静寂の住人2
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スクリーンに映し出されたのはボンゴレ本部の大広間に集まったボルジョリより格下のファミリーのボスや幹部達。
「サーバ・チェンシはわしの双子の孫娘達からダイヤのピアスと指輪を奪い取ったのじゃ!」
「私の娘はあるファミリーのパーティーでサーバ・チェンシに言いがかりを付けられて2階から突き落とされたのです!娘は大怪我をしたわ!」
「俺の息子もパーティーで他のファミリーのボスと幹部との同盟条約の件で話し合いをしていたんだがサーバ・チェンシが無理矢理ダンスに誘ったんだ!おかげで同盟条約の話は白紙になった!」
「俺もそうさ。同盟ファミリーと会談の日時を決めていた時にあの女が割って入って来てダンスを強要してきた。断ったらボルジョリに潰されたいのかって脅して来やがった!幸い同盟ファミリーのボスは後日仕切り直そうと言ってくれたから良かったものの迷惑だったぜ!」
ボルジョリより格下だった為に逆らえなかったファミリー達は怒りを露にしていた。
映像を止めるとサーバは弱小ファミリーの癖に楯突くなんて!と喚くが家光がサーバを平手打ちして黙らせる。
リボーンは最後の映像だと言って映像を流した。映し出されたのはサーバの両親がみっともなく言い訳をしている場面だ。
「許して下さい!陥れた事に関しては娘が勝手にしたことです!」
「私達は知りませんでした!」
言い訳をしたが最後は復讐者に捕まった所で映像は終わった。
両親が罪を自分に擦り付けようとしているのを見てサーバは愕然とした。
「そんな・・・・・・。」
リボーンは壇上から降りるとサーバの前に立った。
「てめえは自分のファミリーをかさにきて好き勝手にやりやがった。それだけじゃねえ。俺の生徒を陥れた!」
懐から拳銃を出してサーバの額に銃口を当てる。サーバはガタガタと震えた。
「本当は今すぐにでも撃ち殺してやりてえところだがな。てめえの被害にあったファミリー達は殺すなんて生ぬるいと言っててな。復讐者に頼んで拷問した後に水牢に入ってもらう事にしたぞ。」
拷問と水牢と聞いてサーバは漸く謝罪をした。
「ご、ごめんなさいっ!!サーバが悪かったわ!」
泣きながら謝罪するサーバ。だがリボーンと家光、獄寺達はサーバを睨み付けた。
「今更遅せえぞ。」
「息子を陥れた貴様のことは一生許さん!9代目も許すことはないと仰っていた!」
「てめえが10代目を苦しめた罪は拷問と水牢でも甘いんだよ!」
「ツナを悪者にしようとする奴は許さないのな!」
「沢田を嵌めた時点で俺達はお前に対しては極限怒りしかなかったぞ!」
「風紀を乱す奴は一生水牢から出てこないで。」
「ツナ君を陥れるなんて本当に酷い子だよ!」
「チェンシみたいな女は大嫌いよ。」
「チェンシさんって最低。二度と姿を見せないで!!」
リボーン達がサーバを罵っていると空間が歪み鎖を持ったバミューダが現れた。
「この者がサーバ・チェンシか?」
「ああそうだぞ。」
バミューダは鎖の付いた首輪を飛ばしてサーバの首にガシャンと付けると引き摺りながら歩いていく。
「い、嫌嫌嫌ーーーーーっ!」
リボーンと家光、獄寺達は自業自得だと嘲笑う。サーバはツナの方を見た。
「ツナ君ごめんなさいーーーーっ!もう嵌めないから許してえぇぇぇぇぇーーーっ!」
ツナは首を横に振った。
「悪いけど許すことは出来ないよ。だって一歩間違えたら獄寺君と山本とお兄さんやランボ達や女の子の京子ちゃん達にも被害が出てたかもしれないから。」
「ーーーーっ!」
涙と鼻水で顔を汚しながらサーバはバミューダに連行された。サーバは一生水牢で過ごすことになった。釈放される時は死んだ時だろう。
全てが終わったと分かるとツナは壇上から降りるとリボーンの傍まで行った。
「リボーン!父さん!ありがとう!!」
嬉し泣きするツナにリボーンと家光は笑う。
「生徒を助けるのも家庭教師の使命の一つだぞ。」
「お前は俺の自慢の息子だからな!」
獄寺と山本、了平、京子、花、クロームも壇上から降りてツナの傍に向かう。
「10代目良かったっすね!」
「疑いがはれたからもう安心なのな!」
「うむ!極限に良かったではないか!」
「全く君の優しさには呆れるけどまあ良かったね。」
「ツナ君お疲れ様!」
「本当に良かったわね沢田。」
「ボスもう大丈夫だよ!」
喜ぶ獄寺達にツナは力強く頷いたのだった。