静寂の住人2
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晩餐会の為にボンゴレが用意したドレスと幾つかの小物が部屋に置いてあり、玲奈と瑠花はドレスと小物を選んで着飾るとダイニングルームに向かった。
既にトスカとマリアーナ来ていたが顔を顰めた。
「ちょっと香水の香りキツいよ。これから食事なのに。メイクもケバいし。」
「アクセサリーも付けすぎじゃないかしら?」
玲奈と瑠花はこれでもかと言わんくらいに厚化粧をしてアクセサリーをジャラジャラ付けて香水もバンバン吹き付けていた。
顔を顰める二人に玲奈と瑠花はそんな事ないと言った。
「これくらい普通だし~。」
「寧ろマリアーナちゃんとトスカちゃんが地味なんじゃないかしらー?」
そんな会話をしていると女の教育係が玲奈と瑠花を見て目を剥いた。
「玲奈さん瑠花さん!貴女達なんて酷いメイクをしているのですか!香水は付けすぎですしアクセサリーも付けすぎです!」
女と教育係は玲奈と瑠花から不要なアクセサリーを取ると慌ててダイニングルームの窓を開けた。
「こちらのアクセサリーは預かりますので晩餐会が終わった後に取りに来て下さい。厚化粧や香水やアクセサリーは以後やりすぎないように。人によっては不快に感じますから。」
玲奈と瑠花は舌打ちしたい気分だが渋々頷いた。
ダイニングルームのテーブルに着くとツナと守護者達が入ってきた。
ツナと守護者達が自己紹介をすると晩餐会が始まった。(群れ嫌いの雲雀は自己紹介を済ませると退室した。)
ツナや守護者達は玲奈と瑠花、マリアーナ、トスカに話かける。マリアーナとトスカは知識や話題が豊富でツナ達を楽しませたが玲奈と瑠花は知識はないし、話題もいまいちでツナや守護者、マリアーナとトスカの話に付いていくので一杯で自己アピールがたいして出来なかった。
一方、ツナと守護者達はマリアーナとトスカに対しては好印象だったが厚化粧で香水臭い玲奈と瑠花に対しては苦笑するしかなかった。
晩餐会が終わり玲奈と瑠花は部屋に戻るとこのままだと自分はツナに選ばれないと焦りを感じていた。
玲奈と瑠花はボンゴレ夫人候補達を陥れる事を思い付いた。しかし陥れる事が出来ない事態になった。
翌日、勉強室でカリキュラムを受けているとドオォンと轟音がした。玲奈と瑠花とマリアーナ、トスカは悲鳴を上げ、女の教育係が何が起きたのか確かめようとドアを開けるとボンゴレの構成員が慌てて入ってきた。
「大変です!カルカッサが攻めてきました!」
玲奈と瑠花は早く逃げなきゃ!と言い出すと女の教育係は勉強室の隅に置いてあった鉄製の箱を開けると玲奈と瑠花、マリアーナ、トスカに武器を手渡す。
「これからボンゴレ夫人候補はカルカッサと戦って貰います!」
玲奈と瑠花は冗談じゃないと顔色が青くなった。
「え?戦うんですか!」
「逃げないんですか?」
「何を言っているのです!貴女達が今まで受けてきたカリキュラムは敵対ファミリーが攻めてきた時に対応出来るようにする為です!」
てっきりボンゴレ夫人候補は隠し部屋にこもってボンゴレの構成員達に守って貰えると思っていた玲奈と瑠花は更に顔色が悪くなった。
女の教育係が窓から出て戦えと指示を出すと女の教育係は窓から勉強室を出た。玲奈と瑠花とマリアーナ、トスカも続いて出るとカルカッサの構成員達が攻撃してきた。
玲奈と瑠花は逃げ回るがマリアーナとトスカは攻撃を仕掛けていた。女の教育係は玲奈と瑠花達を守りながら攻撃をしつつ負傷したボンゴレの構成員を治療していた。
激しさを増し銃声や怒号、悲鳴が聞こえる中、女の教育係が銃弾に倒れた。
心臓を撃ち抜かれこと切れた女の教育係に玲奈と瑠花、マリアーナ、トスカは悲鳴を上げたがカルカッサの攻撃は止まらない。マリアーナとトスカは何とか生き延びようと拳銃を構えて戦った。玲奈と瑠花は泣きながら逃げ回った。
「助けてーーーー!」
「嫌ーーーー!」
泣きながら助けを求めるがマリアーナは戦いながらはぐれてしまったようで今ここに居るのはトスカだけ。だがトスカも少し前までは蝶よ花よと育てられた令嬢だったのだ。自分の身を守るので精一杯。他人を助ける余裕は無かった。
玲奈と瑠花は銃を撃ちながら逃げ回っているうちに玲奈は瑠花とはぐれてしまった。玲奈はやみくもに逃げているとマリアーナの声が聞こえた。
「玲奈ちゃんこっちはまだ安全よ!早く入って!」
建物の扉から手招きするマリアーナを見付けて玲奈は助かったと走っていく。
「無事だったのね。」
「うん。助けてくれてありがとう。」
礼を言う玲奈と瑠花にマリアーナが瑠花とトスカの事を聞いた。
「トスカちゃんと瑠花ちゃんは?」
「はぐちゃったの~。」
「ふうん。それじゃ私は私でやるわね。」
マリアーナは拳銃を取り出し銃口を玲奈に向けてニヤリと笑った。