静寂の住人2
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イヴェールに裁く権利があるのかと騒ぐリボーン達と全てを暴かれて睨み付けてくる玲奈を無視してイヴェールは力を使った。
「「「「「「ーーーッ!?」」」」」」
「動きを封じさせてもらった。これからある物を見せる。」
声も出せなくなっているリボーン達はどういうことだと慌てるがイヴェールは彼等を無視して指を鳴らすとスクリーンに崩壊前の世界での玲奈とリボーン達の悪事を見せた。
「これから見せる物はお前達の罪だ。」
リボーンが拳銃を撃って紘吉が死んでしまい世界が崩壊し始めた所で映像が終わった。
「沢田紘吉がマテリアルリングを持つことでこの世界は保たれていた。だが殺されたことで崩壊が始まった。」
玲奈とリボーン達は合成だと言いたいが動きを封じられて睨み付けるしか出来ない。
「合成だと言いたげだな。だが事実だ。」
そう言うとイヴェールは眩い光を放ち本来の姿に戻った。
茶色の髪に蒼色の左目と金色の右目、人間離れしている顔立ちのイヴェールに玲奈と獄寺達は唖然としたがリボーンはイヴェールの正体に気付いたようだ。
そんな様子の玲奈とリボーン達を気にもせずイヴェールは口にした。
「私はイヴェール・ディオス。人間は私を神と呼んでいる。」
イヴェールは指を鳴らし玲奈とリボーン達にかけた術を解いた。
動けるようになった玲奈と獄寺達は安堵したがリボーンは顔色を悪くする。
「ま、まさか、静寂の住人なのか?」
リボーンの問いにイヴェールは「私の事を知っていたのか。」と言うと獄寺達はリボーンに騒ぐように聞いた。
「リボーンさんディオスは何者なんですか?」
「すげえ姿違うのな。」
「極限に世代も違うし別人だぞ。」
「それに何処か怖い感じがするわ。」
リボーンは静寂の住人のことを話した。
「静寂の世界と言われる世界があって幾つもの世界のを見守る神々が住んでいる世界だ。その神々は静寂の住人と呼ばれてるんだ。そしてその神々の一人が目の前に居るイヴェール・ディオスだ。」
イヴェールの存在に驚くが獄寺達は愚かにも全ての原因を玲奈のせいにした。
「ディオス!確かに俺達も悪かったけど原因は鳥居だろ!」
「そうなのな!俺達は騙されただけたぜ!」
「極限に被害者だぞ!」
「私達に非はない筈だわ!」
「何言ってんだよ!玲奈は苛められたって言っただけだもん!暴力振るって暴言はいて悦んでたのはあんた達じゃない!玲奈だけのせいにするな!」
罰するなら玲奈だと喚く獄寺達と自分に全てを擦り付けるなと怒鳴る玲奈にイヴェールは殺気を出した。あまりの殺気で玲奈と獄寺達は座り込み、ヒットマンのリボーンですら座り込んだ。
座り込んだリボーン達を凍土を思わす瞳でイヴェールは感情のない声音を出す。
「確かに原因は鳥居玲奈だが、鳥居玲奈に同調して沢田紘吉を追い詰めたのはリボーン達でもある。そしてお前達のせいでこの世界は崩壊した。何一つ関係ない人間や種を残す為に生きている動物や植物を巻き添えにしてな。」
冷めた蒼と金の瞳に睨まれてリボーン達は背筋に悪寒が走るが何とかリボーンが言い訳をする。
「し、しかしだな。ツナがこの世界にとって重要だってことを俺達は知らなかったんだ!だから悪いのは玲奈だ!」
「何よ!あんた達の方が酷かったじゃねーか!」
「何だと!てめえ!」
獄寺達もリボーンの言葉に頷き、玲奈は口汚くリボーン達を罵る。
しかしイヴェールはだから何だという態度だ。
「知らなかったら人を貶めて良いのか?殺しても良いのか?少なくとも人間の法律やルールによると殺人や他人の物を破壊するのはご法度だったと思うのだが?マフィアの世界でも裏切りには死をという決まりがあったな。」
言葉を詰まらせる玲奈とリボーン達。座り込み言葉を詰まらせた玲奈とリボーン達をイヴェールは見やると条件を出した。
「まあ、確かにリボーンと獄寺隼人、山本武、笹川了平、笹川京子は騙されたのもまた事実だ。これからある人物に会わせる。その人物に何かしら感じることが出来れば罪を軽くしても良いし、場合によっては許してやる。」
リボーン達は目を輝かすが玲奈は恐怖にプルプル震えながらイヴェールに食ってかかる。
「神なら玲奈にも平等にしてよ!」
「鳥居玲奈。お前は世界の崩壊の原因だ。平等にする必要はない。」
威圧するイヴェールに玲奈は口をつぐんだ。
大人しく成り行きを見守っている雲雀は『最初から許す気はないだろうね。』と口角を上げた。
イヴェールは舞台袖の方に向かって「出て来てくれ。」と綱吉を呼んだ。