静寂の住人2
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お別れ会もまたランボがフゥ太とイーピンの小皿に盛られていたおかずを食べてフゥ太とイーピンが怒り、綱吉と母親と父親が割って入り宥めたりしていた。獄寺とハルは相変わらず口喧嘩をしていた。
お別れ会が終わり片付けをしていると、風とボヴィーノの使いの者がやって来た。
「イーピン。迎えに来ましたよ。」
「ランボ。綱吉君達にお別れを言って。」
ランボとイーピンは泣きながら綱吉達にお別れの言葉を言ってそれぞれ帰る場所に帰っていった。
桜井静子として居るプリマベーラもまた帰るふりをして綱吉達の家を後にした。
その日の深夜、プリマベーラはハルの部屋に向かい寝ているハルを起こした。
「ハル起きて。僕だよ。」
起こされてベッドから起き上がると目の前に居たプリマベーラに驚いて声をあげた。
「はひっ!プリマベーラさん!?」
「あはは。驚かせてゴメン。お別れを言いに来たんだ。」
「えっ!?もう帰るんですか?」
目を見開くハルにプリマベーラは苦笑した。
「南川瑠花はもう存在しないし、ツナは一般人だから何の問題もないからね。協力してくれてありがとう。ハル。」
ハルは泣き出した。
「もう会えないんですか?」
「多分ね。でも静寂の世界からハル達を見守るから。」
恐らく会うことはないと答えるプリマベーラ。ハルは涙を拭った。
「寂しくなりますね。」
「うん。それじゃさようなら。幸せにね。」
「プリマベーラさん。さようなら。」
姿を消したプリマベーラにハルは会えて良かったですと呟いた。
プリマベーラはハルの部屋を後にすると綱吉の家に移動した。透視の術を使い家の中を見渡すと綱吉の部屋に綱吉と獄寺と眠っているフゥ太が居た。
「仲良しだなあ。」
プリマベーラが瞬間移動の術で綱吉の部屋に入ると綱吉と獄寺は「あれ?プリマベーラどうしたの。」、「プリマベーラじゃねえか。」と答える。どうやら突然現れたりする神になれたのか驚く事はなかった。二人の声に意識が覚醒したフゥ太は目を擦りながら起きた。
「さすがになれちゃったみたいだね。」
「うん。まあイヴェールも良く使ってた術だし。」
「俺の目の前で消えたり現れたりしてたしな。」
「僕は少し驚いたや。」
「なるほどね。もうハルには伝えたんだけどね。実は僕、隼人とフゥ太にお別れを言いに来たんだ。」
「「えっ!?」」
「もう南川瑠花はこの世にいないから問題ないしね。静寂の世界に戻ることにしたよ。」
「マジかよ。でもいつまでも一つの世界に留まれねえんだよな?」
獄寺が訪ねるとプリマベーラは肯定した。
「そうなんだよね。他の世界の事も見守らないといけないし。」
「居なくなっちゃうの?」
もう少しいて欲しいと言うフゥ太にプリマベーラはフゥ太の頭を撫でた。
「もう会うことはないけどいつも見守ってるよ。それに寂しくはないでしょ?だってツナと隼人とフゥ太は兄弟になったしいつでもハルに会えるんだから。」
そう話すとプリマベーラはあるメモ用紙を綱吉に手渡した。
「これ風の連絡先。ここに連絡したらランボにも会えるよ。」
「えっ!?」
「アホ牛はボヴィーノに帰ったんじゃないのかよ?」
「風さんに連絡したらイーピン会えるのは分かるけど何でランボと会えるの?」
綱吉達の疑問は当然だ。プリマベーラは笑いながら教えた。
「お別れ会の日ランボとイーピンが凄く泣いてたから気になってちょっと術を使って様子を見てみたんだ。そしたらランボが二度とツナに会えないと分かった途端イーピンに手紙を書いて居場所を教えて貰ったみたいで。単独でイーピンが居る場所まで行っちゃったんだよ。幸い風とイーピンはイタリアに居たしボヴィーノのボスも風にランボを預ける事にしたんだって。ランボは行動力があるんだね。」
「そういえばランボはリボーンと戦うために一人で日本に来たんだった・・・。」
ランボはリボーンを倒す為に単独で日本に来た事を綱吉は思い出した。
「これからも生きてる限り会えるよ。それじゃ僕は静寂の世界に帰るね。」
「さようなら。元気でね。」
「じゃあな。」
「プリマベーラさんさようなら。」
「隼人、フゥ太助けてくれてありがとう。ツナ幸せにね。」
そう伝えるとプリマベーラは静寂の世界に戻った。
綱吉はイヴェールとプリマベーラに二人も幸せにねとそっと呟いたのだった。