静寂の住人2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
玲奈は前の出入口から出ようとする幻覚の綱吉を見て怯えたふりをした。イヴェールは偶々担任にプリントを職員室に運ぶように言われていて不在だった。
「紘吉君が睨んでるよ~。玲奈何かしたのかなぁ?」
怯えた玲奈を庇い強引に綱吉の胸ぐらを引っ張り寄せた獄寺はそのまま床に叩き付けるように綱吉を突き飛ばした。
「てめぇ!いい加減にしろよ!!」
「最低なのな!!」
「何でそんなに玲奈ちゃんを苛め続けるの!?」
責め立てる獄寺達に便乗するかのように教室に残っていた生徒達が罵りだす。
「お前のせいで玲奈ちゃん毎日辛い思いをしてんだぞ!」
「毎日鳥居さんを苛めて何が楽しいのよ!」
「今から制裁してやるわ!!」
「やっちまえ!」
幻覚の綱吉に群がり暴力を振るう獄寺と山本と生徒達。京子と女子は玲奈を慰めたり綱吉を罵り途中から了平が加わり更にヒートアップする。泣きながら信じて!止めてと叫ぶ綱吉を楽しいと笑いながら玲奈は見ていた。
姿を隠して見ていた綱吉。
『こんなにも醜くなれるなんて。』
獄寺達の顔がどんどん醜く歪んでいくのを見て恐怖を感じた。
制裁が始まり幻覚の綱吉が気を失うふりをすると獄寺達はこれに懲りたら大人しく謝れ!そのまま死ね!と言葉を投げ付けて教室から出て行った。
職員室から急いで戻って来たイヴェールは綱吉に話しかけた。
「一人にしてすまない。」
「イヴェール気にしないで。それに証拠は取れてると思うよ。」
綱吉は教室に設置された隠しカメラとすぐそばでデジカメを持っている姿を消しているイヴェールの分身を見て言った。
イヴェールはデジカメを見て軽く引いた。
「日を追う毎に醜悪な顔になっているな。」
最初こそ紘吉に苛めを止めさせようとしていたがいつの間にか苛めを楽しむようになりストレス発散にもなると思うようになった。
獄寺達は紘吉は罪人だから何をしても問題ないと思い込み、玲奈は知っているからそれを利用して誘導する。
「この世界の山本達は事実を知ったらどう思うのかな。」
綱吉は呟いたが内心、どうも思わないだろうなと思った。
ーーーー
沢田家に着いた玲奈達はリボーンと話をしていた。
「リボーン君、転校生のイヴェール・ディオス君について調べて欲しいの~。獄寺君と山本君に怪我をさせるくらいだもの~もしかしたらマフィアかも知れないわ~。」
「可能性はあるかもしれねぇな。」
リボーンは獄寺と山本の怪我を見て軽く頷いた。
「確かに守護者の獄寺と山本を怪我を負わせるような人間はそうそう居ない。ボンゴレ諜報部に調べさせよう。」
リボーンはボンゴレ諜報部に指令を出すとイヴェールについて聞いた。
「そのディオスはどんな奴なんだ?」
獄寺達はとんでもない奴だと喚くように話し出した。
「あのディオスって野郎は沢田の味方なんです!」
「俺も獄寺もクラスの奴も沢田は罪人なんだって言ってるけど話を聞かないで沢田の味方をしてるのな!」
「このままじゃディオス君まで苛められるかも知れないわ。」
「極限に京子の言う通りだ!玲奈も仲良くなった途端に沢田の奴に苛められたのだからな!」
リボーンはイヴェールの事が分かったら直ぐに動けるようにしようと考えた。
『ダメツナの味方を止めさせるのは勿論だがイヴェール・ディオスが同盟ファミリーの人間なら玲奈のボディーガードをさせる。中立ファミリーだったらボンゴレと同盟を組むように仕向ければ良いだろう。』
同盟ファミリーか中立ファミリーの人間なら玲奈のボディーガードをさせようと考えた。
『最悪なのは敵対ファミリーだった場合だ。敵対ファミリーなら玲奈とダメツナは生唾物だ。敵対ファミリーの人間ならどんな手を使ってでも玲奈とツナを誘拐して男や女を宛がうだろう。そうなったら大変なことになる!』
ボンゴレの血筋のみが大空のマテリアルリングを指にはめることが出来る。つまりボンゴレのボスになることが出来る。その権利が他のファミリー特に敵対ファミリーに渡ったら血で血を洗う後継者争いになるだろう。
リボーンは獄寺達にイヴェールが同盟ファミリーか中立ファミリーなら玲奈のボディーガード、敵対ファミリーならボンゴレファミリーとディアボロスファミリーに知らせることにすると説明した。
因みにイヴェールに怪我を負わされた獄寺と山本は何とも言えない顔をしていた。