静寂の住人2
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紘吉は食事を食べたあとランボ達と風呂に入ったが風呂が大きくランボははしゃぎ回り紘吉は追いかけ、風呂から出た時には逆にぐったりしていた。それでも用意された部屋で寝かし付けていると雲雀が様子を見にきた。
「牛の子達は寝た?」
「はい。今日は本当にすみませんでした。」
「別に良いよ。風紀の為だしね。それよりちょっと良い?」
話がしたい雲雀は自室に場所を移した。
紘吉の部屋と違って整理整頓されている雲雀の部屋。紘吉は雲雀らしいかなと思いながら入る。
雲雀に座りなと促されあわあわと座った。
「今日何があったの?牛の子達は怯えてるし。」
紘吉は俯き話した。
「転校してきた鳥居玲奈さんはマフィアで、ボンゴレの同盟ファミリーでしかも7世の傍系だそうです。」
「赤ん坊は君をマフィアのボスにするために来たから同盟ファミリーの関係者なら紹介するだろうね。」
「それに鳥居さん、俺を見る目が怖いんです。何か品定めのように見てきたと思ったら家に着く頃には獲物を見るような目になっていて。そうしたらランボ達もそれに気付いて。それに嫌な予感がして。」
「嫌な予感?」
雲雀は心配そうに見るが俯いている紘吉はそれに気付かず話を続けた。
「鳥居さんを見たときにそれを感じて。」
理由は分からないと言う紘吉に雲雀はその予感は当たっているかもしれないと思った。
様々な戦いで紘吉は無意識的にだが勘が働いていた。それを見てきた雲雀からしたら紘吉の予感は当たっている可能性が高い。
「とにかくその女にはなるべく近付かない方が良い。困ったら僕や風紀委員を頼りな。」
風紀の為とはいえ群れるのを嫌っているのにも関わらずランボ達のことを考えて保護してくれた。紘吉は雲雀は優しい人なのかもしれないと思った。実際は紘吉を心配した雲雀はついでにとランボ達を保護しただけだが。
「明日は風紀委員に牛の子達を家に送らせるから。」
いつまでも沢田家の人間でリボーンの知り合いのランボ達を雲雀の家に置いておくわけにもいかない。紘吉もそれに頷いた。
「明日は早起きだよ、君は僕が学校に連れていくから。君は遅刻が多いからね。」
「はい・・・。」
恐怖の風紀委員長に言われてしまえば紘吉はイエスしか言えなかった。
翌朝、雲雀直々に叩き起こされた紘吉は仕度を急かされ学校に向かった。
雲雀は紘吉の教室まで送った。目的の半分は紘吉と少しでも居たいから。もう半分は玲奈を見ておきたいからだ。
「あの昨日は本当にありがとうございました。」
「風紀の為だからね。何かあったら知らせなよ?」
「はい。」
雲雀と会話しているのを見てクラスの生徒は顔面蒼白だった。
「あ、紘吉君~、おはよー♪」
玲奈の声に紘吉はビクリと体を揺らした。雲雀は紘吉を見て声の主が玲奈だと分かった。
「鳥居さんおはよう。」
「名前で呼んでよぉ~。玲奈も紘吉君もボンゴレの血筋なんだしぃ。」
可愛らしい仕草で喋る玲奈だが紘吉を見る目は獲物見る目で紘吉は居心地が悪い。
雲雀は厚化粧と香水にレースにリボンを付けた改造制服に眉間をよせた。
『子牛が化粧オバケと言うわけだ。それにしても転校してきて直ぐに風紀違反とはね!』
雲雀は早速トンファーで咬み殺そうとするが玲奈に話しかけられた。
「はじめましてぇ、鳥居玲奈ですぅ。貴方は紘吉君の友達なんですか~?」
玲奈は獄寺達とはまた違った顔立ちの雲雀にイケメンだわ♪と声をかけた。
雲雀は玲奈の喋り方に鳥肌が立った。
「そんなことより化粧も香水もその制服も風紀違反だよ!」
「!?」
眉間にシワを寄せて睨む雲雀に玲奈は怯えた。