静寂の住人2
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諜報部並盛支部では家光が指揮を取っていた。
「ボルジョリは悪どい手で企業を買収しているな。」
部下が調べてきた調査書を確認して更に詳しく調査しろと命令し、また家光自身も調査しようと席を立つとクロームが現れたのだ。部下達は過去にツナを狙った骸の部下だからと警戒して戦闘体制を取るが家光が前に出て戦闘体制を解けと指示を出した。
「クローム髑髏いや中身は六道骸か。」
「お久しぶりですね。沢田家光。」
クフフと笑う骸はある映像を家光に渡した。
「この映像を是非使って下さい。面白い物が見れますよ?」
「面白い物だと?」
「ええ。それでは僕はこれで失礼しますよ。」
骸は家光に手渡すとスッと消えた。家光は映像を見てみると目を見開いた。
「サーバが麻薬を売り捌いているじゃないか!すぐにボンゴレに連絡を!!」
部下に命令して家光は何時でもサーバの屋敷を襲撃出来るように部隊を編成した。
連絡を受けた9代目はやはりといった顔をした。
「ボョルジョリは日本でも麻薬売買もしていたのか。」
9代目とチェデフで調査した結果を報告していたラルは家光が送信した映像を見て険しい表情をした。
「先程のリボーンからの映像と家光からの映像。どちらもサーバ・チェンシが悪事を働いているね。」
「そうだな。イタリアでもサーバ・チェンシはマフィアの令嬢や子息を陥れている。更に一般人もいた。それだけじゃない。一部の並盛中の学生に麻薬を売りつけてる。」
ラルが9代目に調査書を渡すと9代目の嵐の守護者コヨーテ・ヌガーが入ってきた。
「何か分かったかね?」
9代目が訊ねるとコヨーテ・ヌガーは口を開いた。
「ボルジョリに潜入させていたスパイから報告があった。ボルジョリは麻薬製造をしている。製造場所も全て調べあげた。後、1ヵ月後にパーティーと見せかけて人身売買が行われるらしい。」
リボーンと家光、諜報部にチェデフが調べ上げた結果ボルジョリは非道な事に手を染めていた。
9代目はコヨーテ・ヌガーに部隊を編成するように命令した。
「直ちにヴァリアーに命じてボルジョリを殲滅させたまえ!支部も全て全滅させるのだ!」
「了解した。」
コヨーテ・ヌガーが退室するとラルはチェデフで動く事を告げた。
「俺達は人体実験や人身売買で捕らわれてる奴等を助ける。許可を出してくれ。」
「それは構わんよ。家光には伝えておこう。」
「ああ、それじゃあな。」
ラルもまた退室すると9代目はある組織に連絡を入れたのだった。
ーーーー
サーバは自室でツナを手に入れられない事に焦っていた。
「もうなりふり構っていられないわ!こうなったら思い付く方法で片っ端から嵌めてやるんだから!!」
翌朝、泣きながら登校してきたサーバはツナに叩かれたと言って教室に入ってきた。
「ヒック、沢田君に叩かれたの~。」
前回の失敗を活かしたのか左側の頬を自分で叩いて。
クラスの生徒達はサーバに謝れとツナを責める。
「謝れよ!」
「真っ赤に腫れてるじゃない!」
責めてくる生徒達に京子と花とクロームが不思議そうな顔をした。
「本当にツナ君に叩かれたの?でも今日ツナ君は私とお兄ちゃんと花とクロームちゃんと獄寺君と山本君と一緒に学校に来たんだよ?」
「そうそう。皆で沢田を迎えに行ってね。その間あんたに会ってないんだけど?」
「ねえチェンシさん。いつボスに叩かれたの?」
ずっと一緒にいたと言われてしまいサーバは言葉を詰まらせる。そこに獄寺が忌々しそうな顔をした。
「確かに手形が付くくらい腫れてるけどよビンタ食らったにしてはおかしいんだよ。」
「で、でもー。」
「普通ならビンタ食らったら手のひらの痕は親指が上にくる形で横に付く筈なんだけどよ。てめえの頬にある痕は縦だよな?」
「うっ・・・。それはその。」
口をパクパクさせるサーバに山本が近くまで来てサーバの頬にある手のひらの痕をまじまじと見た。
「つかツナの手をチェンシの左頬に当てたら一発でバレるぜ。この手の痕よりツナの方がデカイからな。」
「・・・・・・。」
獄寺達に追及されて黙り込むサーバにツナが追い討ちをかけた。
「なんなら俺の手のひら、チェンシさんの頬にある痕に当ててみようか?」
そう言ってツナはサーバの頬に手を当てると手のひらの痕よりツナの手のひらの方が大きく、痕が隠れてしまった。
それを見た生徒達は渋々と自分の席に戻り、ツナ達も自分の席に着いた。
サーバはツナの背中をギリギリと睨み付けた。
その後もサーバがツナを嵌めようとする度に獄寺達に論破され陥れる事が出来なかった。しまいには一部の生徒には疑惑の目を向けられてしまい自分で自分の首を絞めていた。