静寂の住人2
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銃口を向けられた玲奈は何をする気だと自分も拳銃を構える。するとマリアーナは玲奈が構えている拳銃に標準を合わせて撃ち玲奈の拳銃を破壊した。
「キャアッ!!あんた玲奈に何するつもりよ!」
喚く玲奈にマリアーナは睨み付けた。
「本当はボンゴレ夫人候補として正々堂々とやり合いたかったんだけどアバズレは別よ!あんたは私の兄に振られただけで兄を殺したんだから!」
「えっ!?」
玲奈はこの世界の人間ではない。
イヴェールによって1ヶ月前にこの世界に送り込まれたのだ。だからマリアーナの兄を殺す事は不可能だ。玲奈はやっていないと反論する。
「れ、玲奈は知らないわよ!」
「知らない分けないじゃない?だって私とアバズレは元々マテリアルの世界に居たんだから!」
「ええっ!?」
「静寂の住人のイヴェール・ディオス様は復讐させてくれるって言ってくれてこの世界に私を送ってくれたの。その後アバズレのお前がこの世界に送られた。復讐するには抗争のどさくさに紛れてやるのが良いってトスカちゃんと話し合ってたんだけどこんなににも早くチャンスがくるなんてね。」
「っ!!」
マリアーナの言葉に驚く玲奈にマリアーナは一頻り笑うと怒りを露にした。
「あーはははははっ!!・・・その顔を見ると本当にアバズレは私と兄エラルドを覚えてないのね?それとも同じ事を繰り返し続けて分かんなくなったのかしら?私はキエザファミリーの娘よ!兄はキエザの後取りだった!お前が部下に兄を殺させたせいでキエザファミリーは潰れたのよ!」
「・・・っ!!」
マリアーナは檄鉄を上げると玲奈はガタガタ震えながら謝った。
「ご、ごめんなさい!許して!!」
「は?私の兄だって許してほしいと言ってた筈。でもアバズレは許さなかったわよね?だったら私は許さない!」
マリアーナは玲奈の右膝に狙いを定めて引き金を引いた。
パーンッーーーー
「ぎゃあっ!!」
右膝を撃ち抜かれた玲奈は床に転げ回る。不様に転げ回っている玲奈にマリアーナは冷笑した。
「たった1発で痛がらないでよ。兄は蜂の巣だったんだから!!」
マリアーナは次はどこに撃とうかと選んでいると扉が開いた。
「マリアーナ。そっちも上手く捕獲出来たみたいだね。」
マリアーナは銃口を玲奈に向けたまま後ろを振り向いた。
「ええ。トスカちゃんも上手くいったみたいね。」
「簡単に捕らえられたわ。」
両頬をパンパンに腫らして両膝から血を流している瑠花を無造作に放りいれたトスカがニヤリと笑った。
床に転がされた瑠花は痛みにのたうち回りながら許しを乞う。
「ト、トスカちゃん許して~!瑠花が悪かったわーーー!」
トスカもまたトゥリニセッテの世界で瑠花によって全てを失った被害者だった。
「牝豚は私の弟に振られて腹を立てて部下に殺させたんだ。そのせいで私のファミリーは潰えたのよ。許すわけないでしょ。」
ギリギリと睨み付けたトスカは瑠花の脇腹をかするように拳銃を撃った。
「ギァァアアァーーーッ!」
「弟は銃でなぶり殺されたんだから私も同じようにしてやる!!」
そう言ってトスカは瑠花の右腕を撃ち抜いた。撃ち抜かれた痛みに瑠花が泣きながら悲鳴を上げるとマリアーナは眉を寄せた。
「アバズレもうるさいけど南川瑠花って子もうるさいね。まあ撃たれてるから仕方ないけど。」
マリアーナは瑠花の隣で右足を抱えながら床に転がっている玲奈に向かって左足首を撃ち次に左腕を撃った。
「ギァァァァァーーーー!アァァァァーーーっ!!」
悲鳴を上げている玲奈を嘲笑しながらマリアーナとトスカは銃弾を摘めていく。そして笑顔で言った。
「どちらかがボンゴレ夫人になっても私とトスカちゃんはこの世界の綱吉様とボンゴレを支えていこうって約束してるから。」
「だから牝豚達は安心して良いわ。」
「う、撃たないで!許して!」
「瑠花を許してえぇーーーっ!」
玲奈と瑠花は許してと泣きながら懇願するが玲奈と瑠花の声はおびただしい銃声にかき消された。
無残な死体となった玲奈と瑠花をマリアーナとトスカは建物から引き摺り出し放置するとイヴェールに感謝した。
「イヴェール・ディオス様。ありがとうございます。」
「感謝します。イヴェール・ディオス様。」
天を仰いで感謝の言葉をイヴェールに伝えるように言うとまだ続いている抗争に向かって走っていったのだった。
ーーーー
イヴェールが然程持たなかったなと呟くとプリマベーラは恐る恐る聞いた。
「あのさマリアーナとトスカに復讐をさせる時点で鳥井玲奈と南川瑠花は死ぬしかなかったんじゃ?マリアーナとトスカは復讐するには抗争中にしようと決めてたみたいだし。」
これじゃ足掻きようがないんじゃない?と言うプリマベーラにイヴェールはそんな事はないと話した。
「鳥井玲奈と南川瑠花にもチャンスはあった。カリキュラムを真面目に取り組めばマリアーナとトスカの計画も見破れた筈だし、攻撃されても迎撃出来たら筈だ。」
「まあそうだね。(真面目にカリキュラムを受けるわけないじゃん。イヴェールははなから鳥井玲奈と南川瑠花に罰を与えたかっただけなんじゃ?)」
プリマベーラが冷や汗を垂らしているとイヴェールが無表情で口を開いた。
「さて、そろそろツナにどうしたいか聞いてみるか。」
「うん。」
プリマベーラとイヴェールは二人のツナに聞く事にした。