静寂の住人2
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応接室に戻り雲雀は開口一番。
「いい加減僕のトンファー返して。」
雲雀にとってトンファーは大事な武器だ。いつまでも他人に持たれているのは我慢ならない。
イヴェールは探るように雲雀の顔を真正面から見詰める。
「ちょっと顔近いよ!」
「それはすまない。」
イヴェールは雲雀から離れた。
雲雀は返せオーラを出しているがイヴェールは顔を左右に振った。
「暫くは私が預かる。」
「いくら君が神でもそれは許さないよ!」
「返したら雲雀恭弥はツナに攻撃する気だろう?そういう目をしているぞ?」
「っ!?」
「ええっ!?」
何故バレたんだと驚く雲雀と咬み殺されそうになっていることに怯える綱吉。
「雲雀恭弥はツナの動きの速さに目をつけている感じだったしな。」
「小動物擬きは動きが良かったからね。咬み殺し甲斐がありそうだ。」
「・・・・・・(やっぱり雲雀さんだ!超怖えぇーーーーーーっ!!)」
「私はツナを守ると約束したからな。雲雀恭弥が攻撃するのを分かっていてトンファーを返す訳にはいかない。」
「・・・・・・。」
イヴェールに言われて雲雀は渋々といった感じでトンファーを返してもらうのを諦めた。全力でイヴェールに挑んでも敵うわけがない。挑んだところで簡単に吹っ飛ばされるのがオチだ。
トンファーの話は終わりだと言ってイヴェールは綱吉に目線を向けた。
「ツナ、君はこのマテリアルの世界に来て体が軽くなったと思うか?」
「うん。確かに軽くなった感じがするんだ。」
「やはりな。」
「イヴェールやはりって?」
「ツナはもともとはマテリアルの世界の人間。だから体が軽く感じた。トゥリニセッテの世界では相当重かっただろうな。」
綱吉の魂と体が適した世界。動きやすいのは当たり前なのかも知れない。
「僕の攻撃を避けまくることが出来たのはそのせいなの?」
イヴェールが頷くと雲雀は綱吉を見る。その目は咬み殺したいとワクワクしている。
そんな雲雀にイヴェールはバトルマニアだなと呆れ、綱吉はプルプルと怯えたいた。
応接室の窓から外を見ると夕方から夜に変わろうとしていた。
「さて、今度は沢田紘吉の母親と家庭教師を見に行くとするか。」
「うん。」
綱吉が頷くとイヴェールは雲雀に聞いた。
「沢田奈々とリボーン。雲雀恭弥から見てどう思う?」
「どうもこうもないよ。完全に牝豚に骨抜きにされてるし、小動物を道具にしか見てない。」
『確か今日は本来なら雲雀恭弥が沢田紘吉を家まで送っていき、リボーンと沢田奈々と話をしていたな。』
「雲雀恭弥、君にも一応判断してもらいたい。」
「・・・良いよ。僕もあの愚者達に聞きたいことがあるしね。」
綱吉とイヴェール、雲雀は沢田家に向かった。