静寂の住人2
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マテリアルの世界ーーー
審査の結果を出した翌朝イヴェールは朝食の用意を済ませると子供達に食べるように促して綱吉と応接室に向かった。
書類に目をやっていた雲雀は顔を上げた。
「やあ。小動物、イヴェール。」
「雲雀さんおはようございます。」
頭を下げて挨拶をするツナと軽く手を上げるイヴェール。雲雀はそんな二人にソファーに座れと促す。
「座ったら?小動物擬きはともかくイヴェールは僕に用事があるんでしょ?」
「察しが良いな。準備は整っているのだろう?今日臨時集会をやって欲しい。出来るか?」
「勿論さ。」
「そういう事だ。ツナは準備を手伝ってやれ。私はこれからある所に行くから。」
漸く風紀は正せるとニヤリと笑う雲雀に綱吉はガクブルしながらもイヴェールに訊ねた。
「行く所って?」
イヴェールは本来の姿に戻り笑顔で答えた。
「復讐者の最高責任者に会いに行って来る。」
「ふ、復讐者の所ーーーっ!?」
スッと姿を消したイヴェール。
復讐者の存在理由を知っている綱吉は驚いて絶叫した。絶叫する綱吉に雲雀は煩い!と軽く頭を##RUBY#叩#はた##かれた。
「ちょっと煩いんだけど?準備するから手伝いな。」
「は、はいーーーっ!」
雲雀の指示で草壁と風紀委員達に混ざって綱吉は臨時集会の準備に参加したのだった。
ーーーー
一瞬で復讐者であるバミューダの前に立つイヴェール。いきなりの事でバミューダも驚いている。そんな様子のバミューダを横目にイヴェールは口を開いた。
「復讐者達に頼みたい事が幾つかある。まず1つ目はマテリアルリングを管理して欲しい。」
「マテリアルリングをですか?」
さすがのバミューダも静寂の住人であるイヴェールには敬語を使っている。
「そうだ。マテリアルを守る為にマテリアルリングを保持しろ。」
マテリアルは他の世界で例えるとトゥリニセッテのような物だ。
バミューダは不思議そうにして、イヴェールに訊ねる。
「何故ですか?マテリアルリングの正式な保持者はジッリョネロのアリアでは?」
「ボンゴレは真の大空である沢田紘吉を裏切り紛い物で矮小な大空の鳥居玲奈を掲げた。そんなボンゴレにマテリアルリングを預けておく訳にはいかない。だからと言ってマーレリングを守っているジッリョネロにマテリアルリングを預けることも危険だ。だからマテリアルリングは復讐者が所持者になって欲しい。所持者となればマテリアルの一角として守れるだろう?」
「確かに一ヶ所に管理させたら危険ですね。分かりました。」
静寂の住人の一人であるイヴェールに言われてしまえば納得するしかない。イヴェールは次の頼み事を口にした。
「鳥居玲奈と裏切者達の処罰は私が行う。」
「分かりました。」
「最後に聞きたいことがある。キャバッローネファミリーのボスから依頼がなかったか?」
バミューダはあったと答える。
「沢田紘吉を一般人の扱いにして欲しいと依頼がありました。勅命書は作成して後はキャバッローネに渡すだけです。」
「そうか。ならば私が勅命書を貰おう。」
バミューダは勅命書をイヴェールに渡した。受け取ったイヴェールは「全てが終わり次第マテリアルリングを持って来る。」と伝えると姿を消した。
「・・・決して優しくはない静寂の住人の怒りを買ったディアブロスファミリーとリボーン達の未来は明るくはないだろうな。」
バミューダは呟いた。
イヴェールが次に向かった場所はアルコバレーノのボスであるアリアの元だった。
目の前にいきなり現れたイヴェールにアリアは目を見開いたが飲み物と菓子を部下に用意させようとしたがイヴェールは断った。
「ドンナ・ジッリョネロ、気持ちだけ受け取っておこう。頼みたい事がある。」
「何でしょうか?」
神に近い存在であるイヴェールが自分に頼み事があると言ってきてアリアは一体何が起きたのかと冷や汗を流す。
「アルコバレーノの黄のおしゃぶりの保持者になってもらいたいのだ。」
「どういうことですか!?」
イヴェールはアリアに世界と紘吉に起きた事を説明した。話を聞いたアリアは玲奈とリボーン達に溜め息をした。
「そんなことが起きていたなんて・・・分かりました。黄のおしゃぶりは私が守ります。」
「全てが終わり次第黄のおしゃぶりを持って来る。」
言いたい事を告げるとイヴェールは姿を消す。
「リボーン・・・落ちぶれたものね。」
同胞であるリボーンにアリアは2回目の溜め息を吐いた。