静寂の住人2
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愚かな親達が居なくなった後、次は生徒達と教師達だねとプリマベーラは放送室に入り雲雀の声で放送した。
「今からすぐ体育館に来な!来なかったら咬み殺して生徒は退学させて校長と副校長と教師達はクビにするよ!!」
退学、クビと言われて生徒達と校長達は急いで体育館に集まった。
集まったのを確認するとプリマベーラが舞台袖から出て来て演台にあるマイクのスイッチを入れる。
「知ってる人も居るだろうけど知らない人も居るよね。僕の名前はプリマベーラ・ディーオ。今日の僕は雲雀恭弥の名代だよ。」
自己紹介を済ませるとざわつく生徒と校長や教師を気にもせずにプリマベーラはマイクのスイッチを切ると舞台袖に控えていた獄寺を呼んだ。
「隼人あの映像を流して。」
「分かった。」
獄寺が流す映像は先程、親達に見せた映像で、綱吉に集団で暴力を振るっている映像や、ハンカチを燃やす映像、机に落書きをしている映像、誹謗中傷して嘲笑っている映像が流れる。全ての映像が終わるとプリマベーラは再びマイクのスイッチを入れた。
「これを見ててさ、何とも思わない?」
思わない、綱吉が悪いと口々に言う、生徒、校長、教師にプリマベーラは獄寺に綱吉と瑠花のアリバイの映像を流すように指示する。獄寺は楽しそうに映像を流す。
翌朝、獄寺はリボーンの命令で瑠花の屋敷に行ったが瑠花の右側の頬に湿布が貼られていた。
「どうしたんだ?」
「ツナ君が来て~お前のせいだって言って殴られたの~。」
「朝っぱらから来たのか?」
「6時くらいに来たの~。でも~瑠花は~ツナ君と仲直りしたいんだけど~。」
ここで一度映像を止める。
「これは◯月◯日の映像で南川瑠花が朝の6時に沢田綱吉が来て殴られたって言ってるよね。次流すのは◯月◯日の朝の6時の沢田綱吉の映像ね。」
獄寺が流すとスクリーンに私服姿の綱吉がハルが書いてくれた特製レシピを見ながら朝食を作っている映像が流れ、映像の下に◯月◯日6時00分と出ていた。
映像とまた止めるとプリマベーラはおかしいと言った。
「これっておかしいよね?だって南川瑠花は殴られた時間、沢田綱吉は台所で朝ごはんを作ってるんだよ?どうやってそんな短時間に南川瑠花を殴って朝ごはんの仕度をするの?それだけじゃないよ。次は◯月□日の午後3時30分の映像を流すね。」
放課後になって直ぐトイレに行っていた瑠花が泣きながら京子に泣きついた。
「京子ちゃーん!今ツナ君がぁ~女子トイレの近くに居て~殴られたの~!」
「ええ!?沢田君が!?」
山本達も驚くが綱吉に怒りを向ける。
「アイツ学校の何処かに潜んでるのな!?」
「制裁してやる!」
「ダメツナを探そうよ!」
山本達が教室を出て探しに行き、京子は慰めた。
映像を止めて今度は綱吉のアリバイを流す。
綱吉が掃除を試みて逆に散らかしてアワアワしている映像が流れ、映像の下の方に◯月□日15時27分と出ていた。
「南川瑠花が沢田綱吉に殴られて2-Aの皆が沢田綱吉を探している時間、沢田綱吉は部屋の掃除をして失敗してるよ?どうやって南川瑠花を殴れるの?」
瑠花の証言と綱吉のアリバイを見せられて校長と教師と生徒は顔色を悪くしている。特に2-Aの生徒達は真っ青になった。
プリマベーラは何となく分かったかなと笑うと獄寺に瑠花が綱吉を陥れた日の映像を流させる。ただマフィアの事を伏せるため一部細工した映像だ。
屋上に着くと瑠花はお願いがあると話を始めた。
「瑠花ね~綱吉君にお願いがあるの~。瑠花と婚約して欲しいの~。」
「こ、婚・・・約?」
まさかの婚約の話に綱吉は目を丸くして驚いた。驚く綱吉を気にせず瑠花は話を続ける。
「ボンゴレ貿易の後取りの綱吉君とマルルーモカンパニーの社長の娘の瑠花が結婚したらボンゴレ貿易とマルルーモカンパニーは繁栄するわ~。」
「ごめん。南川さんとは婚約出来ないよ。」
「えー!良い話だと思うよ~?もし婚約が重く感じるなら恋人から始めても良いよ~。」
綱吉は困って閉口しているが瑠花は食い下がる。
「とにかく瑠花と付き合って!」
「でもマルルーモカンパニーはあまり良い話を聞かないんだよね。もしかしてボンゴレ貿易を利用して悪事を誤魔化すつもりなの?」
「ダメツナの癖に何で気付くんだよ!こうなったら嫌でも瑠花と結婚してもらうわ!」
結婚すると約束しろと迫る瑠花を綱吉は拒絶した。
「断る!そんな理由で結婚しても南川さんも俺も幸せにはなれない!!」
「なっ!ふざけるな!ふざけるな!ふざけるなーーー!!!」
瑠花は叫びながら綱吉を突き飛ばした。
「これが最後よ!瑠花とマルルーモカンパニーの為に結婚しなさい!さっさと頷けよーー!!」
「俺の答えは変わらない!断る!!」
立ち上がろうとする綱吉を見て瑠花は笑いだした。
「フフ!アハハハハ!あんたはもう終わりよ!これから生地獄をたぁっぷり味あわせてあげる~!」
瑠花は自分の右頬を叩きスカートを破って息を吸い込んでかなきり声をあげた。
「誰かーーーーっ!!助けてーーーーーーーーーーーーっ!!」
瑠花の甲高い声が並中に響き渡り数分後、山本、了平、京子、花、他の生徒達が屋上に来て綱吉に暴力を振るっている所で映像が終わった。
映像を見た校長と教師と生徒は唖然としていた。