静寂の住人2
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玲奈は教室に戻り授業を受けるふりをしてこれからどう動くか考えていた。
『紘吉君を玲奈の婚約者にしたら隼人と武と了平は玲奈の物になるけどぉ雲雀さんは難しそうね~。』
雲雀の顔立ちは端正だ。手に入れて侍らせたいが自分の印象は最悪で玲奈は何とか最悪の印象を払拭したい。
『あっ!そうだ!リボーン君の話だと雲雀さんは風紀委員長だもの!校則違反をしなければ雲雀さんは玲奈のことを見てくれるはずよ~。』
風紀委員長だから校則違反を注意せざるを得ない。だから仕方なく可愛い玲奈を注意しだけなんだと愚かにも思った。
玲奈が考え事をしていると教師に指された。
「鳥居。この問題の答えを板書しろ。」
「え!?」
玲奈はシャーペンを持ちノートに目を落として必死に問題を解いているようにしていた為に教師は真面目に授業を受けていると思われた。
玲奈は正直勉強が出来ない。
「えーと、前の学校で使っていた教科書が違ってて~まだここはやってなくて分かりません。」
「そうか、ならちゃんと勉強しておけよ。」
「はーい。」
何とか誤魔化せた玲奈は授業を聞かず紘吉の方を見た。
『紘吉君、何か大人しくて冴えないのよね~。まぁ、その方が落としやすいかもねぇ。ただ京子のことが好きみたいだし先に京子の方を攻略していかないとね~。』
もし紘吉が告白して京子がそれに応えてしまったら玲奈はボンゴレを手に入れられない。実際、紘吉の父親である家光は一般人の奈々と結婚しているのだからボンゴレも京子との結婚を認める可能性がある。
なら愛人ならと考えたがマフィアの世界で妻ではない女との間に生まれた子供は認められないし、紘吉の性格を考えたら愛人など作れないだろう。
『先に京子に勉強を教えてもらうふりでもして攻略しちゃおう!』
授業が終わり休み時間に入り玲奈は京子に勉強を教えて欲しいと頼んだ。
「勉強?うん、いいよ。なら宿題も一緒にやろうよ。」
「ありがとー♪」
あっさり言う京子に内心勉強出来るからって調子に乗るな!と思いつつも玲奈は嬉しそうな顔を作った。
午前中の授業が終わると紘吉は弁当を持って屋上に向かおうとする。玲奈と一緒に居たくはないからだ。だが行かせないとばかりに玲奈に捕まってしまった。
「紘吉君、玲奈と一緒に食べようよ~。」
「と、鳥居さん。」
「隼人君も武君も京子ちゃんもクロームちゃんも一緒に食べよー?」
「チッ!分かったよ。」
「大勢で食べた方が賑やかで良いのな!」
「一緒に食べよう。」
「ボスも一緒に。」
紘吉はこうなってしまったら仕方ないと玲奈達と食べることにした。
クラスメートに机を借りて食べて他愛のない会話をし紘吉は適当に頷いたりして過ごした。
「紘吉君のお弁当美味しそうだね~。奈々さんの手作りでしょ?玲奈、羨ましいなぁ。」
「え、あ、でも鳥居さんのお弁当の方が豪華だよ。」
つっかえながら答える紘吉に玲奈は『女の子と会話するのは苦手みたいねー!』と蔑むような笑みを一瞬したが紘吉はそれを見てしまった。
初めてランボとイーピン、フゥ太を蔑むように見ていた玲奈はリボーンが紹介した途端に値踏みをするように見ていた。
ランボは雷の守護者。
イーピンはアルコバレーノの風の愛弟子。
フゥ太は凄腕の情報屋。
彼等と仲が良くなれば良いこと尽くしだ。
ランボは守護者だがボヴィーノファミリーの一員でボスに大事にされている。ボヴィーノと同盟を組むならランボを通せば良い。ボヴィーノには10年バズーカーがあるのが魅力だ。
イーピンと仲良くしておけばいざというときに守って貰えるし、風とも交流が出来るだろう。
フゥ太なら無料で情報を提供してもらえる。
紘吉は『鳥居さんは何かをしようとしてる?』と感じた。