静寂の住人2
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並盛中に少女が転校してきた。
「初めまして。イタリアから来たサーバ・チェンシで~す。よろしくお願いしまーす!母は日本人なので日本語も喋れま~す!」
金髪で茶色い目のハーフで男子は可愛いと騒ぎ、女子は男子に呆れつつもサーバに興味津々だ。
サーバを見てツナは背筋がゾクッとした。
その後リボーンによってサーバを紹介された。
「サーバはボンゴレの同盟ファミリーボルジョリファミリーのボスの娘だぞ。」
「改めてよろしくお願いしま~す。」
サーバに握手を求められてツナは握手を交わしたがツナを見る目付きは品定めをしていた。
数日間、ツナはサーバと距離を取っていたがサーバに無理矢理腕を掴まれて空き教室に連れていかれた。
「チェンシさんなんの用かな?」
「ツナ君の事が好きなの!サーバと結婚して!」
「結婚・・・?」
いきなりの事でツナは呆然とするがそんなツナに構わずサーバは続ける。
「ツナ君とサーバが結婚したらボンゴレとボルジョリの結束は強くなるわ!」
ツナは京子の事が好きだ。
「ごめん。俺は好きな子がいるから。」
だから断ると言って教室から出ていこうとするツナをサーバは待てと言って腕を掴む。
「ちょっと待ちなさい!結婚が重いとか思うなら婚約でも良いわ!」
「無理だよ。それにチェンシさんだって好きでもない人と結婚したいなんて思わないでしょ?」
「そんな事ないよー。」
「・・・俺には超直感があるんだよ。チェンシさんは俺のことを見下してるのも分かるし、ボルジョリファミリーがボンゴレが禁じてる事をしてるよね?チェンシさんとボルジョリの目的はボンゴレを乗っ取ってボルジョリの悪事を誤魔化す事だよね?」
サーバは全て知られている事に驚いた。
「超直感を侮ってたわ。でもまあ良いわ。ツナ君以外後継者は居ないんだから結局ボンゴレを継ぐことになるもん。だったらサーバと結婚するのが一番じゃない。サーバをボンゴレ夫人にしてくれるなら愛人を何人作っても構わないし、サーバのパパンに頼んで女を調達してあげても良いわよ。」
自分の都合を押し付けるサーバにツナは呆れた。
「チェンシさんはそれでも良いのかも知れないけど俺はチェンシさんの自分勝手な所が嫌だ。だから結婚はしない。他の人当たってよ。」
サーバに言って立ち去ろうとするツナにサーバは顔を真っ赤して目を吊り上げた。
「ふざけんな!あんたはサーバと結婚するのよ!サーバとボルジョリの為に尽くしなさいよ!大体こんな可愛いサーバをふるなんて許さない!!もう一度チャンスを上げるわ!結婚を約束しなさい!」
「俺もチェンシさんも幸せになれない結婚なんて断るよ!」
ハッキリと断るツナにサーバは更に目を吊り上げた。
「くそっ!そっちがその気なら頷かせるまでね!ダメツナには生き地獄を味あわせてやるっ!!」
サーバは右頬を叩くと金切り声をあげた。
「キャアァァァーーーーーーッ!誰か助けてーーーーっ!」
頬を叩き悲鳴を上げるサーバにツナは驚いていると悲鳴に気付いた生徒達がドタバタと入ってきた。サーバは生徒達に駆け寄った。
「助けてーー!ツナ君が転校生の癖に生意気だって叩いてきたの!」
右側の頬が赤くなっているサーバを見て生徒達はツナを罵った。
「転校生苛めかよ!」
「女の子の顔を何だと思ってるのよ!」
「チェンシに謝れよ!」
ツナはやっていないと否定する。
「俺は何もしてないよ!」
生徒達は謝罪しないツナを更に罵った。
「否定すんなよ!」
「サーバちゃんにちゃんと謝って!」
「おい!沢田が逃げないように囲め!」
生徒達に囲まれてツナは青ざめる。生徒の一人がサーバに代わって仕返ししてやろうと言い出し、男子生徒達は腕を振り上げた。
ツナはギュッと目を瞑ったが殴られる事はなかった。
「待ちやがれ!てめえ10代目に何しやがるつもりだ!!」
「助っ人登場~!」
「沢田!極限に無事か!」
獄寺と山本、了平が男子生徒の腕を掴んでいた。
「ご、獄寺君!山本!お兄さん!」
ツナが驚いていると獄寺は男子生徒の腕を乱暴に放すと生徒達を掻き分け「ご無事ですか?お怪我は?」とツナの顔や体を確める。山本と了平は集団リンチのような卑怯なマネをするなと生徒達に言う。
「リンチは良くねえぜ?」
「極限に卑怯者がやる行為だぞ!」
野球部で活躍している山本とボクシング部の主将である了平に言われてしまい生徒達はサーバを慰めつつ渋々教室から出ていった。
サーバ達が出て行くとツナは獄寺達にお礼を言う。
「獄寺君、山本、お兄さんありがとう。でも何で皆ここに?」
山本と了平は部活で、獄寺は生徒指導の教師に呼び出されていた筈。
「チェンシの奴の悲鳴が聞こえてきたので10代目に何かあったのではと思って駆け付けたんです。」
「チェンシはツナをいつも値踏みするような目で見てたからな。悲鳴が聞こえてきたからもしかしてって思ってさ。」
「極限にチェンシは怪しいぞ。」
どうやらサーバの悲鳴を聞いて山本と了平はツナが危険なのでは?と思って部活を抜け出していた。因みに獄寺は怒鳴る生徒指導の教師を無視して来た。
とりあえず話してみろと促す了平にツナはサーバとのやり取りを話した。話を聞いた獄寺は憤慨し、山本はおだやかじゃないなと目を鋭くし、了平は憤った。
「あのアマ許さねえ!果たしてやる!!」
「チェンシの狙いがボンゴレならまた何か仕掛けて来るのな。」
「沢田、暫くの間は極限に一人で行動するな。」
「分かりましたお兄さん。それと皆信じてくれてありがとう。」
恥ずかしそうに言うツナに獄寺達は笑顔だ。
「10代目は素晴らしい人です!そんな10代目が誰かを叩くなんてありません!」
「親友だったら信じるもんなのな!」
「沢田は女子を苛めるなと極限有り得ん話だからな!」
信じて貰えたツナは嬉しそうにした。
獄寺と部活を休んだ山本と了平がツナと一緒に2-Aの教室に向かうとサーバが数人の女子に慰められていて、京子と花、クロームがクラスの生徒達と言い合いになっていた。
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