静寂の住人2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
再会を喜ぶ獄寺は恐る恐る綱吉にあることを尋ねた。
「あの10代目・・・これからどうするか決めましたか?」
聞かれた綱吉は複雑な表情をした。
「まだ決められなくて・・・。」
そう答えた綱吉に獄寺とハル、子供達は思っている事を伝えた。
「10代目帰って来て下さい。証拠を掴んだ以上南川達はもう逃げ場はありませんから。」
「ツナさん帰って来て下さい。ハルは瑠花ちゃんなんかもう怖くなんかありません!」
「ツナ兄!帰って来てよ。僕達ツナ兄が居なくて寂しいんだ。」
「ツナ!また一緒に遊べーーーっ!」
「イーピン、ツナさんと一緒に居たい。」
気持ちを語った獄寺達に綱吉は答えた。
「ありがとう。でもちゃんと考えて答えを出したいんだ。それに俺がボンゴレ1世の直系なのは変わらない。例えボンゴレと南川さんが復讐者や警察に捕まっても他のファミリーが俺の血筋を狙うかもしれないから。その事も含めて考えたいんだ。」
生まれたトゥリニセッテの世界で生きるにしても仮にマテリアルの世界で生きるにしてもボンゴレ1世の血筋である限り狙われて生きていくことになる。だからこそ考えたいと綱吉は思っていた。
獄寺達は綱吉の思いを尊重した。
「10代目のお気持ちは分かりました。悔いの無いようにしてくださいね。」
「ハルもツナさんの気持ちは分かりました。」
子供達も頷いて答えた。
そんな綱吉達を見ていてプリマベーラを見て『ツナが戻ってきても沢田紘吉がこの世界に来てもボンゴレの血筋を狙うファミリーが出てこないようにしなきゃね。』と策を練った。
綱吉は暫く獄寺達と過ごした後、マテリアルの世界に戻って行った。
ーーーー
マテリアルの世界ーーー
紘吉が穴を通って出てきた場所はイヴェールが買い取った屋敷のリビングだった。
「お帰りツナ。」
「久しぶりだね小動物。」
「ツナ兄!」
「ツナだもんね!」
「ツナさん久しぶりです。」
イヴェールと雲雀とフゥ太が出迎え、ランボとイーピンは紘吉に飛び付いた。
ランボとイーピンを抱き抱える紘吉は「ただいま。」と笑顔で言った。
イヴェール促されソファーに座ると雲雀は単刀直入に紘吉に言った。
「こっちは粗方終わったから早く戻って来なよ。」
「粗方終わったって?」
「馬鹿な草食動物達は警察に連行されたし、牝豚と君の両親と赤ん坊達は復讐者の水牢に放り込んだから。」
「ふ、復讐者ーーーっ!?でも母さんと京子ちゃんは一般人だよ!!」
一般人の奈々と京子をどうやって水牢に入れたんだと驚く紘吉に雲雀は答えた。
「イヴェールが入れたんだよ。」
「ええっ!!」
「一時的に入れておいて欲しいと復讐者に頼んだ。」
「・・・・・・。(そりゃイヴェールが頼めば復讐者だって入れちゃうよね。)」
やっぱり神様は凄いと紘吉はたらりと冷や汗を垂らした。
汗を垂らす紘吉に雲雀はどうしたいのかを確認する。
「で、小動物はどうするの?」
「正直、まだ決めかねてます。マテリアル界に戻ってもトゥリニセッテ世界に行っても俺がボンゴレ1世の直系なのは変わりません。ボンゴレやディアボロスファミリーが潰れても他のファミリーに狙われると思いますし。そのことも含めて考えたいです。」
紘吉の言葉に雲雀は眉間にシワを寄せたが成程と頷いた。
「まあ確かに君を狙うファミリーはごまんといるだろうね。」
ボンゴレの血筋のみが扱える超直感は他のファミリーからしたら喉から手がでるほど欲しい能力だ。
雲雀は小さく溜息を吐いた。
「小動物の気持ちは分かった。解決策をしっかり考えて戻ってきなよ。」
マテリアルの世界に戻ることを前提にしている雲雀に紘吉は雲雀らしいと笑みを溢した。
そんな紘吉と雲雀を見てイヴェールは彼等にとって最善の策を立て始めた。
紘吉は雲雀達と暫くの間過ごすとトゥリニセッテの世界に戻って行く。その時雲雀に「ちゃんと戻って来なよ。じゃなきゃ咬み殺す。」と念押しされて苦笑したのだった。