静寂の住人2
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プリマベーラは瞬間移動の術で家光の執務室に現れるとラル、バジル、オレガノ、ターメリックが家光を縄で縛っていた。
プリマベーラは左右の色が違う目を見開いた。
「もしかしてアリアが直ぐに連絡しててくれたのかな?というか誰ってくらい顔が変形してるよ。」
顔面腫れ上がり鼻血を出している家光を見てさすがに驚いたプリマベーラにラル達は頭を下げた。
「アリアから話は聞いています。静寂の住人のプリマベーラ様。」
「そっか。でもアルコバレーノのラルはともかく、他はよく上司の家光をボコったね。」
転がっている家光を見ながら言うとラル達は瑠花は信用出来ないという顔をした。
「あの小娘はボスの資質がない。悪事も働いているしな。」
「南川瑠花が他のファミリーの子息をダンスに誘いましたが相手は他のファミリーのボスと話をしていて断ったら脅して強要したのを見たことがあります。」
「私は弱小ファミリーの令嬢からアクセサリーを奪おうとしている所を見ました。幸いこちらに気付いて奪わず逃げ去りましたが。」
「よく立場の弱い者から物を奪うことに手慣れているようでした。そんな南川瑠花は信用に値しません。それなのに親方様は息子である綱吉殿を裏切った。拙者はそれが一番許せません。」
門外顧問としても父親としても家光は失格だと言うラル達にプリマベーラは面白いと思った。
『普通なら遠くにいるラル達が真っ先にツナを疑うのにさ。彼等は見極める目があるね。』
プリマベーラはパンっと両手を叩いて家光を瑠花達が居る空間に入れた。
「沢田家光はこっちで罰を与えるからそのつもりでね。」
ラル達に告げると瞬間移動の術を発動させプリマベーラはボンゴレ本部に向かった。
見送ったラル達はチェデフの構成員達とマフィアランドに避難した。二度とボンゴレは元には戻らないだろうと溜め息をして。
ーーーー
プリマベーラが9代目の執務室に着くと9代目の守護者達は警戒したが9代目は守護者達の前に出てプリマベーラに恭しく頭を下げた。
「静寂の住人様ですな?」
「僕達のこと知ってるんだ。とりあえず自己紹介しておくね。僕はプリマベーラ・ディーオ。沢田綱吉の事で来たんだ。」
「綱吉君の事ですか!いや彼には失望しましたがまさかプリマベーラ様まで怒らせてしまったとは。」
後継者に綱吉を選んだのは失敗だったと嘆く9代目にプリマベーラは冷めた目を向けた。
「へえ。僕はボンゴレに失望したよ。」
「なっ!?どういう意味でしょうか?」
「そのままの意味だよ。まあ詳しい理由は後でね。」
プリマベーラはパンっと両手を叩き9代目達を瑠花達が居る空間に放り込んだ。
プリマベーラは携帯を作り出してアリアに家光と9代目達を捕らえたと連絡を入れる。
「アリア。今沢田家光と9代目達を捕まえたから。」
「分かりました。イタリアに着き次第すぐにマルルーモに攻撃をしかけます。」
「よろしくね。」
通話を切るとプリマベーラは「後はリボーンと笹川了平だけだね。」と並中に向かうことにした。
並中の裏庭に着いたプリマベーラはリボーンと了平を探した。
「まだ昼休みだから了平は教室かな?」
了平の教室に向かおうとすると慌てた了平とリボーンが前方から走って来た。
リボーンと了平はプリマベーラに気付いて瑠花と山本と京子、花の事を訊ねた。
「すまねえが瑠花と山本がどこに居るか知らねえか?」
「京子と黒川も極限に居ないのだ!」
2-Aの教室に行ったら瑠花達が居ないと知りリボーンと了平は探していた。プリマベーラは自分が瑠花達を閉じ込めているから見つからないよと内心毒づいたがリボーン達には知らないと答える。
「南川さん達の居場所?僕は知らないよ。」
「そうか。」
「見付けたら極限に教えてくれ。」
そう言い残して走り去って行くリボーンと了平。プリマベーラは両手を叩いてリボーンと了平を瑠花達が居る空間に閉じ込めた。
「ふふ、これで会えたから良かったでしょ?」
プリマベーラは楽しそうに言うと緑中に瞬間移動した。
ーーーー
ハルは昼食を終えて教室で友人と談笑していた。
プリマベーラは緑中の制服を着てハルを呼んで欲しいとクラスの生徒に頼んだ。
「三浦さん呼んで欲しいんだけど。」
「分かったよ。三浦さーん!」
呼ばれたハルはプリマベーラを見て直ぐ様傍に行った。
「どうしたんですか!?もしかしツナさん達に何か!!?」
慌てるハルにプリマベーラは首を横に振る。
「違う違う。今日から念の為にジッリョネロファミリーで過ごして貰うから。」
「ジッリョネロ?そこにツナさん達は居るんですよね?」
「勿論。ツナも隼人も子供達も既にジッリョネロに居るから。」
「分かりました!お母さんには友人の家に泊まるって行っておきますね!」
「うん。授業が終わったら迎えに行くね。」
そうハルに伝えると一旦、ジッリョネロ日本支部に戻っていった。