静寂の住人2
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ジッリョネロ日本支部に着くと庭の方から笑い声が聞こえてきて覗いてみると紘吉と獄寺が子供達の相手をしていた。
縄跳びをするフゥ太とイーピン。怒らせてしまったのか獄寺に頭を掴まれて振り回されているランボ。それを慌てて入る紘吉。振り回されているランボは楽しそうにしているが。
「あはは。ツナ達楽しそうだね。」
プリマベーラは楽しそうに過ごしている紘吉の邪魔をしないように用意された部屋に足を向けた。
部屋のベッドに寝そべるとちょっとした好奇心で瑠花達がいる空間を透視の術で見てみた。
「南川瑠花達は今どうしてるのかな。」
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瑠花達はグルグル巻きに縛られて猿轡をされている家光を助けたがここは何処なんだと不安そうにしていた。
「ここは何なのかしら?」
「ママンとここに来たら瑠花と山本が居たからビックリしたわ。そしたらリボーンや了平、パパンと9代目達が来たから更に驚いたわ。」
不安そうに家光に寄り添いながら家光の怪我を心配する奈々と、リボーンを抱くビアンキ。
「ディーオに会ってここに入れられたのな。」
「僕と草壁もプリマベーラ・ディーオに会ったらここに居たんだ。」
「ディーオに瑠花達の事を訊ねたらいきなりここに居たのだ。パオパオ老師!ここは極限に何処なのだ?」
「俺様も正直分からねえ。ディーオとかいう奴に会って気づいたらここにいた。しかし奴は何者だ?」
プリマベーラに会った後にここに入れられたと口々に言う山本と了平、雲雀と草壁、リボーンは何処か出口はないかと辺りを見回す。
そんなリボーン達に家光と9代目がプリマベーラの事を話した。
「その事何だが俺は何故かラル達に攻撃された。そうしたら金髪で左目が金色で右目が蒼色の人物がここに閉じ込めた。彼は恐らく・・・。」
家光は目線を9代目に移すと9代目は頷いた。
「あの方はプリマベーラ・ディーオ様。静寂の住人と呼ばれる神々の一人じゃ。」
静寂の住人と聞いてリボーンは驚いた。
「お伽噺だと思っていたが本当に存在してたのか!」
「ワシも驚いた。しかしプリマベーラ様は不思議な事を言っておったな。」
「9代目、プリマベーラ様に何を言われたんですか?」
「プリマベーラ様が本部まで綱吉君の事でやって来たと言っていたのだが。てっきり綱吉君の悪行にお怒りになったのだと思ったのじゃがプリマベーラ様はボンゴレには失望したと言っておった。」
「どういう事だそりゃ?」
「それが分からんのだよ。」
ボンゴレに失望したと言われた理由が分からないと困惑する9代目。リボーンと家光も何故そんな事を言われたのかと首を傾げる。
そんなリボーンと家光と9代目を見ていた瑠花は焦っていた。
『ディーオは何故か瑠花が獄寺君の家に行ってダメツナを捕まえようとしていたのを知ってわ!まさか本当に神だとしたらマルルーモも瑠花は終わりよ!』
青ざめていた顔が更に青ざめていく瑠花にリボーンがビアンキの腕から出て来た。
「瑠花大丈夫か?」
「え、ええ。大丈夫よー。」
顔が強張っている瑠花に山本が励ますように言う。
「きっとディーオは勘違いしてんじゃね?じゃなきゃ俺達がこんな所に閉じ込められる分けねえしよ。」
「そ、そうねー。神様だって勘違いくらいするかもねえ~。」
何とか答えるが瑠花は首元に刃を突き付けられているも同然だと冷や汗を垂らしていた。
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プリマベーラは爆笑していた。
「何、あの南川瑠花の顔!真っ青じゃん!勘違い?馬鹿言わないでよ。僕はちゃんと世界の記憶から見たし。」
一頻り笑うと今度は京子と花を閉じ込めている空間を覗いた。
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京子と黒川は歩き回っていた。
「花、ここ何処かな?」
「分からないわよ。あいつらに暴力を振るわれて気が付いたらここにいたんだから。」
立ち止まり真っ白な空間を見渡しても何も無い。ただ自分達が居るだけ。
「・・・今なら分かるよ。ツナ君の気持ちが。」
「沢田もこんな気持ちだったのね。」
濡れ衣を着せられ信じてもらえず暴力を振るわれた京子と黒川は漸く自分達が綱吉にした事を理解した。
「沢田に酷い事したわ。」
「うん。何で話を聞かなかったんだろう。」
二人は綱吉にしてきた惨たらしさに涙して座り込んだ。
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「この二人は漸く反省?と言うか僕が仕掛けなかったら全く気づきもしなかったよね。」
プリマベーラは寝転びながら呟きながら部屋にある時計を見た。
「そろそろ授業が終わる頃だね。」
プリマベーラはハルを迎えに行った。
緑中の校門で待っているとハルが走ってきた。
「プリマベーラさーん!」
「授業お疲れ様、ハル。」
途中、ハルの家に行って簡単に替えの洋服等を用意してからジッリョネロ日本支部に向かった。