静寂の住人2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
玲奈はクロームを誘って京子の部屋で勉強を教わっていた。
「これはこの公式に当てはめるの。」
「そっかぁ。」
玲奈は問題を解いていく。
宿題が終わったから休憩することになって、玲奈はジュースを一口飲んで口を開いた。
「あのね、紘吉君のことなんだけど。」
「 ツナ君?」
「ボスのこと?」
「玲奈嫌われてるのかな~?たまに睨まれるの~。」
「そうなの?」
「ボスはそんなことしそうに無いけど?」
玲奈の言葉に信じられないように返す京子とクローム。
「玲奈の気のせいかなぁ?」
「気のせいだよ。ツナ君優しいもの。」
俯きながら話すと心配そうにする二人に玲奈はニヤリと笑った。
別に今すぐ信じてもらう必要はない。紘吉が玲奈を拒否したときに利用すれば良いだけで。拒否しなければそのまま流せば良い。
「そうだよね~。玲奈転校することが多くてぇそれが原因で苛められたりしたことがあったから神経質になってるのかも~。」
「苛められたりしてたんだね。それじゃちょっとした仕草で怖くなったりしちゃうよね。」
「ボスは苛めなんてしない。」
「紘吉君は優しい人だもの。玲奈の気のせいね~。」
顔を上げて笑顔になる玲奈に二人は安心した。
京子の家を出て帰り道に玲奈はクロームにお願いがあると言い出した。
「六道骸君に会わせて欲しいなぁ。」
「骸様?」
「クロームちゃんもそうだけど骸君も守護者なんでしょ~?同盟ファミリーとして顔合わせしておきたいんだ~。」
そういうものなのかと思いつつもクロームは精神世界で骸に連絡した。
『クフフ。良いでしょう。今から鳥居玲奈さんに会いましょう。』
「玲奈ちゃん今からでも大丈夫?」
「大丈夫だよ~。」
玲奈とクロームはヘルシーランドに向かった。
「骸様、鳥居玲奈ちゃんを連れてきました。」
骸が居る部屋にクロームは玲奈を連れていくとソファーに座っている骸が立ち上がり挨拶をする。
「はじめまして。六道骸です。クロームと仲良くしてくれてありがとうございます。」
ニッコリと笑う骸に玲奈は内心浮かれた。
『骸君も凄い美形じゃない~♪守護者って美形揃いなのねぇ。ますます紘吉君を手に入れないとねえ~。』
「はじめましてぇ。鳥居玲奈で~す。クロームちゃんには優しくしてもらってますぅ。今日はいきなり来てごめんなさ~い。同盟ファミリーとして会っておきたかったんです~。」
可愛らしく見せて喋る玲奈だが骸から見れば汚ならしいマフィアの女にすぎない。
「玲奈さんはファミリーとの繋がりを大事にする人なのですね。それはとても大切なことです。」
笑顔で誉める骸に玲奈は骸は自分に惚れているのかもと有頂天になる。
『玲奈ってば早くも骸君を落としちゃったみたい~♪』
玲奈は骸に送って貰おうと考え、誘拐されたことがあると言って千種が家まで護衛することになった。(玲奈は不満そうだったが、骸がいないときに敵対ファミリーがヘルシーランドに乗り込んできたら不味いと言われて渋々納得した。)
「クフフフフ。マフィアでもあんな隙だらけな馬鹿がいるんですね。大方ボンゴレを欲しがって沢田紘吉に近付いたのでしょう。」
浮かれながら帰宅する玲奈を骸は腐れマフィアらしい貪欲さだと冷笑した。