静寂の住人2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつものように紘吉に夕食を食べさせ送って行くと沢田家から泣き声と怒鳴り付ける声が聞こえてきた。
「ウワーン!ツナさーん!」
「ツナー!ツナー!ウワーン!ツナー!」
「皆酷いよ!」
泣き出すランボとイーピンと抗議するフゥ太。
「悪い人間に味方する子も悪い人間になるのよ!」
「まさかコイツらがママンや俺様の目を盗んでツナにオヤツや飯の残りを隠して食わせていたとはな!」
「子供と言ってもやって良いことと悪いことがあるのよ!」
フゥ太達がこっそり隠していたオヤツや夕食の残りを取り上げる奈々と怒鳴り付けるリボーンとビアンキ。
「しかしツナはまだ帰って来ないのか!?」
9代目に渡された書類を持って玄関前でツナの帰りを待つ家光。
怒号と泣き止まない声に紘吉は何があったんだと慌ててドアを開けると家光に殴り飛ばされた。
「うっ!!」
腫れ上がった頬が更に腫れ上がるが紘吉は家光を見て早くも家光も玲奈の言葉を信じてしまったんだと分かり俯いた。
そんな紘吉を怒りがこもった声で家光は怒鳴り付けた。
「全くお前は何を考えているんだ!玲奈嬢を襲ってその後も苛めをしてるって聞いたぞ!ディアボロスファミリーは同盟ファミリーなんだぞ!ボンゴレとの関係が悪化したらどうするつもりだ!」
「俺は何もしてないよ!」
「言い訳するな!ありがたいことに玲奈嬢が双方の関係がこれ以上悪化しないためにお前と婚約したいと言ってきてくれたんだ!」
「嫌だよ!結婚は好きな人が良い!」
家光は座り込んだ紘吉の言い分を遮るように胸ぐらを掴んだ。
「いい加減にしろ!玲奈嬢だってそう思っていたはずだ!それをお前が仕出かしたことを無かったことにするために婚約すると苦渋の決断をしたんだ!寧ろそれだけで帳消しにするって言ってくれた玲奈嬢とドン・ディアボロスに感謝しろ!」
「そんな!」
嫌がるツナをまた殴り付け1枚の書類を見せた。
「これはお前が玲奈嬢と結婚したら一生を掛けて償いをすることを記された9代目からの勅命書だ!ボンゴレを継いだら汚れ仕事や殺しは全てお前の仕事だ!」
自業自得だと吐き捨てるように言って家光は家に戻っていった。
「・・・何で話を聞いてくれないの?俺は何もしてないのに・・・。」
泣き出すツナを今度はリビングから出てきたリボーンが殴り付けた。
「てめぇのしたことの結果だぞ!これからねっちょり躾をしてやるからな!さっさと自分の部屋に行きやがれ!」
そう言って紘吉に蹴りを入れるリボーンを子供達が駆け付けて止めに入った。
「止めて!」
「ツナさん殴るの止めて!」
「リボーン!やめろー!!」
リボーンは鬱陶しいとランボを殴りつけフゥ太に蹴りを入れた。
「うるせぇ!大体お前らがダメツナに食い物を渡すから制裁しても玲奈を苛めようとするだけの体力が残るんだ!最もこれからは食事中は俺様がしっかり監視するからなっ!」
ツナに食物を渡せないようにしてやると言い放つと子供達は真っ青になった。
そして真っ先に泣き喚いたのはランボ。
「ウワーン!やめろー!食べないとツナ死んじゃうもんねー!ワーン!リボーンの馬鹿ーー!!」
リボーンは煩いとランボを殴って、フゥ太とイーピンに怒鳴り付けて言った。
「イーピン!暫くは台所に入るな!フゥ太もだ!」
「「!!??」」
イーピンは食物を渡せないなら自分が沢田家全員分作るふりをしてツナに食べさせようと考えていた。フゥ太もそんなイーピンの考えが分かり手伝おうとしていた。
「勝手な真似は許さねぇぞ!さっさと家に入れ!ツナお前もだ!」
リボーンに捲し立てられて紘吉と子供達は入っていく。
紘吉に暴力を振るうリボーンと家光に雲雀は眉を寄せていた。
『暴力でしか解決出来ない馬鹿ばかりだよね。でも本当にマフィアや殺し屋なのかい?バッチリ小型カメラで録画されているのに気付かないなんて。』
後は紘吉がリボーン達を見捨てるように動くだけだとバイクにまたがるとリボーンが話をしてきた。
「雲雀、もうダメツナを庇うのは止めてくれ。制服も渡さなくて良いぞ。」
「ボロボロの制服で歩かれると風紀が乱れる。」
「うっ、それはそうだが。」
「話はそれだけかい?なら僕はもう行くよ。」
待てと言うリボーンを無視して雲雀はバイクで走り去った。