静寂の住人2
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朝、心配そうにする奈々とビアンキと子供達に見送られてツナは獄寺と山本と登校して教室に入ると教室は教卓と机と椅子が散乱し床が水浸しになっている。
女子数人はサーバを慰めていて、他の生徒達はツナを睨み付けた。
「もう逃げられねえぜ!沢田!!」
「サーバちゃんのリコーダー壊すなんて酷いわ!」
「どうして体育倉庫を荒らしたのよ!授業で使うのに!」
「ボクシング部に何の恨みがあるんだよ!」
「応接室もあんたの仕業でしょ!」
責め立てられてツナは何の事だと聞くと生徒達は写真を見せ付けた。写真には後ろ姿のツナらしき人物が教室や応接室、体育倉庫、ボクシング部の部室を荒らしている姿が写っていた。
「言い逃れは出来ねえぞ!」
「でも俺そんな事してないよ!」
「嘘つくな!チェンシに土下座しろ!」
責められているツナを見てサーバは俯きながら『これで獄寺達もダメツナを見捨てるわ~。』と嘲笑していたが獄寺と山本が生徒達から写真を奪うように取った。
「これだけで10代目って決め付けてんのかよ?」
「後ろ姿だけじゃツナだって断言出来ねえだろ?」
証拠にはならないと一蹴すると生徒達は反論した。
「だけどこの髪型と色は沢田じゃねえか!」
「それに沢田はサーバちゃんを苛めてるもん。リコーダーだってサーバちゃんを苛める為に壊してるんだから!」
生徒達がツナが悪いと責めるが獄寺がだったらこの写真に写っているツナの腕は何だと問い詰めた。
「この写真をよく見やがれ!10代目の腕に包帯が巻かれてねえじゃねえか!」
「こっちの写真も包帯がないのな。」
どの写真にも腕に包帯が巻かれていないと獄寺と山本に言われた生徒達はツナが嘘を付いていると言い出した。
「その包帯が嘘なんじゃねえの? 」
「怪我なんてしてないんでしょ!」
「本当に怪我をしてるなら見せてみろよ!」
生徒達に言われて獄寺と山本はそんな事できるか!と怒鳴るがツナは二人を宥めて包帯をほどいた。生徒達は腕を見て驚いた。
「えっ・・・。」
「う、嘘・・・。」
「っ・・・・・・。」
腕は腫れていてその上に切り傷が無数にあった。生徒達はばつが悪そうに目を逸らした。
「こんな腕で教室や応接室を荒らしたり授業や部活で使う道具を壊せないよ。」
「これでわかっただろ?10代目保健室で新しい包帯とガーゼに取り替えましょう。」
獄寺がツナを連れて教室を出て行くと山本は写真を見ながら生徒達に聞いた。
「この写真誰が持ってたのな?」
「その写真、黒板に貼られたのよ。」
「そうか。それじゃこの写真は雲雀に預かって貰おうや。」
山本がこの写真一時雲雀に預ける事にしてこの件は一旦終わった。サーバは俯きながら下唇を噛んだ。
山本は応接室に向かい雲雀に写真を渡しに行くと了平がいた。
「あれ?笹川先輩もしかしてボクシング部の部室の件で?」
「ああ。おそらくチェンシの仕業だろうと思ってな雲雀に報告しに来たのだ。」
了平の説明が終わると雲雀は山本に視線を移した。
「これおそらくチェンシが自作自演してるのな。」
雲雀は後ろ姿で教室を荒らしている写真を見て笑った。
「ワオ!これじゃチェンシがやったと言ってるようなものじゃない。部下に撮影させたんだろうね。それにこの女は応接室も荒らしてたしね。」
そう言って雲雀は面白そうにサーバが応接室を荒らしている映像を了平と山本に見せた。
「極限に大暴れだな。」
「すげえな。でも書類とか大丈夫なのか?」
「問題ないさ。この書類はダミーだからね。あの牝豚はいずれこういった事をするだろうと予測してたからね。」
「へえ。さすが雲雀なのな。それじゃその写真預けるからな。」
「確かに預かったよ。」
山本と了平が退室すると雲雀はデスクの引き出しに写真を入れると証拠として使えそうな映像を選別し始めた。
ーーーー
夕方、デパートからサーバは嬉しいそうな顔をして出てきた。
デパートでのサーバの撮影したクロームと千種と犬は笑った。
「この映像使えるかな。」
「めんどいけど使えると思う。」
「腹減ったびょん。」
空腹を訴える犬を無視してクロームと千種は犬を半ば引き摺りながら沢田家に足を向けた。奈々に出迎えられてクローム達はツナとリボーンに映像を見せた。
ツナの部屋でツナとリボーンは映像を確認した。因みに犬は一心不乱に奈々が用意した菓子を貪っている。
「え!チェンシさん代金払ってないみたいだけど?」
「どうやらこのデパートはボルジョリの物だな。テナント店なら店長や店員は逆らえねえからな。」
「それだけじゃないの。千種と犬が撮影したのも見て。」
千種と犬が撮影した映像をツナとリボーンは確認する。
「ええっ!?これって万引きじゃん!」
「おいおい。スリまでやってんのか?」
映像には辺りを警戒してアクセサリーを盗むサーバや、客のバッグから素早く財布を抜き取るサーバの映像が写っていた。
手癖の悪いサーバにツナとリボーンは呆れたのだった。