静寂の住人2
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それぞれの世界のリボーン達を復讐者、警察に引き渡したプリマベーラとイヴェールは玲奈と瑠花を閉じ込めていた空間に入った。
玲奈と瑠花は身動きが取れない状態で座っていた。
入ってきたプリマベーラとイヴェールを見て玲奈と瑠花は顔色を悪くさせた。
そんな玲奈と瑠花を見てプリマベーラとイヴェールはどうするか話し合った。
「イヴェールどうするこの二人。」
「私としては復讐者に引き渡して水牢でいいと思うが。」
「だよねー。という訳で鳥井玲奈と南川瑠花は水牢へ!」
復讐者の水牢と聞いて玲奈と瑠花は顔色を青くさせて目を見開いた。そんな玲奈と瑠花を面白がって見ていたプリマベーラは術を解いてやった。体が動かせると分かると二人は喚いた。
「玲奈は水牢なんて嫌よ!」
「復讐者なんて瑠花は絶対嫌!」
嫌がる玲奈と瑠花。プリマベーラは楽しそうに言った。
「嫌なの?」
「嫌に決まってるじゃない!」
「瑠花は絶対に嫌だから!」
「でも入ってた方が良いんじゃない?だってディアボロスファミリーもマルルーモファミリーも無くなってるし。鳥井財閥も南川財閥も無くなってるんだから。住む家ないよ。」
だから復讐者の水牢に入っていた方が良いと話すプリマベーラに玲奈と瑠花はプリマベーラとイヴェールに媚を売り出した。
「イヴェール君、お願い助けて~!何でもするから~。」
「瑠花が悪かったわ~。ディーオさん助けて~。」
玲奈と瑠花は笑顔を作っているつもりだがプリマベーラとイヴェールの目には醜悪で気持ち悪い顔にしか写っていない。しまいにはプリマベーラとイヴェールの足にすがり付く始末。
「ちょっと二人共落ち着いてよ!」
「どうあがこうとお前達は水牢行きだ!」
イヴェールが復讐者の水牢行きは決定事項だと言うと玲奈と瑠花はこんなに頼んでいるのにと喚き散らした。
「何よこんなに頼んでるのに!それなのに酷くない?それでも神なの!?大体あんたが居なけりゃ玲奈はボンゴレ夫人になれて守護者達を侍らすことが出来たのに!」
「神の癖にケチなのね!みみっちいわ!瑠花はボンゴレを手に入れてマフィア界の女王に君臨する筈だったんだ!」
つい先程まではまとわりついてすがっていたのに決定は覆さないと言った途端に罵り出した玲奈と瑠花にプリマベーラは呆れ返るが隣に居るイヴェールを見て不味いと冷や汗をかき出した。
イヴェールは金色と蒼色の目を吊り上げていた。
「そういえばお前達はボンゴレを乗っ取りたいが為にツナを陥れたのだったな。」
怒りで声が低くなっているイヴェールを見てプリマベーラは冷や汗を更にかきながら『あれはヤバい!めちゃくちゃ怒ってる!怖い!』と心持ち離れ成り行きを見守る。
イヴェールは徐に数ある世界を見渡すとある世界に目星を付けると人の悪い顔をした。そして選んだ世界にある事を仕掛けると玲奈と瑠花に告げる。
「そんなにボンゴレを乗っ取る自信があるならやってみるがいい。今からお前達をある世界に送ってやる。その世界で足掻いてみるがいい。」
「「えっ!?」」
有無を言わさず玲奈と瑠花を目星を付けた世界に送り込んだ。
送り込まれた玲奈と瑠花を見送る形になったプリマベーラは恐る恐るイヴェールに訊ねた。
「あの二人に何をしたの?」
イヴェールは目を吊り上げたまま言った。
「鳥井玲奈と南川瑠花がボンゴレを乗っ取る筈だったと喚き散らすから罰を・・・・・・いやチャンスを与えてやっただけだ。」
「・・・そう。(うわぁ。凄い怒ってるよ!しかもあの間は何なの!?)」
無表情だが目を吊り上げて激怒しているイヴェール。そう。真面目な神は世界を崩壊に追いやりながら自分を罵倒し自分勝手な振る舞いをする玲奈と瑠花に苛立っていた。
そんなイヴェールを見てプリマベーラは内心で玲奈と瑠花に合掌した。
ーーーー
送り込まれた世界に玲奈と瑠花は辺りを見回した。
「ここってどう見ても。」
「ボンゴレ本部よねー?」
彼女達はボンゴレ本部の玄関ホールに居た。すると9代目が現れた。
「鳥井玲奈嬢と南川瑠花嬢だね?」
「あ、はい。鳥井玲奈です。」
「南川瑠花です。」
いきなり現れた9代目に驚きつつも挨拶をする玲奈と瑠花。
9代目は悲しい目をした。
「ディアボロスファミリーとマルルーモファミリーが敵対ファミリーに潰されてしまって二人共本当に大変だったね。だが君達は生まれた時からボンゴレ夫人候補に上がっていてね。」
「「えっ!?」」
「大変だと思うがボンゴレ10代目夫人候補として頑張って貰いたい。」
そう言うと9代目はメイドに玲奈と瑠花の部屋へ案内するように言うと今日はゆっくり休んでくれと言って執務室に戻っていた。
玲奈と瑠花はそれぞれの部屋にメイドに案内された。お互い何が何だか分からない状況で放心していると内線からボンゴレの中堅層の女の構成員が会議室に来るようにと伝えられた。会議室ってどこ?と思いつつ部屋を出るとメイドが案内した。
「玲奈お嬢様、瑠花お嬢様こちらです。」
メイドが扉を開けると連絡した女の構成員がいた。
「入って下さい。明日からのカリキュラムを説明させていただきます。」
玲奈と瑠花は恐る恐る入室した。