静寂の住人2
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紘吉は玲奈が危険だと感じていた。超直感が漸く覚醒した瞬間だった。
本当なら紘吉はトゥリニセッテの世界の人間。だがマテリアルの世界には超直感は存在しない。だから中々覚醒しなかった。それでも超直感は弱々しいながらも紘吉が戦っている時に危険を感じると警報を鳴らし紘吉はそれを信じて戦い抜いてきた。
そして今回も超直感で玲奈に近寄るなと警告してくるがリボーンはそんなことなど知るはずもなく紘吉達と玲奈を引き合わせた。
「玲奈は鳥居財閥の娘だがディアボロスファミリーのボスの娘だ。ボンゴレとは同盟を組んでいるしボンゴレ7世の傍系だぞ。仲良くしてやってくれ。」
屋上で玲奈はニコニコと笑顔で紘吉達を見る。
「よろしくねぇ~。」
「俺の足を引っ張るなよ。」と悪態をつく獄寺。
「ハハハ。よろしくなのな。」気さくな山本。
「極限によろしくだ!」マイペースな了平。
「玲奈ちゃんよろしくね。」新しい友人が出来たと喜ぶ京子。
「よろしく。」挨拶をして立ち去るクローム。
挨拶したり握手をしたりしている彼等とは違い紘吉は顔が強張っていた。
リボーンはいつまでも挨拶しない紘吉にお前も挨拶くらいはちゃんとしろと怒鳴った。
紘吉は自分もクロームのように早々に立ち去ろうとした。
「・・・鳥居さんよろしく。」
紘吉は屋上を出ていこうとすると玲奈が逃がさんと言うように手を掴んできた。
「待ってぇ~。骸君達の世話をしてるクロームちゃんは仕方ないけど~、紘吉君まで帰ることないでしょ~?これから皆で遊ぼうよ~。玲奈は並盛は初めてだから色んな所知りたいし~。」
玲奈の提案に獄寺達はそれなら案内するか?いや今日は誰かの家で遊ぶ方がと相談を始めた。
紘吉は玲奈に手を掴まれたまま言った。
「俺はこれから修行だから行けない。」
玲奈はそんなぁ~と残念がる。
「鳥居さんごめん。俺抜きで皆で遊んでね。」
玲奈は渋々と手を放すとツナは早く屋上から出たいと出入口に向かうが、リボーンが飛び蹴りをし、紘吉は軽く吹っ飛び地面にキスをするはめになった。
「今日は特別に無しだぞ!同盟ファミリーとの付き合いもボスとして大切にしねーとな!」
紘吉は起き上がりながら「マフィアにはなりたくないって言ってるのに。」と呟いたらどうやら聞こえていたらしくまた蹴りを食らった。
結局紘吉は逃げ切れず、リボーンが雷の守護者であるランボや風の弟子のイーピン、情報屋のフゥ太、フリーのヒットマンのビアンキに会わせたいと言い出し自宅で遊ぶことが決定した。
「あの、鳥居さん。ちょっと離れてもらっても良い?」
玲奈は紘吉の腕を自分の胸に当てるようにしていた。
「でもぉ玲奈は過去に敵対ファミリーに誘拐されそうになったことがあったから守って欲しいんだよ~。」
「だったらリボーンと獄寺君と山本とお兄さんの方が良いと思うよ。皆は強いし。だから離れて。」
「え~!?そんなぁ。ボンゴレの血を汲む者同士仲良くしよ?」
京子のことが好きな紘吉からしたら好きな女の子の目の前で他の女の子に腕を組まれたら堪ったものではないし、何より恐怖の塊の玲奈と離れたかった。
紘吉は獄寺と山本、了平を見るが。
「10代目は鳥居を守って下さいよ。回りは俺達で固めますなら。」
「沢田!極限に鳥居と仲良くするのだ!」
「ハハッ。ツナもたまには戦ってみるのな!」
「ツナ君は照れ屋さんだから緊張してるのよね。」
「ツナ!マフィアは女には優しくするもんだぞ?」
リボーンの十八番の台詞で結局紘吉は玲奈に離されることなく沢田家に着いた。
そして、その様子を偶々見てしまった雲雀は獄寺達には軽蔑の目を向けたが紘吉には悲しい目を向けていた。