静寂の住人2
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出て来たツナ達はサーバを軽蔑した目で見た。雲雀はサーバを冷笑しながら口を開く。
「サーバ・チェンシは沢田が将来継ぐ会社を乗っ取る為に婚約を迫った。だけど沢田はそれに気付いて断った。そうだよね?沢田綱吉。」
「はい。」
ツナがハッキリ返事をすると雲雀はサーバ・チェンシを嘲笑う。
「サーバ・チェンシが沢田を嵌めようとした日から隠しカメラを設置したんだ。それに気付かず君は醜態を晒していたんだ。見てて笑ったよ。」
「ーーーーっ!(くっ!隠しカメラがあったなんて!!)」
「更に凄い物もあったんだ。草壁、赤ん坊から渡された映像を流してやって。」
クロームと千種と犬が撮影した映像が流れる。
サーバがテナント店に代金を払わず商品を奪い取り、またスリや万引きをしている映像が流れそれを見た生徒達はサーバを蔑視した。
「お金払わないって犯罪じゃん!」
「スリもしてんのかよ!」
「万引きまでしてる・・・。」
「・・・こんな奴を庇ってたなんて。」
サーバはキッとツナと獄寺達を睨む。
「な、何よ!こんなの合成よ!」
苦し紛れに叫ぶサーバ。雲雀は映像の下を指示棒で指した。
「ここに日時が出てるだろ。何だったらデパートに確認するかい。きっと君がこの日時に居た映像くらいあると思うよ?」
「ーーーっ!」
墓穴を掘ったサーバに更に追い討ちを掛ける。
「次はこれね。」
スクリーンに路地裏にいるサーバと並盛中の生徒が数人映る。
サーバは白い粉が入った包みを渡し、生徒達は金を払っていた。
映像が終わると雲雀が白い粉を指す。
「これは麻薬。サーバ・チェンシは麻薬の売人でもあるんだ。ついでに買った草食動物達は犯罪者だね。」
生徒達一斉にサーバと麻薬を買った生徒達を見た。その目は犯罪者を見る目をしている。
「えっ!麻薬の売人!?」
「同じ学校に売人が居るのかよ!!」
「映像に映ってる女子知ってるわ!」
「俺もあの男子知ってるぜ!」
「麻薬やってるなら直ぐに部活辞めてよね!」
「活動停止になるじゃない!」
「本当だよ。すげえ迷惑!」
麻薬を買った生徒達は知られてしまったと青ざめ、サーバも売人だとばれて口をパクパクさせていた。
サーバを無視して雲雀はまとめる。
「草食動物達。悪いのは沢田かチェンシか。分かるならやる事は一つだよね?」
生徒達は壇上にいるツナに謝罪した。
「沢田ごめんな!」
「ごめんなさいっ!!」
「疑って悪かった!」
謝罪する生徒達を見てツナは謝罪してくれたから許すと言った。
「謝ってくれたから良いよ。でももう誰に対してもこんな事しないでね。」
雲雀は処断が甘いと苦笑いして解散させた。
「これで全校集会は終了とする。後、麻薬を買った奴等は警察が待機してるから覚悟しておいて。ああ、サーバ・チェンシはここに残ってな。」
生徒達が出て行き、麻薬を買った生徒達は項垂れながらパトカーに乗せられた。パトカーが並中から去るとリボーンと家光が入ってきた。
家光は壇上にいるツナの傍に駆け寄り、リボーンはサーバに咎めるような視線を投げつける。
「ツナ!大丈夫か!!」
心配する家光にツナは大丈夫だと言う。
「平気だよ。父さんやリボーン、獄寺君達のおかげだね。」
「そうか。」
笑顔で答えるツナに家光は安堵するとサーバを睨み付ける。
「サーバ・チェンシ、よくも俺の息子を陥れようとしたな!」
「ヒッ!」
世界最大規模のマフィアボンゴレのNo.2に睨まれてサーバは体を震わせた。睨み付けた家光は壇上から降りて行きサーバの頭を掴み無理矢理その場に座らせると逃げないようにロープで縛った。
「リボーン、俺達が集めた映像を流してくれ。」
「分かった。雲雀ここからは俺様と家光が仕切るぞ。」
「構わないよ。」
リボーンは映像を流した。
「てめえがやってきた悪事が映ってるからな。」
リボーンが再生するとサーバは青ざめた。
映像には過去に陥れた生徒やその家族と遺族が映し出された。
「サーバ・チェンシが僕に濡れ衣を着せたせいで部活を辞めさせられるはめになりました。」
「私はサーバ・チェンシにアクセサリーを奪われました!あの子は犯罪者です!」
「うちの娘は学校で行われたコンテストで優勝しました。ですが同じコンテストに出ていたサーバ・チェンシは娘に嫉妬して娘を苛めました!」
「私達の息子はサーバ・チェンシの告白を断ったら不良を焚き付けて暴力を振るわせました。息子は怪我の後遺症で利き腕に麻痺が残りました。」
「俺の姉は成績優秀で常にトップでした。その事が気に食わないとサーバ・チェンシは陰湿な苛めをして姉は自殺に追い込まれました。」
次々と出てくる被害者とその家族や遺族。サーバは何で分かったんだと呟くと家光が忌々しげに言った。
「9代目とボンゴレ諜報部とチェデフが動けばすぐに分かる。特にお前の悪事はたった1時間で分かったぞ。」
9代目とボンゴレ諜報部、チェデフが調査していた事を知りサーバは項垂れる。
リボーンは映像を止めると他の映像を流した。
スクリーンに写し出された映像はボルジョリファミリー本部と支部、麻薬製造の施設が瓦礫の山と化していた。そして屋敷はボンゴレの構成員達によって占拠され、隠し倉庫とサーバの部屋からは麻薬が大量に発見されていた。
「ボルジョリファミリーはヴァリアーとボンゴレで殲滅させたぞ。それと屋敷はボンゴレが押さえた。」
リボーンの説明にサーバは目を見開いた。
「っ・・・!?」
ショックを隠しきれないサーバに家光が冷笑した。
「貴様もボルジョリはボンゴレが禁じている事を裏で色々とやってたようだからな。」
身から出た錆びだと言って家光はリボーンに次の映像を写すように言った。
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