静寂の住人2
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「雲雀。邪魔するぞ!」
雲雀の了承を得ず勝手に応接室に入るリボーンに雲雀は眉を寄せる。
「ノックくらいしなよ。」
雲雀は不機嫌そうに言うがリボーンは気にせず紘吉の居場所を聞いた。
「小動物の居場所?そう言えば今日は来てないみたいだね。」
「ダメツナの奴、昨日から帰ってきてねぇんだ。」
「そう。」
「そうっておめえ・・・。」
興味なさそうな雲雀にリボーンは戸惑うが友人の雲雀なら何か知ってるのではないかと言った。
「僕は何も聞いてないし知らない。でも風紀委員を使って探させるよ。風紀が乱れるからね。だからもう出て行って。執務の邪魔だ。」
本当に知らなそうな雲雀にリボーンはどこまで困らせる気だと紘吉を罵った後、雲雀の言葉を無視して話を変えた。
「玲奈の護衛の件なんだが引き受けてくれねえか?」
「僕の話聞いてなかったの?護衛もする気はない。」
「玲奈はダメツナの婚約者だぞ!!雲雀は守護者だろーが!」
拒否する雲雀にリボーンは怒鳴るが雲雀は淡々と返した。
「守護者になるとは言ってない。それにいつも誰かしら付いているんだ。問題ないはずだよ?それから沢田と鳥居が婚約ってどういう事?」
「ダメツナのせいでボンゴレとディアブロスとの関係が悪化してそれを阻止するために玲奈が言い出して双方のファミリーが了承したんだぞ!それに玲奈は7世の傍系だ!拉致されたら大変なことになるんだ!」
「もう一度だけ言うよ。あの女の護衛はしない。さっさとここから出ていけ。」
更に不機嫌になった雲雀にリボーンは紘吉を探してくれるだけマシかと諦め出ていった。
雲雀は隣にずっと居た紘吉に声をかけた。
「大丈夫かい?」
「はい。それにしても雲雀さん幻術を使えるなんて凄いですね!」
雲雀は監視カメラでリボーンが来るのを知り幻術で紘吉の姿を隠していた。
「クローム髑髏程じゃないけどね。」
敢えて骸とは言わない雲雀に紘吉は苦笑いした。
執務を再開しながら紘吉はため息を吐いた。
「鳥居さんの思惑に気付かないなんて。」
「相変わらず君を道具扱いするよね。」
紘吉と雲雀は紘吉の意思を無視して好き勝手する玲奈とボンゴレに呆れ果てた。
「今日も医者が来るから帰るよ。」
「はい。」
雲雀は紘吉の姿を隠し帰宅した。
ーーーー
紘吉が雲雀の家に来て一週間が過ぎた。
流石にリボーンはボンゴレ諜報部に、玲奈も自分のファミリーに連絡を入れ自分達も探しはじめた。
「駄目だ!ボンゴレ諜報部が探しているのにツナが見付からねぇ!」
「リボーン君!ディアボロスファミリーの諜報部も見付からないって連絡が来たわ~!もしかしてボンゴレの血筋を欲しがるファミリーが誘拐したのかしら~?」
「それは有り得るな!諜報部にその線も含めて捜査させる!獄寺、山本、了平も引き続き探してくれ!あんな奴でもボンゴレには必要だからな!」
「わかりました!」
「おう!」
「極限に探し出すぞ!」
「玲奈もパパにもう一度頼んでみるわ~。」
そして玲奈が紘吉を見付けた時、紘吉が暴力を振るだろうからと朝から玲奈をボリーンが護衛するようになった。
たかを括っていたリボーン達が慌てている様子を草壁から聞いて雲雀は呆れ返った。
「そりゃ僕が紘吉を手元に置いてるせいだけどさ、一週間以上も経って漸く動き出すって馬鹿じゃないの?まぁもう少し探しててよね?もうすぐで君達を追い詰めるための舞台が出来上がるからさ。」
雲雀はヒバードの足に取り付けた小型カメラを取り外しながらどうなるか見物だとリボーン達を嘲笑った。
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