静寂の住人2
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昼休みになり獄寺は瑠花に誘われ屋上に、プリマベーラは紘吉と姿を消してこっそり後を付いて行く。
「ツナ、リボーン達をよく観察してね。」
「うん、分かった。」
屋上に付くと瑠花は好感度を上げる為におかずを出してふるまい、獄寺は授業中プリマベーラに渡されたメモをあたまの中で反復した。
『確かリボーンさんが来て映画のチケットを持って来るからそれに乗れって書いてあったな。』
綱吉の悪口と瑠花への称賛の言葉に獄寺は苛つきを隠しながら適当におかずを摘まんでいた。
紘吉は綱吉を罵る山本達と媚を売る瑠花を見てゾッとした。
『この世界の山本達、俺がいた世界の山本達と同じで歪んだ顔をしてる!それに南川さんは鳥居さんと同じで他人をコキ使える道具としか見てない!』
彼等は紘吉がいた世界の山本達と同じように醜い顔をしていた。
暫くするとリボーンが映画のチケットを持って入ってきてチケットを渡していく。受け取った獄寺はプリマベーラのメモ通りに動く。
「これ気になってた映画です。」
「瑠花も気になってたの~。リボーン君ありがとう♪明日は皆で楽しもうね~!」
獄寺が乗り気だと勘違いしている瑠花は大喜び。山本達も楽しみだと笑顔。
リボーンを見て呆れていたプリマベーラ。
『南川瑠花って子あれだけ醜い顔をしてるのに気付かないってリボーンって奴は馬鹿?』
よくアルコバレーノに選ばれたものだとリボーンを蔑視した。
昼休みの終わりを知らせるチャイムがなり山本達は教室に、リボーンは改造した消火栓に戻った。
並中から帰宅した獄寺はジュースを出してウンザリした顔でプリマベーラに聞いた。
「映画をアバズレ達と観る意味あんのか?」
ソファーに座ってジュースを受け取るプリマベーラはあるよと答えた。
「勿論。だって南川瑠花とある程度仲良くなれば屋敷に出入り出来るじゃない。それに隼人だってそのつもりでしょ?」
「それはまあそうだけどよ。」
「僕と紘吉は姿を隠して行くから。」
瑠花の屋敷に入る為の布石と言われて獄寺は納得した。
ハルが食材を持って獄寺の部屋に行くと10代の姿のプリマベーラが出迎えた。ハルは驚いた。
「はひ!プリマベーラさんが若返ってます!?」
「若返ったというか14才くらいの姿にしたんだよ。今日から転校生として並盛中に行ったから。」
暫くはこの姿だと言うプリマベーラにハルは今の姿でも美人だと思った。
「プリマベーラさんとても美人です!」
「そう?普通だと思うけど?」
プリマベーラは自分の姿にどうやら無頓着のようだ。
「僕と同胞のイヴェールを生み出した人の方がずっと綺麗だしね。」
ハルはプリマベーラと同じくらい美形がもう一人居ることと、プリマベーラ達より更に美形が存在することに驚いた。ハルとプリマベーラの会話を聞いていた紘吉と獄寺も。
「神様ってプリマベーラより美人なんだね。」
「神って存在は末恐ろしいッスね。」
人間達は驚いていた。
翌日ーーー
映画が終わりファミレスに場所を移した。
それぞれが席に着き映画の感想を話している。
獄寺はプリマベーラの指示で瑠花に話を振り、話し掛けられた瑠花は大喜びで愛想を振り撒く。
その様子を見ていたツナは呆れ混じりにプリマベーラに言った。
「何か南川さん獄寺君に凄く媚びを売ってるね。」
「隼人は頭脳明晰だから。南川瑠花が引き入れようと躍起になるのも無理はないかも。」
「獄寺君はNASAが注目するくらいの頭脳の持ち主だもんね。」
「騙され続けてるリボーン達は隼人が南川瑠花の味方になったと思い込んでるし。」
瑠花に騙され続けているリボーン達。プリマベーラは何故真実を見極めることをしないのだと呆れ返る。
「それにしてもボンゴレは何で調査しようとか思わないんだろ。9代目はツナを後継者に選んだのに。」
例え、ボンゴレから追放という形を取っても初代の血筋ということで好き勝手に扱えると信じて疑っていないと思っているんだろうと分かっている紘吉はプリマベーラに言った。
「リボーン達は沢田綱吉が存在していれば問題無いと思ってるんだと思うよ。だってボンゴレ10代目じゃなくても初代の血筋なら使い勝手が良いだろうし。」
「完全に道具扱いじゃん。」
喋っている瑠花達を見ているプリマベーラはこれからどう動くか作戦を練っていった。