静寂の住人2
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諜報部の使いの者が小型カメラを持ってくるとリボーンは受け取り、ツナ達に渡した。
「うわ、小さいね!」
「さすがボンゴレのクオリティーは凄いッス!」
「無くさないようにしねえとな。つーか俺裁縫苦手なんだよなあ。」
京子達女子と京子の兄である了平はともかく山本と獄寺は困り顔だ。
「だったら母さんに今から頼んでみようよ。」
ツナが奈々に頼むと奈々は快く頷き獄寺と山本のブラウスにボタンを付ける。
「はい。出来たわよ。」
ただのボタンだと思っている奈々は手際よく縫い付けて、獄寺と山本に手渡した。
「10代目のお母様ありがとうございます!」
「ありがとうなのな。ツナのおばさん。」
獄寺達が帰宅するとツナとリボーンは奈々とビアンキ、フゥ太とランボとイーピンにツナがサーバに陥れられた事を話した。
「ツッ君が!大変!!」
「サーバ・チェンシってボルジョリの?ツナは暫く隼人達と行動を共にして。」
「ツナ兄大丈夫!?」
「ツナ怪我してないの?」
「陥れる人はまた同じ事をする!ツナさん気を付けて!」
奈々達が驚いていると電話が鳴り奈々は電話に出る。
「はい。沢田です。」
『奈々!俺だ。ツナは無事か!?』
「家光さん!ツッ君が!!」
諜報部並盛支部とリボーンの連絡を受けた家光は慌てて連絡を入れてきた。
『リボーンからツナが大変な事になってると連絡を貰ってな。これから帰国するからな。奈々ツナに代わってくれ。』
奈々はツナに受話器を渡した。ツナは受け取り電話に出た。
「父さん?」
『ツナ安心しろ!チェデフも動くし9代目も全面的にボルジョリとサーバ・チェンシを調べあげると仰っている。すぐ助けるからな!』
「ありがとう父さん!」
『息子の為だ!すぐ家に帰るからな!』
そうツナに告げると家光は通話を切った。ツナは受話器を置いた。
「リボーン。父さん帰ってくるって!」
「そうか。良かったな。」
「うん!」
並中の事は雲雀が、サーバの事は諜報部並盛支部が、チェデフと9代目がボルジョリとサーバの両方を調べることになりツナとリボーンはひと安心したのだった。
サーバは自室で暴れていた。
「ダメツナの癖にーーー!」
サーバの目的はボンゴレ夫人になりボルジョリの悪事を誤魔化すこと。その為に並盛に来たが肝心なツナに目論見を見破られた挙げ句拒絶された。
「守護者と京子と花がダメツナの味方になるなんて!」
美形揃いの守護者を侍らせたいが守護者達はツナの味方。京子と花とクロームはメイドのように扱おうと思っていたがその企みも潰れた。
「もう!何なのよ!」
以前から回りの者を味方につけて気に入らない者を徹底的に苛めていたサーバは上手くいかない事に苛ついていた。
「いつもなら直ぐに奴隷と化した馬鹿達が苛めてくれるのにっ!」
部屋にある物を片っ端から投げつけるとベッドにドスンと座る。
「何とかしないと!・・・そうだ!雲雀さんは証人や証拠がないからって取り合ってくれなかったけど証拠があれば良い筈よねー。」
サーバはクスクス笑いながら証拠を捏造してツナのせいにしたら良いと思い付き高笑いした。
ーーーー
翌朝、下駄箱で泣いているサーバが居た。クラスの生徒達がどうしたのと訊ねるとサーバは下駄箱にゴミが入ってると話した。
「ヒック、下駄箱に、ゴミとかが入ってるの。」
「ゴミ?」
生徒達はサーバの下駄箱の中を見るとゴミと虫の死骸が入っていた。
「やだっ!本当だわ!」
「ひでえな。誰がこんなことを!」
下駄箱でサーバと生徒達が騒いでいるところにツナと獄寺と山本が入ってきた。サーバは空かさずツナを嵌めようした。
「ひどいよ、沢田君!何でサーバの下駄箱にゴミを入れたの!?」
「ゴミとか最っ低!」
「謝れよダメツナ!」
「ちゃんとサーバちゃんの下駄箱掃除しなさいよね!」
泣きながら訴えてくるサーバとツナを罵り謝罪しろと詰め寄る生徒達。ツナは否定した。
「ゴミ!?俺、チェンシさんの下駄箱に入れてないよ!」
「じゃあ何でサーバちゃんの下駄箱にゴミがあるんだよっ!」
「転校生苛めとかありえないわ!」
ツナの言葉に生徒達は問い詰めると山本と獄寺が割って入る。
「おいテメーら!10代目は今俺達と来たんだぜ?どうやってゴミを入れるんだよ!」
「チェンシ、ツナがやったって言うなら証拠はあるのか?言っておくけど俺達はツナを迎えに行ってから来たのな。」
状況的にツナがサーバの下駄箱にゴミを入れる事は出来ないと言う獄寺と山本にサーバは食い下がる。
「で、でもー、沢田君しか思い付かないしー。朝早く来て入れたり出来ると思うし。」
食い下がるサーバに山本と獄寺があり得ないとサーバの言葉を否定した。
「それは無理だろ。朝練や早朝に委員会のミーティングがある奴以外、生徒達は早くに学校には入れないのな。入ったら雲雀に咬み殺されるからな。」
「大体10代目の家族はお母様をはじめリボーンさんや姉貴やアホ牛達が居るんだ。朝早く家を出たら誰かが気づく筈。何なら今から10代目の家に電話して10代目が俺達がお迎えになる前に学校に行ったか確かめるか?」
「・・・サーバ勘違いしちゃったかもー。」
電話されたら不味いと思ったサーバは引き下がるしかなかった。
朝練があった了平は早めに切り上げて応接室で雲雀に隠しカメラの事を頼んでいた。
「極限に隠しカメラを設置して欲しいのだが。」
了平の言葉に雲雀は口角を上げる。
「昨日既に設置してあるから安心しな。」
雲雀は昨日の放課後、風紀委員達を使って隠しカメラを設置させていたのだ。
「さすが雲雀だな!」
了平は感心した。
そして下駄箱の騒動もしっかり隠しカメラに撮られていた。
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