静寂の住人2
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紘吉が教室に入ると腕を掴まれて殴られ尻餅をついた。痛みを堪えて殴った人物を見るとその人物は睨み付けていた。
「てめぇ!女を襲ったんだってな!この最低野郎が!!」
「ご、獄寺君!誤解だよ!」
帰国した獄寺は玲奈の嘘に騙されていた。
「だったら何で鳥居が頬に湿布して泣いてんだよ!てめぇが殴ったんだろーが!」
「俺はしてないよ!今日は鳥居さんに会ってない!」
紘吉の言葉に獄寺は見え透いた嘘を付くなと腹に蹴りを入れた。
「グッ!」
「鳥居は朝会った途端にてめぇに殴られたって言ってたぞ!」
「違う!俺は何もっグハッ!」
獄寺は煩いとまた紘吉の腹に蹴りを入れると生徒の一人が言い出した。
「今日こそこいつに制裁してやろうぜ!」
「そうだよ!今日はまだ髑髏さんは来てないから邪魔は入らないわ!」
「やっちまえ!」
獄寺をはじめ男子生徒は紘吉を囲み暴力を振るい、京子や他の女子生徒は紘吉の教科書やノートを破り出した。
途中から朝練が終わった山本も加わり担任が来るまで続いた。
担任も玲奈を苛めていると認識しているから見てみぬふりをしていた。
倒れて動けない紘吉を無視して担任がある知らせをした。
「いきなりだがクローム髑髏さんが黒曜中学校に転校した。」
生徒達はざわついたが骸が手を回したんだと分かり朦朧とする意識の中で聞いた紘吉はこれでクロームが捲き込まれることはないと安心した。
授業が終わるとクロームがいないから思う存分に出来ると制裁が始まった。
「この犯罪者!」
「せめて謝れよ!」
「沢田!てめぇがボンゴレを継ぐと思うと吐き気がするぜ!」
「クロームはもういないからお前の味方はいないのな!」
紘吉はやっていない、誤解だと必至に言うが獄寺達は一切聞かないで暴力を振るっている。それを見て玲奈はニヤニヤと笑って見ていた。
ーーーー
雲雀は防犯カメラのデータをチェックしていた。
フードを被っていて顔を隠している人物は下駄箱に生ごみと虫の死骸を入れているは終わると男子トイレの方に走っていく。
雲雀は男子トイレ付近の防犯カメラをチェックする。
フードを被った人物が男子トイレに入っていき出てくるとフードを外し何事もなかったかのように振舞い生徒玄関に歩いていった。
「犯人は山本武!?」
時計を見ると午後12時30分を過ぎていた。
日常の執務をしながら見ていたせいかかなり時間がかかっていた。
「山本武が犯人なら小動物が危ない!」
雲雀は応接室を飛び出した。
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「沢田がいたら鳥居が落ち着いて過ごせないからな。」
「獄寺の言う通りなのな!」
昼休み中にも紘吉を制裁した獄寺達は動けなくなった紘吉を引き摺っていた。
「ここで良いんじゃね?」
着いた場所は裏庭。生徒が言うと獄寺が紘吉を蹴り飛ばした。
「そこで反省でもするんだな!」
「ホントなのな!って聞こえてないみたいだぜ?」
「この程度の制裁で気絶かよ!本当に弱っちいヤローだぜ!」
「このまま死んでろよ!足手纏いなのな!」
獄寺達は意識の無い紘吉を足蹴にした後清々したと嘲笑いながら教室に戻って行った。