静寂の住人2
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ジッリョネロの日本支部の庭てお茶を楽しんでいたアリアの前にプリマベーラ達が現れた。
γと太猿がアリアの前に出て武器を向ける。
「てめえら何者だ!!」
睨み付けるγと太猿にアリアは武器を下ろすように命令した。
「二人共、武器を下ろしなさい。」
γと太猿が武器を下ろすとアリアはプリマベーラに挨拶をした。
「初めましてジッリョネロのボスを務めているアリア・ジッリョネロです。貴方様は静寂の住人と呼ばれる方ですよね?」
頭を下げて訊ねるアリアにプリマベーラは頭を上げさせた。
「かしこまらなくて良いよ。アリアに三つほど頼み事があって来たんだ。」
「分かりました。では中で伺いますわ。」
アリアはプリマベーラ達を応接間に通した。
応接間に通されて席に着くとプリマベーラはこの世界で起きている事を説明した。話を聞いたアリアは驚いた。
「このままではこの世界は崩壊してしまうのですね。」
「うん。南川瑠花とリボーン達のせいでね。そこで頼み事というのがいくつかあって。まず全てが終わるまでの間僕とツナと隼人と子供達とハルをここに匿って欲しいんだ。」
「分かりました。」
了承したアリアはメイドにプリマベーラ達の部屋を用意するように指示を出した。指示を出し終えたアリアにプリマベーラは次の頼み事を話す。
「次はまずこれを見て欲しい。」
懐からクッキーの成分の報告書をテーブルに出すとアリアは報告書に目を走らせた。
「マルルーモが作っているのですか!?廃人になる可能性は否定できない代物です。」
「マルルーモはボンゴレが禁じてる事に手を染めてる。他にも証拠はあるからそれらを使ってマルルーモを潰して欲しい。潰すとき口出ししてくるファミリーがあったら復讐者公認だと言えば大人しくなるから安心して潰してね。」
プリマベーラの言葉に静かにお茶を飲んでいた紘吉と獄寺は『安心して潰してねって何だ!?』と内心で突っ込みを入れた。そんな二人を見てアリアは苦笑したがプリマベーラの二つ目の頼み事を了承した。
「確かにこのような物を製造するファミリーは危険でしかありません。すぐに部隊を編成させておきます。」
アリアが傍に控えていた太猿に部隊を編成させるとプリマベーラは最後の頼み事を話した。
「これは最も重要だよ。アリアには悪いんだけど黄のおしゃぶりを所持して欲しい。リボーンには任せられないから。」
これにはアリアは難色を示した。
「リボーンに任せられないのは理解しますが私には晴の波動を持っていません。」
「それは大丈夫。」
プリマベーラはパンと両手を叩くとアリアが黄色の光に包まれた。
「晴の波動が漲ってきたわ!?」
驚いて美しい目を見開くアリアにプリマベーラはこれで大丈夫でしょと聞いてくる。
「これで黄のおしゃぶりを持てるでしょ?」
「ええ。これなら問題はありません。」
まさか晴の波動を与えられるとは思っていなかったアリアはプリマベーラの言葉で更に驚愕する事になる。
「三つも頼んじゃったからさお礼に大空のアルコバレーノの呪いを解いてあげる。」
「えっ?」
また目を見開くアリアに気にすることなくプリマベーラは両手を叩き呪い解いていく。
「これでアリアは長生き出来るし、将来子供が生まれても呪いは受け継がないから。」
出されていたケーキを食べながら話すプリマベーラにアリアは感謝し、子供達は凄い!と騒いでいたが一部始終を見ていた紘吉と獄寺は何とも言えない気分だった。
「神様ってあんな簡単に波動を与えたり呪いを解いたり出来るんだね。」
「神ってやっぱり恐ろしいっすね。」
拒否したらプリマベーラはパンと手を叩いていとも簡単にアリアを消すだろう。
紘吉と獄寺は本当にアリアが拒否しないで良かったと思ったのだった。
アリアの呪いを解いたプリマベーラは紘吉達をアリアに任せて姿を消して並中に足を向けた。
並中に向かう途中前方から物凄い形相の瑠花が見えて瑠花は大声で捲し立てていた。
「まだ獄寺君の部屋に突入はしていないわよね?瑠花が着くまで待ってなさいよ!!」
喚く瑠花を見てプリマベーラは走ってくる瑠花を嘲笑いながら柏手で打ち瑠花の動きを封じた。
いきなり動けなくなった瑠花は慌てふためく。
「え?えっ!ちょっと何なのよこれーーーっ!!」
狼狽する瑠花の前にプリマベーラが姿を現した。
目の前に何の前触れもなく現れたプリマベーラに瑠花は目を白黒させた。
「えっ!いきなり現れるって何なの!」
取り乱す瑠花にプリマベーラは動けなくなった理由を教えてやった。
「お前が動けなくなったのは僕の力のせいだよ。」
「なんですって!まさかマルルーモの敵対ファミリーの刺客!?」
動けない瑠花は逃げようとするが全く動けない。そんな瑠花にプリマベーラは嘲るように訊ねた。
「もしかしてツナの居場所を見付けたのかな~?」
瑠花はプリマベーラが綱吉を狙っているファミリーの人間だと勘違いした。
「あんたがどこのファミリーの奴かは知らないけどダメツナは瑠花とマルルーモの物なの!既に瑠花の部下がダメツナの居る場所に居るんだから!つかさっさとこの術みたいなの解けよ!」
ギリギリと睨み付けてくる瑠花にプリマベーラは嘲笑った。
「居場所を見付けたみたいだけど残念でした~。ツナは隼人の家にはもう居ないよ。」
「なっ!!!?そんなことある筈ねえだろが!瑠花の下僕達が見つけたんだからっ!」
そんなこと有るわけがないと怒鳴り散らす瑠花にうんざりしたプリマベーラはある空間を作った。
「煩いからこの中に入ってて。」
プリマベーラは瑠花の手を掴んで空間に放り込んだ。
ここから出せ!と喚く瑠花を無視して空間に閉じ込めると並中の応接室に向かった。