静寂の住人2
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結局紘吉は見付からずリボーン達はそれぞれの家に帰宅した。
リボーンが帰ると奈々が血相を変えて飛んで来た。
「リボーンちゃん大変なの!フゥ太君とランボちゃんとイーピンちゃんがまだ帰ってきてないのよ!!」
「何だと!?」
この後獄寺と山本と了平を呼び出し夜遅くまで探したが見付からず捜索はまた明日にしようと疲れてヘロヘロになりながら帰宅した。
翌朝、護衛のリボーン達に玲奈は如何にも大変だったんだねといった顔を作っていた。
「ええっ!?フゥ太君達も帰ってなくてリボーン君達で探してたんだ~。大変だったんだねー。フゥ太君達はまだ小さいから玲奈心配だなぁ。」
「アホ牛共!鳥居さんに心配かけやがって!」
「フゥ太達も玲奈に謝らせるのな!」
「全く玲奈を悲しませて極限にプンスカだぞ!」
「きっと沢田君と一緒いたから悪い子になっちゃったんだよ!」
「取り敢えずボンゴレ諜報部に捜査させたんだがまだ連絡が来ねぇ。」
子供達に文句を言っている獄寺達とボンゴレ諜報に知らせたリボーンを見て玲奈は早く見付けろよ!と怒鳴りたいのを我慢した。
「今日からはフゥ太君達も探すね~。」
「すまねぇな。」
一体どうなっているんだと玲奈は喚き散らしたい気分だった。
ーーーー
紘吉は応接室で書類を持ったまま間抜けな声を出していた。
「えっと、それはつまり?」
「もう一回言うよ。今日で風紀違反女の茶番劇を終わらせるよ。昼休みに臨時集会と偽って風紀違反のメス豚とメス豚の味方をした馬鹿共の悪事を公開する!」
雲雀は楽しそうに話を続ける。
「防犯カメラを設置していたから証拠はあるからそれを見せ付ければ少なくともメス豚との婚約は御破算さ。上手く行けばボンゴレからも解放される筈だよ。」
玲奈との婚約破棄。
ボンゴレからの解放。
それが可能なら紘吉はボンゴレを喜んで捨てる。それに紘吉がボンゴレを継がなければ雲雀とランボ、クローム、骸も解放されるだろうし、玲奈の目論見も終わる。
「雲雀さん。俺ボンゴレから解放されたいです。そうなれば雲雀さんもランボもクロームも骸も自由ですから。」
紘吉の嬉しそうな言葉にリボーン達の名は出てこなかったことに雲雀は満足げだ。紘吉が完全に見捨てたなら玲奈とリボーン達を叩ける。
「そう。なら遠慮なくメス豚共を潰すよ。」
頷く紘吉に雲雀は若干辛そうな顔をした。紘吉は何だろうと首を横に傾げた。
「雲雀さん?」
「メス豚共を潰したら僕は紘吉に話さなきゃいけない事があるんだ。聞いてくれる?」
「話ですか?分かりました。後で聞きますね。」
「うん。それじゃ昼休みまでにこの書類を片付けようか。」
「はい。」
書類を仕分けしたりする紘吉を見ながら雲雀は傍に居られるのは今日で最後かもしれないと思うとナイフで抉られるような痛みを胸に感じた。