静寂の住人2
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プリマベーラはニコニコとしながら綱吉と紘吉を裏切った愚者達にあることを伝えた。
「ハッキリ言ってさ、君達愚者は全てにおいて間違ったよね。だからさ正解を教えてあげる。」
愚者達はどういう事だと思っているとある映像が浮かび上がってきた。
ーーーー
ボンゴレ本部の執務室には9代目と守護者、家光が居た。
9代目は苦渋の選択を迫られていたのだがある決断をした。
「家光の息子を10代目に。」
家光は慌てて異議を唱える。
「しかしながら息子は一般人です!」
「だが候補者は皆殺されてしまい、家光には超直感がない。残っているのは初代の直系である綱吉君しかおらんのだよ。」
ボンゴレは代々後継ぎを血筋で後継者を選ぶ。そして残ったのがツナだけだった。9代目は決断した。
「ボンゴレ10代目は沢田綱吉君に決定した。」
トップに立つ9代目に言われてしまえばNo.2の家光は渋々従うしかなかった。
9代目は日本に行くと言い出した。
「確かに綱吉君は一般人じゃ。事情を説明しに沢田家に向かう。コヨーテ手配を頼む。」
コヨーテが自家用機の手配をすると9代目は家光に頭を下げた。
「申し訳ない。だか綱吉君以外居らんのじゃよ。」
頭を下げる9代目から誠意を感じ取った家光は頭を上げて貰えるように頼む。
「分かりました。ですが俺も行きます。」
準備が済むと9代目と家光は自家用機に乗って沢田家に着いた。
「家光さんお帰りなさい!ティモッテオさんお久しぶりです!!」
笑顔で出迎える奈々は二人をリビングに通すとツナを呼ぶ。呼ばれたツナはリビングに入ると目を丸くした。
「と、父さん!帰ってきてたの!」
「今しがたな。ただいま。」
ソファーに座っている家光が豪快に笑いながら言うとツナもお帰りと照れ臭そうに言うが、家光の隣に居る人物を見て誰だろうと首を傾げる。
家光に促されツナは家光と9代目の反対側に座ると9代目は簡単に自己紹介した。
「わしはティモッテオじゃ。綱吉君が小さい頃に会ってるのじゃよ。」
「小さい頃?もしかして飛行機の玩具をくれた人ですか?」
おぼろげに覚えていたらしいツナは訊ねると9代目はニコニコして頷いた。
奈々がお茶と菓子をツナ達に出すと今日はご馳走にしなきゃ!と張り切り買い物に出掛けると9代目と家光は本題に入った。
最初にボンゴレの事を話終えるとツナは混乱した。
「父さんマフィアだったの!?ティモッテオさんはボス!?てか母さんは知ってるの!?」
「いや、奈々は知らない。奈々には9代目が社長で石油会社で働いてると言ってある。」
「・・・だから母さんは石油掘りとか言ってたんだ。でもそんな事何で俺に話すの?俺だって一般人でしょ?」
出来れば父親と幼い頃に優しくしてくれた老人がマフィアだなんて事実は知りたくなかったツナ。
9代目と家光は次期ボスになって欲しいと頼んだ。
「ボンゴレは血筋で後継者を選ぶんだ。後継者は全員死んでしまってツナしか居ないんだ。」
「ボンゴレを継げるのは今や初代ボンゴレの直系である綱吉君しか居らんのじゃ。」
ツナは真っ青な顔をした。
「ち、ちょっと待って!いくらボンゴレがマフィアの番犬だからといっても!!ムリムリムリ!!」
絶対にボンゴレのボスは出来ないと首を横にブンブンと振り嫌がるツナ。そんなツナに9代目は申し訳ないと言って頼み込む。
「綱吉君には済まないと思っておる。だがボンゴレが後継者不在になるとマフィア界は荒れてしまうのじゃよ。そうなると一部の悪徳マフィアは一般人にも手を伸ばし被害が出てしまうのじゃ。」
「父さんも全力でサポートするからどうかなってはくれないか?」
頭を下げて頼み込む家光と9代目にツナは暫し考えた。
「俺はマフィアになりたくはないけど俺しか居ないんだよね?だったら仕方ないかな。候補者としてなら良いよ。」
ツナが告げると家光と9代目は頭を上げてツナの顔を見る。
「ツナ本当に良いのか?」
「綱吉君?」
ツナは頷くと条件を出した。
「但し、母さんには絶対にマフィアだって事は言わないで。それから他に候補者が見つかった場合、俺を候補者から降ろす事。これが条件だよ。」
「勿論じゃよ。奈々さんには黙っておくよ。ボンゴレの構成員達にも箝口令を敷こう。」
「もしかしたらまだ他に候補者が居るかもしれない。チェデフで探してみるからな。」
「約束だからね。」
「ああ、約束だ!」
「本当にありがとう綱吉君!」
ツナの条件を快く了承した9代目と家光はイタリアに帰国してボンゴレ本部に戻ると9代目の執務室でとツナの家庭教師について話し合った。
「やはりリボーンしか居ないじゃろう。」
「俺もそう思います。我が友なら安心します。」
9代目はリボーンを呼び出しツナの出した条件を話した。
リボーンはツナのデータが書かれている書類を見ながら言う。
「確かにいきなり一般人がマフィアのボスになれって言われりゃ拒否するもんだ。マフィア育ちのディーノでさえ嫌がってたしな。」
「我々も他に候補者が居ないか全力で探すがボンゴレを継ぐにしても継がないにしても綱吉君にはある程度戦えるようになって貰う必要がある。」
「初代の血筋は他のファミリーからしたら喉から手が出る程欲しいだろうからな。息子は狙われ続けるだろう。」
「そりゃ戦えなきゃ色々と不味いな。家光の息子の家庭教師を引き受けるぞ。」
リボーンは9代目の依頼を引き受けてツナの家庭教師として沢田家に向かった。
ツナは赤ん坊が家庭教師である事に驚いたがリボーンと同じ部屋で過ごすようになり、守護者達と友情を育み、リング戦を乗り越えた数日後、ある少女がやって来たのだった。
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