静寂の住人2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
紘吉のことも気になったが先ずは雲雀の所へと並中に忍び込んだフゥ太。
「確か応接室に居るって前にツナ兄が言ってた。」
今は授業中で廊下はシーンと静まっている。
フゥ太はバレないように歩いていると不機嫌な声に問い掛けられた。
「ねぇ?ここの生徒じゃないよね?」
フゥ太が振り返るとトンファーをチラつかせた雲雀が立っていた。
雲雀は紘吉の弟分だと分かるとトンファーをしまう。
「君は沢田の弟分の子だよね?どうしたの?」
若干優しい声で聞くとフゥ太は玲奈とディアボロスファミリーのことで雲雀に会いに来たと言うと雲雀は応接室に連れていった。
「ジュースはないから紅茶で我慢して。」
雲雀は紅茶と適当に選んだ菓子をフゥ太に出した。
「ありがとうございます。」
フゥ太は紅茶を少し飲んで玲奈が嘘つきランキングでも人を陥れるランキングでも上位で、ディアボロスファミリーも悪事をしているランキングも1位だったことを話した。
「へぇ。麻薬も人体実験もボンゴレが禁じている筈だし鳥居玲奈もマフィアなのに一般人を陥れるなんてバレたらまとめて復讐者の牢獄行きだよね。」
「でも僕自身はただの情報屋です。マフィアじゃないから鳥居玲奈さんとディアボロスファミリーをどうすることも出来ません。でもせめて雲雀さんには知ってもらおうと思って。」
知らないよりは良いかもしれませんと付け足すと雲雀はディーノの名前を出した。
「跳ね馬は使えない?」
「キャバッローネはボンゴレの同盟ファミリーだし先代からディアボロスファミリーとも同盟を組んでます。」
フゥ太は言葉を一回切り小さな息を吐いたあとに続けた。
「跳ね馬ディーノは兎も角キャバッローネの人間はツナ兄を馬鹿にしてるような所があるからあまり期待は出来ません。」
そもそも同盟を組むまでキャバッローネとディアボロスは敵対していて沢山の血が流れた後に組んだ同盟だ。ディーノが協力しようとしても古参の部下はそれを知っているからこそ止めに入るだろう。
「そうか・・・でもいつか機会があれば使える可能性もある。」
雲雀が慰めるように言うとフゥ太は小さく頷いた。
「そろそろ帰らなきゃ。」と立ち上がるフゥ太に雲雀は「もう少ししたら授業が終わるし呼び出しをするから待っていたら?」と言ったがフゥ太の次の言葉で雲雀は表情が固くなったふりをした。
「待っていたいけどオヤツを取っておかないといけないから。」
「取っておく?君達が食べる物なのに?」
「ママンはツナ兄に何も食べさせていないんです。だから僕達のオヤツやおかずを渡してるんです。」
「それじゃ彼はほとんど食べてないのかい!?」
本当は知っているが恰も初めて知ったというように驚くふりをする雲雀。
「そう。ならせめて昼食は僕が用意するよ。」
「本当ですか!」
嬉しそうにするフゥ太に雲雀は勿論と答えた。
「飲まず食わずじゃ沢田が持たないしね。しかし君の話を聞くまで母親が育児放棄してるなんて思わなかった。でもこれで沢田が弁当を持ってきていないのが分かったよ。実は今日も持ってきてないかもしれないと思って昼食を食べさせたんだ。」
正解だったねと優しく笑みを唇に乗せる雲雀にフゥ太は雲雀なら信用出来ると思って雲雀に頼みたいことがあると口を開いた。
「お願いがあるんです。もしツナ兄が助けを求めたら助けてあげてほしいんです。」
真剣な顔で頼むフゥ太に雲雀は頷いた。
「わかった。沢田が求めてきたら助けるから。」
僕は約束は守るよとつけ足すとフゥ太はありがとうございますと笑顔で言った。
「帰るなら念のため風紀委員を付けるよ。」
雲雀は風紀委員を呼び出しフゥ太を送らせた。
「小動物が大切にしてる子供達には悪いけど利用価値はあるから使わせてもらうよ。僕は小動物を助けたいからね。」
学校を出るフゥ太と風紀委員を窓から見て雲雀はニッと笑った。