静寂の住人2

夢小説設定

この小説の夢小説設定
プリマベーラ
イヴェール
ディーオ
ディオス


イタリアではボルジョリファミリー本部と支部全てがヴァリアーとボンゴレに殲滅された。またチェデフが人体実験や人身売買の為に捕らわれていた者達を助け出していた。

ボルジョリファミリー本部を瓦礫の山にしたヴァリアーはサーバの両親でもあるドン・ボルジョリとボルジョリ夫人を生け捕りにして処刑場で待つ9代目と9代目の守護者達の下に引き渡した。
9代目はザンザスとヴァリアーに労いの言葉を掛けてザンザス達は立ち去ると9代目はドン・ボルジョリと夫人を見ながら口を開いた。

「ボルジョリファミリーは我々が禁じている事に手を染めまた表の企業を非道な手口で収めてきた。更に同盟ファミリーでありながらボンゴレの後継者である沢田綱吉君を陥れようとした罪は重い。よって復讐者に引き渡す。」

「「っ!!」」

「何か言い残すはあるかね?」

ドン・ボルジョリと夫人はみっともなく命乞いをした。

「許して下さい!陥れた事は娘が勝手にしたことです!」

「私達は知りませんでした!」

許しを乞いツナを陥れた事に関しては娘のサーバに全てを被せようとするドン・ボルジョリと夫人。だがジャラジャラと鎖の音をたてながら復讐者のバミューダとイェーガーが現れたのだ。

「ボンゴレ9代目よ、罪人はこの者達か?」

「はい。彼等は同盟ファミリーでありながらボンゴレの後継者を陥れようとしたのです。それだけではなく表の企業を乗っ取りまた、ボンゴレが禁じている麻薬製造や人身売買、人体実験など悪事に手を染めています。」

「そうか。」

バミューダとイェーガーは鎖を飛ばしドン・ボルジョリに夫人を捕らえた。

「嫌だーーーー!やめてくれぇーーーっ!!」

「復讐者の牢獄なんて嫌あぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」

泣き叫ぶドン・ボルジョリと夫人は引きずられるようにバミューダとイェーガーに連行されて消えていった。

「ふむ。後はリボーンと家光と若き守護者達に託そう。」

9代目はそう口にすると処刑場を後にした。


ーーーー

授業中、応接室ではリボーンが雲雀に進捗を聞いていた。

「どうだ。そっちの方は?」

「証拠は全て纏めた。いつでも公表出来るよ。」

「そうか。こっちも終わったぞ。」

「それなら今日の昼休みに公表するかい?」

「頼む。それから公表が終わったら生徒と教師は解散させてツナ達とサーバはその場に残しておいてくれ。」

「分かった。これで並中の風紀も正せるよ。」

「サーバも潰せるな。」

リボーンと雲雀は人の悪い笑みを浮かべた。


ーーーー

昼休みになり体育館で全校集会が開かれた。因みにツナと獄寺と山本、了平、クローム、京子と花は舞台袖で待機している。

雲雀が壇上に立ち「これから沢田綱吉とサーバ・チェンシの問題について検証する。」と言うと生徒達は騒ぎ出す。

「ダメツナが悪いんです!」

「早く罰してやって下さい!」

ツナが悪いと口々に言う生徒達に雲雀は咬み殺すとトンファーを出して黙らせると4枚の写真を拡大した物をスクリーンに写した。

「この写真は2-Aの黒板に貼られていたらしいけど誰だか分かるかい?」

ツナと思われる人物が後ろ姿で写っている。そしてその人物は教室と応接室、体育倉庫、ボクシング部の部室を荒らしている。それらの写真を見せられて生徒達はツナがやっていると言った。

「やっぱり沢田じゃんか!」

「あの髪型からしてダメツナだわ!」

ツナだと言う生徒達に雲雀は写真のある部分を指示棒で指す。

「沢田は怪我をしている。この人物が沢田だったら何故腕に包帯が巻かれていないんだろうね?」

問われて生徒達は黙り込んだ。雲雀は草壁に指示を出した。

「これからある映像を見せるからおとなしくしなよ。草壁再生して。」

草壁が再生すると女子トイレが映っていて暫くすると私服姿の女子が2人入ってきた。その女子の1人はサーバで男子の制服を着てカツラを被った。

「ダメツナがやったって証拠が有れば良いのよね~。」

サーバは女子トイレを出て行った。

ここで一旦映像を止めると雲雀はニヤニヤしながらサーバに訊ねた。

「何でこんな夜中に君が居るわけ?」

「・・・っ!」

答えないサーバに雲雀は気にせず続きを再生させた。

サーバが2-Aの教室を荒らしている映像や応接室を荒らしている映像、体育倉庫やボクシング部の部室を荒らしている映像が次々と流された。
映像が終わると生徒達は唖然とした顔でサーバを見た。

「あれサーバちゃんだよね?」

「チェンシ・・・?」

「じゃあ沢田は無実?どういう事だよ?」

「~~~っ!!(何であんな映像があるのよっ!!)」

疑惑や侮蔑の目を向けられたサーバは俯き唇を噛んだ。
雲雀はそんな様子のサーバを蔑視しながら舞台袖にいるツナ達を呼んだ。
獄寺達はツナを守るように舞台袖から出て来た。


.
166/183ページ
スキ