲雀はマテリアルリングを投げ付けた。
「もうリボーン達なんか必要ない!俺は信じてくれた雲雀さんが重荷になるようなことはしないからボンゴレもマテリアルリングも要らない!!」
「言っておくけど馬鹿しかいない組織の人間になった覚えはないよ!」
「さよなら皆。俺よりなりたがってるザンザスに継いで貰えば良いよ。」
「じゃあね赤ん坊達。跳ね馬を脅して復讐者に頼み込ませて紘吉は今日から一般人にしてもらったから。」
もうここには用はないと壇上を下りて体育館を出ていこうとする紘吉と雲雀にリボーン達は焦った。
紘吉が継がなければリボーン、獄寺、山本、了平は破滅。京子は許して貰わなければ少年院行きだ。
リボーンは雲雀を殺してしまえば紘吉を脅して自分から継ぐように仕向けることが出来ると懐に手を入れた。
紘吉はそれを見て『雲雀さんが殺される』と超直感が知らせてきた。
咄嗟に雲雀の前に飛び出し超直感が最後の知らせを紘吉に伝えた。
『リボーンの銃弾で自分は死ぬ』
パーンッーーー。
崩れ落ちる紘吉の瞳に写ったのは目を見開き紘吉の名前を叫ぶ雲雀の姿。
雲雀は紘吉抱き留め必死に呼びかけながら並盛病院に連絡を入れる。
「紘吉!しっかりしな!」
「これ、ならもう・・・俺はボンゴレ、継げな・・・から雲雀さんは・・・自由です。」
「何言ってるのさ!もう一般人なんだからボンゴレもマフィアもない!」
ああ、雲雀さんの声が聞こえない。目が、見えなくなってきた。血も止まらない。
でもこれで良い。
雲雀さんとクロームと骸にチビ達も自由になるんだから。
「雲雀さ・・・が、無事で・・・良かった・・・。」
ここで紘吉の意識は黒くなり心臓が止まった。
そして世界は崩壊し始めた。