静寂の住人2
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草壁からマイクを渡されたイヴェールはおもむろに前に出て口を開く。
「君達が沢田紘吉にしてきた事をよく思い出してみろ。誹謗中傷した人は名誉毀損だ。暴力を振るったら暴行罪または殺人未遂だ。物を壊したら器物破損。机に傷を付けたり下駄箱にゴミや動物の死骸を入れるのも器物破損で学校に対して立派な迷惑行為だ。弁償くらい覚悟しないとな。」
イヴェールの話を聞いた生徒達と教師達特に2-Aの生徒達と担任は顔が青ざめて中にはこれから自分はどうなるのだろうかとその場で座り込む者もいた。紘吉を痛め付けた生徒と教師達を面白そうに見た雲雀は草壁に命令を出した。
「副委員長。体育館の扉を開いて。」
命令された草壁は待機していた風紀委員達に指示を出す。
「全員全ての扉を開け。」
扉付近に待機している風紀委員達は一斉に開くと警察官が入って来た。
「もうしませんから助けて!」
「俺目指してる高校があるから助けてくれ!」
「警察官が来たって事は沢田は被害届を出したのか!取り消してくれ!」
この期に及んでも紘吉に謝罪しない愚か者に雲雀は怒りを露にする。
「いい加減にしろ!沢田紘吉が止めてと懇願しても君達は止めなかっただろう!自業自得だ!それから沢田は被害届は出してない!ここは僕の物だから決定権があるのは僕だ!さっさと更正しろ!」
逃げ回る生徒と教師は次々と警察官に捕まりパトカーに放り込まれた。
全ての警察官が去っていくと残った生徒と教師は半分以下だった。そして黒川花は勿論2-Aの生徒達は全員逮捕された。また担任と副担任も逮捕された。
残った生徒と教師に雲雀が指示を出す。
「今日はもう帰宅して良い。だけど鳥居玲奈と獄寺隼人それから山本武と笹川了平、笹川京子は残ってね。」
生徒と教師達が体育館から出ると雲雀はある人物を呼んだ。
「何処かに居るんだろ?出てきたらどうだ?赤ん坊!」
リボーンは出てきたがポーカーフェイスを崩し怒鳴り散らした。
「雲雀、あんな映像を作って玲奈を陥れようとしてただで済むと思ってんのか!?」
「陥れる?牝豚がボンゴレ欲しさに紘吉を嵌めて君と駄犬共を騙したのは本当のことだよ。」
「証拠は有るのか!」
あんな映像証拠にならないと言い張るリボーンと獄寺と山本と了平は雲雀に食って掛かる。
「あの野郎が鳥居さんを苛めるから制裁してんだ!なのにてめぇは沢田の味方に成りやがって!証拠を出しやがれ!」
「証拠を出すのな!」
「極限に証拠を俺達に見せてみろ!」
証拠証拠と言ってくるリボーン達に雲雀は嘲り風紀委員に合図を送った。
風紀委員達は合図に合わせて一斉に大量の紙類をリボーン達に向けてばら撒いた。
舞って落ちてくる紙をリボーン達が数枚取って見ると目を見開いた。
麻薬売買をしているディアボロスファミリーのボスの写真や麻薬栽培や人体実験施設の拠点地が記された書類。
「なっ!?麻薬栽培!?こっちは人体実験施設の拠点地!?」
「何で鳥居さんのお父様が麻薬売買をしているんですか!?」
「どれもボンゴレが極限に禁じている筈ではないのか?」
玲奈は慌てて書類や写真をかき集めるが量が半端ではない。
「こんなの嘘よー!皆ぁ騙されないでぇー!雲雀さん酷いですー!」
玲奈を無視して雲雀はまた風紀委員達に合図を出すと書類をばら撒いた。
書類は玲奈がイタリアの学校でも誰かを嵌めて大怪我をさせたり自殺に追いやったりしたことが書かれていた。
玲奈はどうやってこの事を調べたと目を剥いた。
リボーンは書類を持っている手が震えていた。
「書類に復讐者のサインが有る!これは本物だ!」
驚く山本と了平は獄寺を見るとマフィア出身の獄寺は力なくこれは本物だと頷いた。
「しかしどうやってこれらを調べたんだ?」
いくら並盛を牛耳っていても玲奈のことやましてやディアボロスファミリーのことなど調べあげるのは簡単ではないとリボーンが言うと雲雀は協力者の名前を出した。
「情報屋のフゥ太と跳ね馬。」
「っ!?どういうことだ??」
「以前フゥ太が牝豚とそのファミリーをランキングして知らせて来たんだよ。だから僕はそのランキングの資料を跳ね馬に送りつけて内密で調べさせた。」
ディーノはフゥ太のランキングなら信頼出来ると部下を説き伏せて調べた。
玲奈とディアボロスファミリーの悪事に驚愕し同盟を破棄しようとしたがディアボロスファミリーはボンゴレとも同盟を組んでいる。これが切欠でまた自分のファミリーが痛手を受けるのを避けるために調べた結果をマフィア界の法律でもある復讐者に渡した。
「それじゃこれは・・・。」
呆然とするリボーン達。
「マフィア界の法律の復讐者とやらが認めてサインした。君達が言っていた証拠としては充分だろ?」
勝ち誇ったように雲雀はリボーン達を嘲笑した。
「君達本当に馬鹿だよね。さて君達の処罰は僕はやらないよ。」
雲雀は後は任せると言ってイヴェールに目線を送る。
イヴェールはこ軽く頷きここから流れを変える為に動き出した。