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静寂の住人2

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入室すると席に着くように言われて玲奈と瑠花が座ると女の構成員は教育係だと言った。

「私は貴女達のボンゴレ夫人候補の教育係の一員です。明日からの他のボンゴレ夫人候補の方とカリキュラムを受けてもらいます。」

玲奈と瑠花は混乱の中何とか頷くと女の教育係は書類を渡した。

「カリキュラムの内容ですが大まかに説明します。座学にマナー、戦闘訓練があります。詳しい内容はこちらでご確認下さい。次にボンゴレ夫人に選ばれなかった場合の説明をします。選ぶのは10代目です。その10代目に選ばれなかった場合は出て行くことが出来ます。またボンゴレの構成員として残るのも構いません。それでは明日からはよろしくお願いします。」

そう玲奈と瑠花に告げると女の教育係は退室した。

玲奈と瑠花は何とかこの状況を整理した。

「この世界がイヴェールが言っていた世界なのよねー。」

「そうみたいねー。それでどうやら瑠花とあんたがこの世界のボンゴレ夫人候補ってことか。他にも居るみたいね。」

「ということはあんたと玲奈はライバルね!」

「ボンゴレ夫人は瑠花の物よ!」

「ボンゴレ夫人になるのは玲奈よ!」

玲奈と瑠花は状況を把握したことで何がなんでもこの世界でボンゴレ夫人にならないとやっていけないと理解した。自分が元々いた世界に戻れば両親は死んでいて全てを失くしてしまっているのだから。そしてはなからボンゴレの構成員になるつもりはない。
玲奈と瑠花は睨みあいバチバチと火花を散らした。


翌日ーーー
部屋で朝食を終えた玲奈と瑠花は女の教育係に授業で使用する闘技場やパソコン室等を案内された後、勉強室に案内された。
入室すると3日前にボンゴレ夫人候補として選ばれカリキュラムを受けている優しそうな少女マリアーナと勝ち気そうな少女トスカが席に着いていた。
教育係は自己紹介するように玲奈と瑠花に促しそれぞれの自己紹介が済むと直ぐ様授業が始まった。
だが玲奈も瑠花も勉強や宿題は部下や騙した守護者達にやらせていて自分で答えが出せないでいた。
答えを間違える度に教育係に注意され、マリアーナは苦笑し、トスカは呆れ返っていた。

数時間後ーーー
午前中の授業で全問不正解だった玲奈と瑠花は女の教育係から補習を言い渡された。

「今日の授業が終わり次第勉強室に集合してください。」

「えっ!」

「補習?」

「貴女達は酷すぎます!このままですとすぐに候補から外されますよ!それでは。」

女の教育係が退室するとマリアーナとトスカも昼食と次の授業の支度の為に退室した。

「次の授業は戦闘訓練よね。」

「確か教育係は男って聞いたわ。」

疲れきった玲奈と瑠花は男なら媚びれば簡単に落ちるだろうと考えていた。

昼食を終えて闘技場に着くとマリアーナはビックリした表情をして、トスカは吹き出した。

「その格好はちょっと。」

「何の授業か理解してるの?」

「「え?」」

戦闘訓練の授業ということでマリアーナとトスカは動きやすい服装。一方、玲奈と瑠花はヒラヒラのワンピースだ。男なら媚びれば多少は優しくしてくれると思っていたが男の教育係はスパルタだった。
何とか食らいついて攻撃を当てていくマリアーナやトスカと違い玲奈と瑠花は逃げ回るので精一杯。案の定ワンピースは破れて男の教育係に動きやすい服装にしろと注意された。
疲れきっている玲奈と瑠花はシャワーを浴びてから補習を受けようとしたが男の教育係は直ぐに勉強室に行けと言ってきた。

「お前達これから補習だろ。さっさと行かないか。」

「はい。」

「はい。」

玲奈と瑠花は汗まみれのまま急いで勉強室に向かった。
入室すると既に女の教育係が待機していた。

「早く席に着いて下さい。それでは補習を始めます。」

玲奈と瑠花は半ば半べそをかきながら補習を受けた。
夕食ギリギリまで補習を受けた玲奈と瑠花は夕食を食べるとすぐに眠りに落ちた。

一日中厳しいカリキュラムを受ける毎日を過ごして分かった事はこの世界のツナは既に守護者達とボンゴレ本部で生活している事と、ディアボロスファミリーとマルルーモファミリーが敵対ファミリーによって潰されてしまっていた事、そして笹川京子と三浦ハルとクローム髑髏が存在していない事だった。
玲奈と瑠花にとって京子とハルとクロームが居ないのはラッキーだったが未だにツナと守護者達には会えていないのはネックだった。
玲奈も瑠花も本当だったらツナを口説き落とすか守護者達に粉を撒いている筈なのにと頭を抱えていた。
そして玲奈と瑠花がボンゴレに来て1ヶ月が経ったある日、女の教育係が授業を終えると玲奈と瑠花、マリアーナ、トスカにある事を伝えた。

「今日の夕食は急遽10代目と守護者達との晩餐会となります。ドレスアップしてダイニングルームに集合してください。」

ツナと守護者達と晩餐会だと聞いて玲奈と瑠花は勿論マリアーナとトスカも自分をアピール出来ると喜んだ。


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