静寂の住人2
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瑠花の屋敷にリボーンが呼び出されて瑠花の部屋に向かうと既に護衛をしていた山本と獄寺、了平がいた。
「一体どうしたんだ?」
険しい顔をする山本と了平、険しい顔をするふりをした獄寺、泣きそうな顔をした瑠花がいた。
リボーンの疑問に山本が話した。
「小僧、実はな笹川が瑠花のボールペンを盗んじまってさ。でも笹川はやってないって言い張ってんのな。」
「極限に謝罪した方が良いと促したんだが京子は謝らないのだ。」
にわかには信じられないという顔をするリボーンは獄寺に聞く。
「山本と了平はこう言ってるが本当なのか?」
獄寺は口を開いた。
「見苦しいくらいにやってないと喚いてましたよ。(これで少しは10代目が受けた屈辱が分かっただろーよ。)」
「そうか。しかし何でまた瑠花のボールペンを盗んだりしたんだ?瑠花何か思い当たるふしはあるか?」
瑠花は首を左右に振る。
「分からない。でもきっと京子ちゃんは瑠花の事嫌いなのよ。じゃなきゃあんな嫌がらせしないもの~。」
俯く瑠花にリボーンは暫くの間、京子は学校に行かせない方が良いかも知れないと了平に話を振った。
「暫くの間京子は学校を休ませた方が良いかもしれねえ。その方が自分を見つめ直すことが出来るだろうし、ボンゴレとしては守護者の妹がボンゴレ10代目の瑠花と揉め事を起こす事はあまり良くは思わないだろうからな。」
「パオパオ師匠の言う通りかも知れんな。京子も少し冷静になれば謝罪するだろうしな。それに俺も極限に熱くなりすぎて責めたのも不味かった。」
京子を責め立てたと落ち込む了平に瑠花は慰める。
「了平先輩は悪くありませよ~。京子ちゃんとは時間がかかるかも知れないけれど仲直り出来るように頑張りますね。」
「極限に瑠花は優しいな。京子が謝罪したら仲良くしてやってくれないか?」
「それは勿論です~。」
リボーンと山本は瑠花と了平のやりとりを見てやはり10代目に相応しいのは優しい瑠花だと思った。
そんなリボーン達を見ていた獄寺は『そんな茶番劇もいずれ終わるぜ!腹黒女!』と内心罵っていた。
話し合いが終わり獄寺は帰宅するとプリマベーラがこれから紘吉と一緒に骸の所に行くからと話した。
「これから行くのか?」
「うん。今日はハルは用事があるから来れないから丁度良いかなって。」
「まあ、正直ハルは骸と関わらない方が良いかも知れねえな。何だかんだ言ってもマフィア殺しだしな。」
「それじゃ獄寺君、プリマベーラ行こうか。」
プリマベーラの力であっという間にヘルシーランドに着いた。
ヘルシーランドの中に入って行くとクローム達を見付けた。
千種と犬は警戒しているが、クロームは目をパチクリさせたが紘吉とプリマベーラを見た途端大きな紫色の瞳を少し吊り上げた。
「嵐の人。そこにいるボスは誰?彼はボスじゃないわ!」
沢田綱吉じゃないと見抜いたクロームにプリマベーラは拍手した。
「見破るなんて凄いね!」
クロームはそれなら綱吉はどこにいるのと訊ねる。
「本物のボスはどこ?それから拍手した綺麗な人は何者?」
問い詰めるクロームにプリマベーラは答えてまた要件を伝えた。
「初めまして。僕はプリマベーラ・ディーオ。人間達は僕と同胞を神様って呼んでるよ。」
クロームはもしかしてと呟くように言った。
「もしかして、貴方は静寂の住人?」
「僕達の事を知ってるの?」
コクンとクロームは頷く。
「随分前に骸様に静寂の住人って呼ばれる神様がいるって教えられた事があって。」
本当に会えるなんて思ってなかったと驚くクロームにプリマベーラは二つの世界が崩壊寸前だという事、クローム達が知っている沢田綱吉と今ここに居る沢田紘吉は審査のために入れ代わっている事を話した。クロームは神の話を聞いて納得した。
「大変な事になってたんですね。でもボスが無事で良かった。それでボスとプリマベーラ様と嵐の人はここに用があるんですか?」
神であるプリマベーラに丁寧語で話すクロームにプリマベーラは苦笑した。
「敬語とか丁寧語は良いよ。こっちも頼みたいことがあって来たんだし。」
プリマベーラはそう言うと獄寺に視線を向ける。獄寺はクロームに骸と交渉したいと頼んだ。
「骸とあることを交渉したい。出せるか?」
「骸様に聞いてみる。」
クロームが骸に話し掛けると骸は構わないと言ってクロームの体を借りる。
「これはクロームが言っていた通りに珍しいお客様ですね。」
クロームの姿で話す骸は理由を訊ねずに交渉を了承した。
「それで僕は何をしたら良いのでしょうか?」
「内容聞いてねえのに良いのかよ?」
驚く獄寺に骸は笑う。
「内容も何もないでしょう?逆らえば僕とクローム達は静寂の住人様に消されてしまいますからね。」
「あはははっ!話が早くて助かるよ。」
笑顔で肯定したプリマベーラに紘吉と獄寺は骸が拒否したら消すつもりだったと知って冷や汗をかいた。
プリマベーラはクッキーを骸に渡す。
「クッキー?いや、麻薬が混入されているようですね。」
獄寺がそうだと頷く。
「南川瑠花の屋敷にあったヤツだ。成分を調べられるか?」
「調べられますよ。日本に着てからも数人程契約してますから。その中に研究関係者もいましたし。」
プリマベーラはそれじゃお礼するからと告げた。
「成分を調べてくれたら復讐者に頼んで君を水牢から出してあげるね。」
骸はポカンとした。
「ま、まさか復讐者の水牢から出れるのですか!?」
「全てが終わってからだけど。」
「本当ですか?」
「約束するよ。」
「分かりました。このクッキーは僕にとっては幸運のクッキーのようです。すぐに取りかかりましょう!」
張り切る骸にプリマベーラは調べ終えたら連絡してねと告げると紘吉と獄寺をつれて帰宅した。