静寂の住人2
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翌日ーーー
玲奈は改造していない制服を着て化粧も香水も付けずに登校した。
『メイクしなくても玲奈は充分可愛いからぁこれなら雲雀さんも玲奈を好きになってくれるはずよ~。』
「雲雀さんおはようございますぅ。制服も規定のものだしぃメイクも香水もしてませ~ん♪」
どうだと言わんばかりの玲奈に雲雀は仏頂面で一言。
「校則を守るのは当たり前だろ?」
「そ、そうですね~。」
ひきつる玲奈に雲雀は早く教室に行けと言って視界から外した。
玲奈はそんな雲雀の態度にショックを受けたが紘吉を手に入れてしまえば問題ないと自分に言い聞かせ教室に行った。
雲雀は喋り方や自分を良く見せようとする仕草が不快極まりない玲奈に苛立ち誰構わずトンファーでメッタ打ちにしたくなる衝動に駆られ不穏なオーラを出す。登校している生徒達は冷や汗を流しながら校門を通って行った。
暫くすると紘吉が見えてきて、雲雀は不穏なオーラを消した。
『小動物じゃない。野球馬鹿は朝練なのは知ってるけど##RUBY#獄寺#チンピラ##がいない?』
雲雀が不思議そうにしていると紘吉の方から挨拶した。
「おはようございます雲雀さん。」
「おはようって顔色悪いよ。大丈夫なの?」
「昨日の修行がキツかったからちょっと疲れてるだけで大丈夫ですよ。」
あのリボーンのことだ。無茶苦茶な修行を紘吉にやらせたんだと雲雀は憤った。
「小動物、無理はしないで。」
心配そうに頭を撫でてくる雲雀に紘吉は戸惑うがはいと頷いた。
その様子を教室の窓から見ている玲奈は、京子が言った通り紘吉と雲雀が仲が良いんだとくすりと笑った。
『ウフフ。紘吉君は玲奈とディアボロスファミリーの為に絶対に手に入れてやるわ~♪紘吉君と婚約したら守護者は玲奈の物。子供を生めばディアボロスファミリーはボンゴレの血筋を手にすることになるわ~♪』
紘吉が教室に入ってくるのを見て玲奈は今日中に紘吉を手中に収めようと決めた。
『隼人はイタリアに行って暫くは帰ってこないし、武と了平先輩は部活だもの~。紘吉君は一人。告白するには良いかもね♪』
玲奈は席に着く紘吉の側に行った。
「おはよー紘吉君。修行は大丈夫だった~?玲奈気になっちゃてぇ。」
不安そうに見る玲奈に紘吉は恐怖しか感じない。
「おはよう。修行はいつも通りだから平気だよ。」
『今日の鳥居さんいつも以上に俺を獲物を見るような目をしている!何か嫌な予感がする!』
紘吉はその予感は恐らく当たってしまうだろうと思った。
授業中は突き刺さるような視線を感じ、休み時間になると「次の授業は数学だね。玲奈苦手なの~。」「移動教室だから山本君達と一緒に行こ♪」と話しかけてくる。
紘吉は嫌な予感を抱えながら授業、休み時間を過ごしていた。
放課後になり山本は部活、京子は委員会の会議、クロームは千種達と特売品を買いに行くと教室を出ていき紘吉は玲奈に捕まる前に帰宅しようとしたが教室を出たところで運悪く捕まってしまった。
「紘吉君~。玲奈お話があるの~。ちょっと良いかなぁ?」
紘吉は嫌な予感が更に大きくなっていくのを感じた。
「ごめんね。遅くなるとリボーンに怒られるんだ。今日も修行だし。」
そう言って玲奈の横を通り過ぎようとするが玲奈は慌てて紘吉の手を掴んだ。
「ちょっとで良いのよ~。リボーン君に怒られちゃうなら玲奈が事情を話せば良いと思うし~。」
玲奈は紘吉の手を掴んだまま屋上に向かった。
「ダメツナの奴モテるなぁ。」
「鳥居さん沢田のことが好きなのかしら?」
「逆じゃね?」
「そうだよね。玲奈ちゃんスッピンも可愛い子だもん。そんな子がダメツナに惚れるなんてないよね!」
「ただ何かしら気が合うんだろうな。山本や獄寺、笹川とも仲がいしな。」
「鳥居は優しいから沢田をほっとけないんだと思う。」
「それは有り得る!」
2-Aの生徒は紘吉と玲奈は気が合う友達として認識されていた。だからいつも、紘吉と玲奈のやり取りも仲が良くて玲奈がダメツナをほっとけなくて面倒を見ているようにしか見えなかった。
(玲奈が自分の駒にしていこうと誰にでも優しく接していたからクラスメイトは玲奈は優しい人間と思っている。)
屋上に着くと玲奈は笑顔で言った。
「紘吉君。玲奈と婚約して欲しいの。」
玲奈の作った笑顔に紘吉はこれがあの嫌な予感だったんだと分かった。