静寂の住人2
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プリマベーラの力で瞬間移動して獄寺の部屋に着いた。(瞬間移動にまた人間3人は驚いた。)
とはいえ獄寺とハルはずぶ濡れだ。獄寺はタオルを渡し獄寺もタオルで簡単に拭こうとするとプリマベーラが指をまた鳴らせた。
「!?」
「はひ!?乾きました!?」
「だってタオルで拭いたって大して意味ないでしょ?」
プリマベーラの隣に座る紘吉は獄寺とハルをずぶ濡れにした張本人に「ずぶ濡れにしたのはプリマベーラだよ!」と内心突っ込んだ。
ずぶ濡れにした張本人は床に座り足を投げ出して寛いでいる。
その姿は子供っぽい20代に見えるがダイナマイトを消す、地面と水道管を壊す、壁を投げ付ける、一戸建てを投げようとする、おまけに意味ないでしょ?と獄寺とハルの体と服を乾かすプリマベーラはある意味凶悪だ。(イヴェールが見たら額に青筋を立て怒っていただろう。)
紘吉達は顔が引きつりっぱなしだ。
「ねえ、僕とツナは目的があってここに来たんだからこっちに来てよ。」
プリマベーラに笑顔で言われて獄寺とハルは戸惑いながらプリマベーラと紘吉の前に座った。
二人が座ったところでプリマベーラは話し出した。
「獄寺隼人と三浦ハルの言った通りここにいるツナは君達の知ってる沢田綱吉じゃない。ここにいるツナはマテリアルの世界の紘吉なんだ。」
「それじゃ10代目は何処に!?」
「マテリアルの世界って何ですか?」
「獄寺隼人と三浦ハルがいる世界はトゥリニセッテの世界なんだ。」
「「トゥリニセッテ?」」
「実は君達が知ってる綱吉は少し先の未来で南川瑠花とその部下によって瀕死の状態に陥った。」
「瀕死!?」
「そんな!それじゃあツナさんは!?」
綱吉の状態に獄寺とハルは顔色が悪くなる。安心させるようにプリマベーラは無事だと話す。
「大丈夫。僕の同胞のイヴェールが助けたから無事だよ。それでここからが本題なんだ。」
安心しつつも本題とは何だと獄寺とハルは思ったが話を聞く姿勢を取る。
「君達の知ってる綱吉とここにいるツナは本来なら逆の世界で生まれる筈だったんだ。君達の知ってる綱吉はマテリアルの世界、ここにいるツナはトゥリニセッテの世界でね。」
一端話すのを止めてプリマベーラはここまでは何となく分かったかな?と目で問う。獄寺とハルは頷いた。
「じゃあ続けるね。でも僕が二人を入れ替えた。」
「え?二人って10代目とそこにいらっしゃる沢田さんを?」
「入れ替えたんですか!?」
二人は何故と言うとプリマベーラは理由を話した。
「僕とイヴェールはいくつもの世界を見守ってきた。何百年、何千年もね。見守ってきた世界は大抵ツナは君達と仲が良くて絆も強かった。それで思ったんだ。入れ替えてもその絆は強固に結ばれるかってね。」
後半の言葉は嘘だ。プリマベーラは面白そうだからと入れ替えてその上入れ替えたことも忘れていた。絆も何もない。紘吉は誤魔化したと内心でツッコミを入れた。
「絆か・・・。」
「でも・・・。」
「絆は結ばれなかった。そして裏切った人間達に暴行されて君達の知ってる綱吉は瀕死に陥ってここにいるツナは殺されてしまったんだ。」
「殺された!?」
「はひ!?」
獄寺とハルは目の前にいる紘吉を見る。紘吉は無言で頷いた。
プリマベーラは続けた。
「そしてそれが原因でマテリアルの世界は崩壊し始めてこのトゥリニセッテの世界も崩壊の兆しが見えるんだ。何故なら二人のツナはボンゴレリング、マテリアルリングを扱えるし世界の安定させる為には絶対の人物だからね。」
「だがここにいる沢田さんは亡くなられているんですよね?マテリアルの世界は大丈夫何ですか?」
理解を越えそうな話に困惑しながらも獄寺はプリマベーラに丁寧な言い方で聞いた。丁寧なのはプリマベーラが神だからだろう。また暴れられても困るのもあるが。
「マテリアルの世界はイヴェールが力を使って崩壊を防いでいるから大丈夫。この世界は崩壊の兆しが見えてるけど僕とツナがいるから平気だよ。」
二つの世界は取り敢えず無事なことに安堵する獄寺とハル。それをさして気にせずにプリマベーラは話を続けた。
「それで崩壊を防ぐには二人のツナが必要。防ぐにはツナと君達の知ってる綱吉が生まれた世界に帰るか本来生まれる筈だった世界に行くしかないんだ。」
「なら帰ってきてもらえば問題はないんですね。」
「ハルはツナさんに会いたいです!」
綱吉は大切な親友。獄寺とハルは会いたくて仕方がない。だがプリマベーラは首を横に振った。
「でもここに帰ってきても綱吉は南川瑠花がいる限り安全じゃないし、ここにいるツナだって南川瑠花そっくりの少女に同じような目に合わされてる。それにね。」
プリマベーラは紘吉を見た。紘吉は今の気持ちを獄寺とハルに話し出した。