静寂の住人2
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紘吉を道具と見ているリボーン達よりある意味たちの悪い者もいた。
母親の奈々は生みはしたがそれだけだ。家光がいれば良い。紘吉は家光を繋ぎ止めるためのだけの存在と無意識に割り切っていた。
父親の家光は奈々を愛しているが紘吉には愛情はない。ボンゴレを存続し繁栄させるための道具。以下でも以上でもない。
奈々も家光も親にはなれない、否、なろうとすらしない人間だった。
居候でリボーンの愛人ビアンキは愛の為に死ねると豪語しているがかなり独りよがりだ。そもそも家庭教師としての依頼を受けたリボーンを解放する為に紘吉を殺そうとするあたりかなり感情的なのだろう。
彼女にとって紘吉はまさに邪魔者。だからビアンキはリボーンと幸せになれれば紘吉がどうなろうと構わないと思っていた。
京子は紘吉に優しく接しているが紘吉の想いを知っている。だが弄んで「ただ者じゃないって感じ。」と言って流している。
京子はまだ恋人は要らないと思っているが紘吉はもしものためのキープ程度にしか見ていなかった。
しかし紘吉を道具として見ているリボーン達と違って一人の人間として見ている者もいる。
居候のランボ、イーピン、フゥ太は遊んでくれるし、いざとなったら助けてくれる優しい紘吉が大好きだ。
子供達は紘吉を兄として慕っていた。
クロームはリング戦で回りが怪訝そうに見てくる中で紘吉だけが認めてくれたことを嬉しく思っていた。
クロームはそんな紘吉をボスと呼び慕っていた。
雲雀は最初こそは弱い草食動物として見ていた。だが獄寺と山本を応接室で咬み殺した時に紘吉が敵討ちとばかりに豹変して殴られ続けざまにスリッパで叩かれた。
それからは紘吉を牙を剥くことが出来る小動物として見た。
戦うのを嫌がるが仲間を守る為に前線に立ち拳を振るう紘吉。その時の強さに興味を持ちはじめ、惹かれるようになっていった。
気が付いたら恋愛感情が生まれていた。
そんな道具として扱うリボーン達と一人の人間として接する雲雀やクローム、子供達に囲まれながら紘吉は生きてきた。
ただそれだけならまだ良かった。仮にボンゴレを継いでリボーン達が道具のように見なしても雲雀とクローム、子供達がフォローする筈だからだ。
だが一人の人間によって最悪な展開になった。
並盛中学校、2-Aは転校生の自己紹介を聞いていた。
「はじめましてぇ~♪よろしくお願いしま~す。」
金髪碧眼の美少女に男子は自分達のクラスに京子に続きまた美少女が入って来たと喜び、女子はそんな男子に呆れながらも転校生に興味を持った。
転校生は鳥居玲奈。
彼女が切欠で紘吉は殺されてしまったのだ。