静寂の住人2
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紘吉と獄寺が眠ったのを確認するとプリマベーラはイヴェールに交信した。
《イヴェール聞こえる?》
《聞こえている。どうした?》
《あのね審査のことなんだけど、こっちのツナが言うには綱吉にトゥリニセッテの世界に戻っても大丈夫とは言えないって言ってる。僕もそう思うよ。リボーンと沢田奈々とビアンキと守護者達と笹川京子は相変わらずだよ。》
プリマベーラの話を聞いたイヴェールはこちらも同じだと話した。
《こちらも同じだ。ツナは戻ってもいいことは何もないと言っている。私も獄寺達や生徒や教師にやっていることは犯罪だと指摘したが聞き入れなかった。リボーンとビアンキと沢田奈々は紘吉の話を全く聞かずに紘吉が悪いと決め付けている。》
《イヴェールは裏切者達に指摘することまでしたんだ。》
《していないのか?》
《僕はしても無駄だと思うからしてないけど成り行きによってはするかも。》
《そうか。》
《そういえばボンゴレはどうなんだろうね。僕は明日あたりツナを連れてイタリアまで行って見てみようかなと思ってるんだけど。》
《ボンゴレか。私は数日後には沢田家光が帰国するだろうからツナに沢田家光を審査させてからイタリアまで行こうかと考えている。》
《そっか。それじゃボンゴレを審査したらまた連絡するね。》
そう言って交信を切ろうとするプリマベーラにイヴェールは待てと声をかけた。
《ちょっと待て。聞きたいことがあるんだが?》
怒気が若干含まれた声のイヴェールにプリマベーラは額に冷や汗を垂らした。
《何?どうしたの?》
《紘吉と獄寺隼人と三浦ハルを振り回して無いだろうな?物を破壊していないだろうな?》
プリマベーラは全身に冷や汗をかく。
《してないよ!!》
《・・・・・・そうか。それなら良い。》
《ち、ちゃんとやってるもの!》
プリマベーラは絶対に同胞は信じていないと分かった。
イヴェールは内心で絶対にやっていると溜め息を吐いた。
《・・・それではまた連絡する。》
《分かった。》
交信が切れるとプリマベーラはハァ~と息を吐く。
地面と水道管を破壊し、家を投げようとした。紘吉と獄寺とハルを振り回した。
「ヤバい。絶対にバレてるよ!イヴェールは説教するのが癖になってるし!」
全てが終わったら説教されると分かりプリマベーラは項垂れた。イヴェールが説教するのが癖になってしまったのはプリマベーラが原因なのだ。
だがどうしても気になってしまう世界にはついちょっかいを出したくなるプリマベーラ。怒られると分かっていてもちょっかいを出してイヴェールに大目玉を食らうはめになる。仮に懲りていたら世界に大量に力を注いで世界のバランスを崩させたり、トゥリニセッテの世界の沢田綱吉とマテリアルの世界の沢田紘吉を入れ替えたりはしないだろう。
結論。プリマベーラは全く懲りていないのだった。
一方、イヴェールもハアァ~と息を吐いた。
絶対にやっているのだろう。紘吉達を振り回したり物を破壊したり、投げたりしたりと。想像するだけで頭痛がしてくるイヴェール。
「かなりプリマベーラは戸惑っていたな。・・・沢田紘吉、獄寺隼人、三浦ハル本当に済まない。」
イヴェールは紘吉達に謝罪の言葉をした。そして。
「私はまたプリマベーラに説教しなければならないのか?」
プリマベーラが毎回何かしらやらかしては尻拭いをしてきたイヴェール。
正直勘弁して欲しいと思ったイヴェールだった。
余談だが綱吉がイヴェールが保護した子猫達を見て可愛いと世話するようになった。