静寂の住人2
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「俺がこの世界の紘吉じゃないって気付いた人達もいるよ?ここに居る雲雀さん。それからクロームと骸にフゥ太とイーピンとランボ。彼等はすぐに見抜いたよ。君達は沢田紘吉の何を見ていたの?何も見てないんだよね?」
一端言葉を切ってリボーンを見る。
「リボーンは沢田紘吉を10代目に仕上げて家庭教師としての箔を付けたかっただけ。10代目にするためなら沢田紘吉の心がどうなろうと関係なかったものね。じゃなきゃあんな無茶苦茶な修行しないだろ?」
挙げ句の果てに言いなりにしようとして雲雀を殺そうとしたのだからと付け加えられてリボーンはばつの悪そうな顔して下を見た。
綱吉は獄寺達にも言った。
「獄寺君も山本もお兄さんも騒ぎを起こして後始末はいつも沢田紘吉に押し付けてたよね。お礼もまともにしてなかったみたいだし。ただ三人にとって後始末をしてくれる人が欲しかっただけだよね?それが偶々沢田紘吉だった。それだけだ。」
「そんなことは・・・!」
「あるよ。だってさ。」
沢田紘吉は止めていたのにダイナマイトは投げるわ、喧嘩するわで騒ぎを大きくしてただけで沢田紘吉はいい迷惑だったと思うよと更に言われて獄寺と山本と了平は力なく頭垂れた。
綱吉は視線を京子に移した。
「京子ちゃんも獄寺君達と同類にしか見えない。暴力が暴言だっただけで。それから私物も壊してたっけ?君は知らないだろうけど沢田紘吉は君に危険が及ばないようにいつも配慮していたんだよ?だからお兄さんが骸に強襲された時も君を元気付けたし、リング戦もハイブリッド相撲だってことにして危険から遠ざけていた。」
「え?」
まあ気付いてたなら楽しそうに暴言吐かないかと言われて京子は俯いた。
綱吉はイヴェールに顔を向けた。
「俺が出来るのはここまでだよ。」
「お疲れ様。」
優しく笑いながら労うイヴェールに今まで大人しくしていた雲雀がリボーン達を指差した。
「あいつらこれからどうするの?ずっと居られても目障りなんだけど?」
生ゴミを見るような目で玲奈とリボーン達を見ている雲雀にイヴェールはそうだなと思案した。
「まだ全て片付いてないからな。とりあえず一端まとめて復讐者の水牢に入れておくか。」
「それなら良いけど。」
投獄すると言い出したイヴェールに綱吉は恐る恐る聞いた。
「何となく分かるんだけど聞いても良い?」
「構わないぞ。」
「リボーン達はともかく京子ちゃんは一般人だよ?」
「その事なら大丈夫だ。復讐者に頼めば良いだけだ。」
「そうなんだ。(やっぱりここでも神様パワーが出たーーーーっ!!)」
水牢と聞いて玲奈とリボーン達は慌てたが早くもイヴェールが分身を作り出し復讐者の元に行ってしまい数分後には復讐者達が現れリボーン達を捕らえ水牢に送られてしまった。
その後、今度は奈々とビアンキを呼び出すことにした。イヴェールが教師を装って沢田家に連絡を入れた。奈々には紘吉の事で、ビアンキには獄寺の事でという理由を付けた。
教師に呼び出されたと思っている二人は草壁の案内で体育館に向かう。
体育館に入ると教師に成り済ましたイヴェール(プリマベーラと違ってセクシー教師ではなく、普通のスーツ姿の男性教師だ。)と雲雀がいた。
そして玲奈とリボーン達の時のようにまず雲雀が玲奈が加害者だと証明するために映像を流した。
紘吉に苛められていた筈の玲奈が制裁されて倒れている紘吉に蹴りを入れている姿や脅している姿が写り出された。玲奈の醜い顔に唖然としている奈々とビアンキに玲奈が過去に犯していた悪事が書かれた書類を見せた。
「騙されたのね!」
「リボーンを騙すなんてとんでもない小娘ね!」
騙された事に怒り狂う奈々とビアンキにイヴェール雲雀に合図を送る。雲雀は映像を流す。
流された映像には場所関係なく我が子の頬を手加減なしで打つ奈々の姿や、ポイズンクッキングで紘吉を攻撃するビアンキの姿が。更に奈々は他にもあった。
何であんな子に育ったのかしらと忌々しげに言う奈々の姿が映る。
「昔から何やらせても全っ然駄目で挙げ句には女の子を襲って更に苛めをするなんて!何であんな悪い子を生んじゃったのかしら!!これが知れたら御近所にまた馬鹿にされるわどうしようもない家だって!」
実の子を信じず赤の他人を庇う母親の姿が写し出された。
映像が終わると奈々とビアンキは顔色が悪くなっていた。