静寂の住人2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「もうすぐ御飯が出来るのにツッ君達はまだ帰って来ないなんて。」
奈々はぼやいていると電話が鳴り受話器を取った。
「沢田です。」
『沢田紘吉の母親かい?』
「そうですけどあなたは?」
『僕は雲雀恭弥。沢田紘吉と子供達は今日は僕の家に泊まることになったから。後であの子達の着替えを取りに行くから用意しておいて。それじゃ。』
「え?泊まるって?」
ガチャリーーー
電話を切られ奈々はツナの友達なのかとリボーン達に聞きにリビングに行った。
紘吉の友人はここにいる獄寺、山本、了平、京子に、転校してきた玲奈。後は違う学校に通っているハル。奈々は他にもいるのかと思って聞いてみた。
「何!?雲雀の家に泊まるだと!?」
リボーンは驚き、ボンゴレを手に入れるために今日から早速紘吉に取り入ろうとしていた玲奈は今日はもう紘吉に会えないのかと内心苛立った。
「ええ。雲雀恭弥君の家に泊まることになったからって連絡があって。ツッ君のお友達なの?」
リボーンは一般人の奈々にボンゴレのことを省いて話した。
「並中の先輩で風紀委員長をしているぞ。」
「そうなの?先輩に迷惑をかけなきゃ良いんだけど。」
奈々は台所に戻ると獄寺と山本が首を傾げる。
「何で10代目が雲雀の野郎の家に?」
「群れ嫌いの雲雀にしちゃ不思議なのな。」
そんな獄寺達に京子はニコニコしながら言った。
「雲雀さん、よくツナ君に話しかけてるよ。泊まるくらいなんだから仲良しなんだと思うな。」
獄寺達はそう言われたら確かにと頷いた。
骸が来襲した時に紘吉に了平が怪我をしたと知らせたり、群れ嫌いなのにリング戦で戦った。
「リボーン君、雲雀恭弥って雲の守護者の人~?」
玲奈は京子から注目を自分に向けたくてこの中で一番存在感があるリボーンに話を振った。
「そうだぞ。雲雀は守護者の中じゃ最強だ。」
『京子の言う通り家に泊まるほどの仲なら雲雀恭弥は押さえておかなきゃね~。もし紘吉君が玲奈を拒否したら人質に出来るもの~。』
「へぇ~。そうなんだ~。玲奈その人に会ってみたいなぁ~。」
「それじゃ明日にでも紹介させるか。」
リボーンは玲奈の考えていることに気付かないでいた。
食事が済み玲奈達が帰宅した後に草壁が荷物を取りに来た。
「風紀委員長の使いで沢田紘吉さん達の着替えを取りに来ました。」
奈々はすみませんと草壁に紘吉達の着替えが入っている鞄を渡すとリビングからリボーンが出てきた。
「草壁じゃねーか。何でツナやランボ達は雲雀の家に泊まるんだ?」
「理由は知らされていませんから分かりません。」
草壁は紘吉達の着替えが入った鞄を持つと早々に沢田家を出て行った。
「京子の言う通り確かに雲雀はツナに話しかけているな。」
守護者の中でも雲雀の扱いは難しい。それでも紘吉と友好を深めてるならボンゴレとしては問題はないだろうとリボーンはリビングに戻った。