静寂の住人2
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翌日奈々には無視され、ビアンキには罵倒され、リボーンに早く学校へ行けと殴られて紘吉は学校に向かう。
教室のドアを開けたらいきなり汚水をかけられた。
「!?」
「これで少しは反省して!」
「つーか、ダメツナが反省って言葉分かるのか?」
「それは言えてるわ!」
嘲笑う生徒達。
京子は半信半疑、クロームは紘吉を心配していた。
紘吉は下を向いたまま自分の席に歩くと机に『バカ』『最低人間』『死ね』等と落書きがあった。
クスクスと笑い声が聞こえ振り向くと数人がマジックや彫刻刀を持って嘲笑していた。
「っ!?」
紘吉は机の落書きを見て『何でこんなことになったんだろう。』と立ちつくしてると泣きながら教室に入ってくる玲奈にビクッと体が震えた。
「ヒック、京子ちゃ~ん!」
「玲奈ちゃん!その左手どうしたの!?」
「ヒック、朝、紘吉君、ヒック、カッターでぇ、顔を、切りつけて、ヒック、きたの~、だから庇ったら左手にぃ~、ヒック。」
玲奈は京子に抱き付き誰にも分からないようにニヤリと笑う。
『さぁて、勉強会で京子とクロームに仕掛けた罠のスイッチ押しちゃお~。』
「京子ちゃ~ん、クロームちゃ~ん、やっぱり紘吉君にぃ~、ヒック、嫌われてる、ヒック、紘吉君また、睨んでる、怖いよ~。」
京子は勉強会で玲奈が言っていたことを思い出した。
『玲奈嫌われてるのかな~?たまに睨まれるの~。』
京子は本当だったんだと紘吉を睨み付けた。
「ツナ君、いいえ、沢田君!玲奈ちゃんを睨んだり顔を切りつけるなんて酷いよ!」
「京子ちゃん!鳥居さんとは今日は今会ったんだよ!」
「嘘つかないで!だったら玲奈ちゃんの左手は何なの!?」
「俺はそんなことしてないよ!」
「謝りもしないなんて!沢田君は最低だよ!大嫌い!!」
「そ、そんな・・・!京子ちゃん!」
「気安く名前で呼ばないで!」
玲奈を席に着かせて慰める京子に紘吉はショックを受けた。
初恋の京子に嫌われて傷付く紘吉を見て玲奈は京子に仕込んだスイッチが上手く行ったと内心高笑いをしていたがクロームは今一つだったことに苛立った。現に紘吉を庇うことはしていないが心配している。
『クロームの奴、紘吉君が好きなのかしら~?でもそんな風には見えないわね~。でも好きなら守護者の肩書きあるクロームの方が京子より危険だわ~。でも骸君に玲奈は気に入られてるからいざとなったらクロームを潰せば良いかもね。』
もしそうなら脅すか嵌めるかしてしまえば良いと考えて今は様子を見ることにした。
朝練が終わり山本は教室に入ると泣いている玲奈と慰める京子達を見て紘吉の胸ぐらを掴んだ。
「っ!?」
「おい!ダメツナお前また玲奈を!?」
「ち、違う!俺は何もしてない!」
「だったら何で玲奈が泣いて笹川達が慰めてんだよ!」
責める山本と必死に否定する紘吉。それを見て山本と仲が良い男子が紘吉を睨みながら言った。
「ダメツナの奴カッターで切りつけたんだ!」
男子の言葉を聞いた瞬間山本は紘吉を殴り付けた。
「つっ!?や、山本!?」
「お前どんだけ最低なのな!女の子苛めて楽しいのかよ!?」
「俺は本当に何もしてない!」
紘吉は殴られた左頬を手で押さえながら首を左右に振る。認めない紘吉にクラス中の生徒が制裁すると騒ぎだした。
「こんな奴制裁しなきゃ分からねーんだ!」
「そうよ!!」
「やっちまえ!」
紘吉の近くにいた山本や男子達は暴力を振るおうとしクロームは慌てて止めに入った。