静寂の住人2
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翌朝ーーー
獄寺はリボーンに体調不良で学校を欠席する事を伝えた。
「す、すみません、リボーンさん。微熱があっておまけに腹の調子が悪いんで欠席します。」
『分かった。今日は俺様が瑠花の送り迎えをする。おめえはさっさと治せ。』
「はい。それでは。」
携帯を切ると獄寺は瑠花を信じきるリボーンに呆れ溜め息を吐いた。
10時になりインターホンが鳴る。獄寺が出るとフゥ太とランボとイーピンが居た。
「隼人兄、ランキング持ってきたよ。」
「そうか。早く入れ。」
獄寺が入るように促すと子供達は急いで靴を脱いで綱吉の元に走っていったが。
「・・・隼人兄、この人誰?ツナ兄じゃない!」
「コイツはツナの偽者だもんね!」
「ツナさんは何処にいるの!?それにあの金髪の人は誰?」
目の前に居るのは綱吉じゃないと見破った子供達。プリマベーラは拍手をした。
「へえ。別人だと分かったんだ。偉い偉い。」
子供達の頭を撫でながら褒めるプリマベーラだが子供達はプリマベーラの手を振りは払った。
「やっぱり別人なんだ。それじゃツナ兄は何処にいるの!」
「ツナを返せ!」
「ツナさんに酷い事したら許さない!」
プリマベーラと獄寺を睨み付ける子供達。プリマベーラは振り払われちゃったと呑気に感想を言って、獄寺はそんな感想どころじゃねえだろうがとプリマベーラに脱力する。
紘吉が怯えさせないように優しく声を掛けた。
「驚かせてゴメン。確かに俺はフゥ太達が知ってる沢田綱吉じゃない。だけどフゥ太達が知ってる沢田綱吉は無事だよ。」
優しく伝えた紘吉にフゥ太は本当にと訊ねた。
「本当に・・・無事なの?」
「本当だよ。今は保護されてるから安心して。」
紘吉が答えると子供達は理解したが納得がいかない。
「守られてるのは分かった。でも何処で守られてるの?ツナ兄の居場所は隼人兄の家以外はないでしょ?」
「そうだったね。それじゃ今から話すからよく聞いてね。」
紘吉は子供達が分かりやすいように言葉を選んで話していった。
話を聞いた子供達は驚いた顔をしていた。
「それじゃツナ兄は審査の為に他の世界に居るの?」
「そうだよ。マテリアルの世界にはここにいるプリマベーラの仲間のイヴェールがいてその人が沢田綱吉を守ってるんだ。」
何とか理解したフゥ太達はプリマベーラに頼んだ。
「プリマベーラ様、ツナ兄に会わせて!」
「会いたいもんね!」
「お願いします!」
頼み込む子供達にプリマベーラはイヴェールに交信する。
〈イヴェール聞こえる?〉
〈聞こえる。何があった?〉
〈実はこっちの世界のフゥ太とランボとイーピンが沢田綱吉に会いたいって言ってるから会わせてあげたいんだけどそっちは大丈夫?〉
〈こっちは一段落ついたから構わないぞ。〉
〈それなら少しだけこっちのツナとそっちのツナを入れ換えようよ。〉
〈そうだな。こっちの子供達も会いたがってるからな。それじゃ今からツナをそっちの世界に送るから。〉
〈分かった。〉
交信を切るとプリマベーラは子供達に伝えた。
「これから君達が知ってる沢田綱吉が来るよ。」
「「「会えるんだ!やったーーー!!」」」
目を輝かせて喜ぶ子供達。獄寺もまた久しぶりに会えると喜ぶとプリマベーラにハルにも会わせたいと言った。
「ハルも会いたがってるから呼んでも良いか?」
「それは構わないよ。僕も会わせてあげたいしね。」
獄寺はハルに綱吉に会える事をメールで伝えた。
そしてーーー
獄寺は驚いた顔でドアを開けた。
「おい、学校はどうしたんだよ?」
まさか直ぐに来るとは思っていなかった獄寺。ハルは当然のように言った。
「微熱と腹痛だって言って早退しました!」
メールを見たハルは獄寺と同じ理由で学校を早退したのだった。
獄寺の部屋で綱吉を待っていると壁が歪み穴のようなものが出来る。そこ穴から会いたかった人が現れた。
「えっと、皆元気だった?」
久しぶりに会うせいか恥ずかしそうにする綱吉に獄寺達は喜んだ。
紘吉は獄寺達の邪魔をしないように静かに開いている穴に入って行く。
「ここから行けば良いんだよね?」
プリマベーラに確認する紘吉にプリマベーラは手を振る。
「その穴はイヴェールが居る所に繋がってるから大丈夫。」
手を振るプリマベーラに紘吉は行ってきますと言って穴の中を進んで行った。