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静寂の住人2

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ツナと獄寺と山本が教室に入るとクラスの生徒達が睨み付けてきた。

「おい!ダメツナ!チェンシの机に悪口書いただろ!」

「彫刻刀で彫ったような物もある!」

「馬鹿とか死ねとか酷いわ!」

「俺はそんな事してないよ!」

ツナはしていないと言うが生徒達は嘘を付くなと罵った。

「お前じゃなきゃ誰がやるんだよ!」

「最低野郎!」

「ダメツナはどこまでもダメダメね!」

罵る生徒達に獄寺が怒鳴った。

「いい加減にしやがれっ!どうやって10代目がチェンシの机に傷を付ける時間があるんだよ!あ?」

「ダメツナはサーバさんを叩いてるし。」

「だって沢田は転校生苛めしてるもん!」

獄寺は溜め息を吐いた。

「よく考えろ。チェンシの机は昨日まで落書きは無かった。放課後は部活や委員会があるし用のない生徒が残ってたら風紀委員に摘まみ出される。ていうことは夜中にでも忍び込まなきゃ出来ねえだろ?」

「だったら獄寺の言うとおり忍び込んだじゃねえの?」

「そうよ!そうに決まってるわ!」

夜中に忍び込んだと主張する生徒達に今度は山本が溜め息をした。

「いや、それは無理なのな。ツナは腕に怪我してるんだぜ?壁をよじ登ったり結構力がいる彫刻刀なんか扱えねーよ。」

リング戦で怪我をしているツナが壁をよじ登り彫刻刀でサーバの机に傷付ける事は出来ない。
獄寺と山本が生徒達の言い分を一刀両断するとそこにクロームと京子と花がやって来た。

「ボス、嵐の人、雨の人何があったの?」

クロームが聞くとツナがサーバの机の事を話した。それを聞いた京子と花は生徒達を説得した。

「ちょっと待って!今美術の時間は彫刻だよね?でもツナ君は腕を怪我してるから美術の時間は絵を描いてるんだよ。」

「あんた達、もし犯人が沢田じゃなかったらどうするのよ?証拠もないのに犯人って決めつけるのは良くないわ。」

ツナの腕の怪我を考えると夜中にこっそり家を出て壁をよじ登り彫刻刀でサーバの机に文字を彫るのは無理だろうと言う獄寺達に生徒達はツナの味方なんかしてとブツブツ言いながら引き下がりその様子をこっそり見ていたサーバは「またアイツら邪魔しやがって!これじゃ何の為に夜中に忍び込んだのか分からないじゃない!」と地団駄を踏みたい気持ちだった。

授業が終わりツナは獄寺と山本と了平と帰宅すると家光が帰っていた。

「ツナ久しぶりだな!獄寺も山本も笹川も元気そうだな!」

出迎えたリボーンと家光はリビングに入るように促し、ツナ達はリビングに入った。
ソファーに座ると家光は調査の途中経過を話した。

「ボルジョリは裏で人体実験や人身売買を行っている。」

「それだけじゃねえ。表の企業じゃ悪どい手を使って乗っ取ったりしているぞ。それとサーバも色々やらかしてた。転校する度に気に入らない奴を嵌めて苛めてたようだ。中には苛めがエスカレートして自殺まで追い込まれた被害者も居るんだ。ボルジョリはサーバがやらかした事を揉み消してる。」

家光とリボーンの話を聞いてツナと山本と了平は口にした。

「やっぱりそうなんだ。」

「あのアマがやけに手慣れてたわけが分かったぜ。」

「気に入らないだけで自殺まで追い込むとかありえねーえよ。」

「極限根性が曲がった奴だ!」

サーバとボルジョリのやり口にツナは吐き気がした。



黒曜ヘルシーランドではクロームは骸にツナを助ける為に動く事を許可して欲しいと眉を八の字にして精神世界で頼んでいた。

「骸様。ボスの為に力を貸したいの。」

「まあここでボンゴレに貸しを作るのも良いでしょう。」

「骸様!」

「そんな顔をされたら許可するしかありません。但し無茶はしないように。千種と犬には僕から協力するように言っておきましょう。」

「はい!」

クロームはウキウキとデジカメの用意をした。


ーーーー

サーバは夜中に並中に忍び込み、女子トイレで男子の制服を着てカツラを被っていた。

「机の傷や下駄箱のゴミが証拠にならないなら写真付きの証拠を作れば良いのよ!」

部下を連れて向かった先は応接室。

「雲の守護者の雲雀を味方につけたら余裕よね~。お前ちゃんと撮影しなさいよ!」

部下に命令すると机に置いてあった書類をビリビリに破き撒き散らした。

応接室を出て行くと2-Aの教室に向かう。

「とりあえず教卓と机と椅子を倒しておこうかしら。」

教卓と机と椅子を乱暴に倒した。これだけじゃ足りないとばかりにチョークを全部折り、バケツに水を汲んで教室にぶちまけた。更に自分のリコーダーを破壊して投げ捨てた。

『ここまでやれば嵐の守護者の獄寺と京子達も味方になる筈よ。』

教室を出て行くと次は職員室に入りサーバは鍵を盗み体育倉庫に向かう。

鍵を開けて中に入ると野球のグローブを引き裂き、ラケットのガットを破り、野球ボールやテニスボール、バスケットボールに穴を開けた。

『これだけやれば雨の守護者の山本だってダメツナから離れるわよねー。』

体育倉庫を後にすると今度はボクシング部の部室に行った。
サンドバッグを大きく裂くと砂がザーッと出てきた。それを見てサーバは口角を上げてその上に裂いたグローブとテーピングをばら撒いた。

『ボクシング命の笹川が見たら激怒よね!』

ボクシング部の部室を出ると並中を後にしたのだった。


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